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20日、台湾の頼清徳総統が就任して1年となった。中国の軍事的圧力が強まる中、台湾海峡の平和と安定をどう守るのか、難しい舵取りを迫られている。頼氏は中国と距離を置く蔡英文前総統の路線継承を強調する一方で、前総統よりも中国に対して強い姿勢で臨んでいる。これに対し中国は台湾周辺で大規模な軍事演習を繰り返すなど、圧力を強めている。一方、立法院では頼氏が所属する民進党は少数与党となっていて、主導権を握る最大野党の国民党との対立が激化している。頼総統は中国との関係を安定させるとともに、与野党の対立を解消させられるか問われている。