ひるおび JNN NEWS
旧日本軍のパイロットだった男性は顔に酷い火傷を負い、寝るときには完全にはまぶたが閉じない。戦時中、旧海軍のパイロットだった吉冨肇さん。大火傷を負い、皮膚が引きつり両目を完全に閉じることができず、顔にタオルをかけて寝ていた。逃げる零式水上偵察機にアメリカ軍が機銃掃射を浴びせ、被弾。重いフロートのせいでスピードが遅い。肇さんが操縦する零式水偵が基地から飛び立ったのは1945年4月7日。戦艦大和などが沖縄に特攻に向かった末に撃沈し、3000人以上が犠牲になった日。当時の文書によると肇さんらは、大和を援護する為、奇襲攻撃を命令されていた。戦争末期は飛行機が足りず、偵察機も攻撃を命じられることがあったという。そして肇さんらは鹿児島湾上空で銃撃に遭った。一発目がエンジンに当たり燃え出して火傷したと思われる。父の背中を追い、弘一さんは海上自衛官になり36年務めた。顔の火傷の裏側に無謀な作戦があった。