解説 ホテル高騰で年末年始・受験に影響は?

2023年11月23日放送 8:47 - 9:00 フジテレビ
めざまし8 Newsわかるまで解説

現在ホテルが高騰している。主要都市別のホテルの2名1泊での平均宿泊料をみると、2019年と比べどこの都市も軒並み高騰しており、京都市などでは倍近くまで値段が上がっている。瀧澤さんは人の集まる大都市や人気観光都市で特に高くなっているという。京都ではいま紅葉が見頃ということもあり旅館の価格も高騰している。旅館「こうろ」の「円月の間」ではコロナ禍前は1泊2人で4万9800円だったが、今年9月からは6万3800円となっており、約2割も値段が上がっている。代表取締役はインバウンドによる特需もあるが、物価や人件費の高騰なども要因の1つとなっており、コロナ禍の負債もまだ残っているという。東京も宿泊代が高騰しており、宿泊客の9割が外国人だというMIMARU東京・浅草STATIONでは、コロナ禍前は1室4人定員で3万円前後だった宿泊費が現在では4~5万円となっている。広報は光熱費や人件費など物価の高騰と円安の影響で、安すぎても海外のお客様は不安になるなどと言っている。宿泊代高騰の背景について瀧澤さんは「ホテルの部屋は料金変動制なので、需要が上がり宿泊者が増えれば客室も減るため、一室の値段を上げざるを得なくなる。コロナ禍では外祝自粛で需要が減り宿泊料金が下がったが、物価高で業界全体が底上げを始め、さらにコロナが明け訪日外国人が増え需要が増加し、空室が減るとともに宿泊料金が上がった」としている。また「業界全体でコロナの負債を取り戻そうとする動きが重なっている」とも話した。
外国人の宿泊者数が急増している。全体の延べ宿泊者数の2019年の9月と今年の9月を比較したグラフでは3.1%増加しているが、日本人の延べ宿泊者数は0.6%ほどしか増加していない。一方外国人の延べ宿泊者数は15.4%と大幅に増加している。これから年末年始のホテルの予約について瀧澤さんは、中には1年前から予約を取り始めているところもあるので間に合わないかもしれないが、キャンセルを狙うのはありだとした。キーワードは「3」だとし、3日前からキャンセル料が発生するためそこでのキャンセルがあり、また当日の午後3時チェックインが多いので、午後くらいからキャンセルが出始めるケースがあるという。特に客室の多い所では分母が大きいためキャンセルが出る確率が高いという。
2月の受験シーズンに宿泊難となる可能性がある。国公立大学の2次試験の前期日程が2月の25日26日となるが、来年の23~25日が3連休と重なっており、さらに観光客宿泊客が増えると予想される。河合塾によると、国公立大学志望者が約21万8000人いるとされているが、居住地より遠方の国公立大学の志望者は約41%とされている。広報担当によると10月中旬に首都圏のホテル予約状況を確認すると高価格のホテルが辛うじて残っている状況だったため、受験生には早めの宿泊先確保を呼びかけているという。瀧澤さんは宿泊難にならないために郊外に近いホテルや、公共系のホテル、レジャーホテル、高級カプセルホテルの使用をおすすめした。瀧澤さんは「いま予約が取れないのは宿泊サイトに載っているホテル。宿泊サイトに載っていないホテルを探してみるのも良い」と話した。


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