スーパーJチャンネル (ニュース)
きょう、千葉県内のスーパーを取材すると、おととい入荷したという千葉県産の早場米「ふさおとめ」は5kgで税込み4298円と4000台前半。先ほど発表された全国のスーパーでのコメの平均価格は5kgあたり税込みで3737円で、前週から195円値上がりした。過去3年で最大の値上げ幅となっている。1年前まで遡ると新米シーズンの去年8月は平均価格は5kg2800円を下回っていた。今は去年よりも900円以上も値上がりしている。精米店ではこの時期の新米の価格はいまだかつてないほど高騰している。新米として農家から入荷した高知県産の「よさ恋美人」は5kgで7800円。JAが農家に支払う前払い金が去年より高騰しているという。大阪市のスーパーでも宮城県産や高知県産の「こしひかり」など新米の価格が軒並み高騰している。都内の精米店でも今月上旬に入荷した佐賀県産の「こしひかり」は5kg5500円で販売。去年より1.5~1.6倍高いという。新米の価格が高騰する背景には今年の記録的な猛暑と水不足があった。K&Yファーム・山野邊篤代表は「千葉は雨が降らなかったせいもあり、いつもより豊作ではない」と話した。宇都宮大学農学部・松平尚也助教は「新米の生産量が6月時点では前年比で8%、約56万t増産の見通しで安定して収穫できれば3000円台後半に落ち着くと予測している」と話すが、価格が高止まりする可能性もあるとみていて「渇水と水不足の全国的な影響が出ている状況で、これがどこまで今年2025年産のコメに影響してくるか不透明な状況。仮に本格的に不作になれば5kg3000円台後半から4000円台に高止まりする可能性がある」と話した。
