ひるおび! (ニュース)
今月都内で行われたある衆院議員の政治資金パーティーは6時スタートで会費は2万円。券には名前や電話番号、住所などを書くところがある。料理はビュッフェ形式、手土産には焼き菓子があったという。自民党の各派閥の政治資金パーティーは岸田派の「宏池会と語る会」には約4000人が出席した。午後6時からスタートし怒涛の挨拶ラッシュだった。この時点で午後6時40分。そして乾杯だった。乾杯後1時間ほど歓談の時間があり、ここで参加者たちの目的でもある政治家との名刺交換が行われる。主役のそばにはのぼりのようなものが建てられ、すぐに挨拶できるようになっていたという。5月に行われた安倍派のパーティーの来場者は3000人を超え会費は2万円だった。安倍派の塩谷会長代理はこのパーティーで「大枚をはたいていただいたが何もおもてなしがない」と話した。パーティーの準備の段階でコロナウイルス5類移行前だったので飲食がなかった。手土産もギフトカードが1枚だったそう。会場費・警備費などを含まない単純計算で利益は5700万円。2009年に行われた古賀派の政治資金パーティーのパーティー券は2万円。料理は焼きそばやフライドポテトなど庶民的な食べ物がちらほら。この日の出席者は2000人以上。料理が出されるテーブルには人だかりが出来ており、たどり着けない人もいた。1990年の「社会党ひょうごの集い」には立食パーティーで食事を楽しむ人たちの姿があった。当時社会党は政治資金パーティーを自粛しており、自分の名前が資金集めに利用されたことに憤慨した土井委員長は挨拶だけで東京にとんぼ返りした。1979年9月には鹿児島にある「城山観光ホテル」で「自民党政経文化パーティー」が開かれた。会費は3万円。参加者は約2000人だった。このとき総理をつとめていたのが大平正芳さん。二階堂衆院議員などもいた。自民党の政党交付金が約159億円。それぞれの派閥の収入も約11億8000万円。そのうちパーティー収入が9億2323万円ほど。ほかにもいろんな収入があるので合わせて249億円。伊藤さんは「政党交付金を作ったときの趣旨からは大きく外れてしまった」、田崎さんは「自民党は選挙基盤を自分で組織しなければならず、金がかかるのでパーティー収入も必要」としている、などと伝えた。