ワールドビジネスサテライト (ニュース)
自民党の総裁選を前倒しするか否かの決定が来週月曜に控える中、党内の駆け引きが激しさを増している。自民党の茂木前幹事長、麻生最高顧問が都内の日本料理店を訪れた。総裁選の前倒しや党内の情勢などをめぐり意見を交わしたとみられる。麻生は一昨日、自民党に残る唯一の派閥である麻生派の会合で「総裁選挙の前倒しを要求する書面に署名、そして提出すると決めている」などと述べた。麻生派の鈴木法務大臣は総裁選の前倒しを求める意向を自身のブログで表明。現職の大臣が公に前倒しを要求するのは初めて。麻生派の一連の動きについて石破総理の盟友である平デジタル大臣は「自民党が先祖返りをしてしまう」などとコメント。派閥政治に戻るような動きだとして苦言を呈した。総裁選の前倒しをめぐっては各都道府県連でも検討が進んでいる。自民党東京都連はきょう、前倒しを求める方針を決定。井上信治会長は都議会議員選挙、参議院選挙の東京選挙区、都連所属の比例区で厳しい結果が出た責任は「総裁にある」などとコメント。こうした中、石破総理はこの秋に経済対策を策定すると表明するなど、続投への意欲を示している。これまで続投の理由にあげてきた日米の関税交渉に目処がついたことを問われると、続投方針に「関わりがあることではない」などと答えた。自民党は週明け8日に党所属の国会議員と各都道府県連の意思を確認した上で総裁選を前倒しするかどうかを決める。
