大下容子ワイド!スクランブル (ニュース)
今週月曜日に農林水産省が発表したスーパーでのコメの平均価格は5月26日~6月1日の1週間で5kgあたり4223円で、前週より37円値下がりし、約半年ぶりの2週連続の値下がりとなった。今回の調査結果に先月31日から販売が始まった随意契約による備蓄米は含まれていない。日本農業法人協会に所属する主食用コメ生産者118社へのアンケートで、令和6年産米の消費者価格について8割以上が高いと捉えていた。日本農業法人協会・齋藤一志会長は6日、小泉大臣との面会後の会見で「私たち農家としてはコメの適正価格は3000円。3500円を要求すると輸入米がバンバン入ってくる」と話し、輸入米が日本の主食にならないよう生産に尽力すると発言した。流通経済研究所主席研究員・折笠俊輔さんは「余った銘柄米の価格が下がりつつある。消費者のコメ不足感解消も大切。備蓄米の流通が続き、市場シェア20%ほどになれば7月には4000円を切る可能性もある」と話した。慶応大学教授・中室牧子は「海外ではコロナや地政学的なリスクを踏まえてサプライチェーンを強化していかなければいけないという問題意識に基づいて、これまで予測が難しかった食品や生鮮食品の需給をAIやビッグデータで正確に予測できるようにする試みが始まっている。その重要なプロセスを我が国はすっ飛ばしているように見える」、ジャーナリスト・柳澤秀夫は「コメの安定供給と適正価格ともう一つ忘れてはいけないのは気候。気候の状況によっては秋のコメの価格も変わってくる」などとコメントした。