サン!シャイン (ニュース)
コメの価格高騰で打撃を受けている沖縄・西表島を取材。先月、小泉進次郎農林水産大臣は「コメの価格が一番高いところは私が現時点で確認している限りは西表島6500円。あまりにも高すぎる」と話していた。全国のスーパーで販売されたコメ5kgの平均価格は4223円だが、5500円で販売されていた。先週金曜日、小泉農水相は「きょうから沖縄でも店頭販売開始。47都道府県すべてに随意契約の備蓄米が行き渡る」と発言。西表島の人は「備蓄米は入ってこないと思っている。海外の話だと思っている」と話す。玉盛スーパー・玉盛雅治さんは「今月末には備蓄米を入れたい。離島では西表島を優先的に。価格は2030円くらい」と話す。西表島にも今月中に備蓄米が入荷する予定。価格が高い理由は船舶輸送費などのコスト。西表島で生産された米は島外に売り出されるため、島民はネットや島外から入荷する米を購入している。大浜農園・大浜一将さんは「島で取れた米を島で食べることで農家所得は2倍以上に増える。消費者にとっても米を買う値段が下がる。島での地産地消は、これからどんどん大きくなっていく」と話す。
千葉・東庄町のコメ農家・多田正吾さんは「バランスが崩れて、じゃぶじゃぶになると暴落する。離農する農家が増えると思う」「全て主食用米に切り替えた」と話す。多田さんが生産している品種は「ふさおとめ」は千葉県が独自育成した早場米、刈り入れは8月のお盆前。飼料用米は畜産業の飼料に用いられるもの。多田さんの去年の生産割合は食用米は全体の約2割。今年は全食用米にしたが、手間がかかるという。小泉農水相は「輸入米の入札時期は6月27日。11月から12月ぐらいに入ってくる予定のMA米が9月には入ってくる」と発表。昨日、小泉農水相は福島県を訪問しコメ農家と意見交換し、「国の統計を見直す」とした。