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トランプ氏が大統領として返り咲くということになるが、8年前は大統領として全く未知数な状況で勝利した。今回は大統領だったトランプ氏を分かった上での勝利となり、8年前とずいぶん、状況が違う。TBS経済部デスク・元ワシントン特派員・佐藤祥太は「前回、いわば泡まつ候補からのスタートで急進的でエリート的なオバマ政権、そしてそれを引き継ごうとするクリントン政権に対する嫌悪感、怒りをベースにして、格差とか移民、中国というのを絡めて支持を拡大させていった。今回は違うと思う。選挙前にある民主党の候補に聞いたところ、トランプ氏が分断を招いたというのではなくて分断がトランプ氏を生んだんだと言っていたのが非常に印象的。自分の利益を確保するためならば乱暴な言動で混乱を招くリーダーであったとしてもよしとするという今の米国の一側面が改めて鮮明になった。こうした中で、日本や日本企業というのはそれを踏まえて、どういうふうな距離感でつきあっていくのか改めて問われている」、慶応大学・渡邊靖教授は「周りを裏切らない人で固めている。今回は上院も共和党がとっているため好きな人が任命できる。ポイントは下院。ねじれると好き勝手にはできない」とスタジオでコメントした。