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今週のテーマは「転職戦線異状あり!中高年の時代到来?」。45歳以上の転職者数の割合は2005年の26%から2024年は40%に増えている。海老原さんは「企業も人も我慢しなくなり、4~50代の人が昭和の頃より勤勉になって、仕事内容も各企業とも同質化してきた」などと要因を分析した。日本の転職動向では転職等希望者は2024年に1000万人を超えたが、転職者は300万人台で推移している。海老原さんは「正社員の転職は1.5倍に増えているが母数が3500万人なので全体の3%。日本企業はそもそも転職の必要がない」などと話した。中林さんは「若者は転職ありきで就職している。その文化が中高年にも伝播したのではないか」などと話した。野口さんは「昔は1つの会社で最後まで勤め上げることが美学で転職は逃げだった。でも今は攻めの転職となっている。何度も転職している人は転職が容易だが一度もしたことがない人は不安だと思う」などと話した。石田さんは「2~30代はスキルを身に着けないと市場から取り残されるという危機感が強いと思う」などと話した。
今年の上場企業の早期・希望退職者の数は5月時点で8700人を超えている。19社中12社が黒字で、黒字のうちに競争力を強化する狙いがあるという。今年はトランプ関税の影響でリーマン・ショック時の2009年の人数を超える可能性があるとのこと。中林さんは「企業は生き残るために中途採用を強化するなどしている」などと話した。街の人からは転職先での人間関係等を心配する声が聞かれた。海老原さんは「まず現段階で転職をそこまで焦る必要はない。なにか1つ得意な分野を見つけておけば意外になんとかなる」、中林さんは「自分と他人を比べる必要はない。何がしたいのかを明確にするべき」などと話した。野口さんは「日本の中高年は自己評価が低い」などと話した。石田さんは「個人のスキル不足だけに原因を求めるのは危険。そもそも働きながら新しいスキルを身につけるのは難しい。そのため失業手当を厚くする等の支援が必要」などと話した。