- 出演者
- 藤森祥平 喜入友浩 小川彩佳 渡辺靖
オープニング映像。
世界が注目する米国の大統領選挙。共和党のトランプ前大統領が、勝利を確実にしたと現地メディアが報じた。大接戦が予想されていた。ところがトランプ氏が終始、リードした形で進んでいった。現地時間の午前2時半、米国・フロリダ州にある共和党のトランプ陣営の会場は、熱気に包まれた。大きな歓声の中、トランプ氏が壇上に上がった。これから勝利宣言を行うものとみられる。投票が始まったのは、現地時間の5日。既に期日前投票を済ませていた民主党のハリス氏はワシントンにある選挙本部へ。有権者に電話で支持を呼びかけた。各地の投票所には朝から長い行列ができた。南部ノースカロライナ州。初めて選挙に訪れた大学生が手にしているのは、投票を証明するシール。中には、こんな投票所も。周辺にはこのようにバリケードが設置されているほか、建物を囲うように、フェンス、更には鉄柵が設置されていて、厳戒態勢となっている。アリゾナ州では前回の大統領選でトランプ氏が敗北し、武装した支持者が詰めかける事態に。そのため、今回は警備が強化された。
歴史的な大接戦と言われた米国大統領選挙。日本時間の6日朝から開票作業が始まった。午後7時。ジョージア州の投票が締め切られ、多くの人がバーに集まって結果を見守っている。激戦州の1つ、ジョージア州ではハリス氏の支持者が期待の表情を浮かべて、開票結果を見守る。選挙結果を左右するといわれる7つの激戦州の結果は、予想より早く判明した。日本時間の午後1時ごろ、南部ノースカロライナ州でトランプ氏勝利が伝えられる。ノースカロライナ州でトランプ氏の勝利が伝えられると、こちらの民主党支持者の方は涙を流している。ハリス氏の支持者には不安の色が広がった。日本時間の午後3時ごろ、ジョージア州でもトランプ氏が勝利。午後4時すぎには、選挙人の数が最も多く最重要州とされる東部ペンシルベニア州での勝利が伝えられた。速報を受けて、フロリダ州のトランプ陣営の会場では。一方、ワシントン。ハリス氏の母校であるハワード大学には、米国初の女性大統領の誕生を信じ、支持者が集まっていた、しかしハリス陣営の幹部から、今夜はハリス副大統領がこちらの会場には来ないとの説明があった。集まっていた支持者の人たちも会場をあとにしている。ハリス氏の支持者の願いは届かず、6日夜、トランプ氏の再選が確実なものとなった。
ものづくりに欠かせない工作機器の展示会。米国企業と取り引きのある日本の企業は今回の大統領選の結果を、どのように見ているのだろうか。トランプ氏の当選が確実との報道も出ているけれども影響は。多くの企業で聞かれたのが関税について。トランプ氏は大統領選で、海外からの輸入品に対する関税を大幅に引き上げると主張してきた。ある調査によると、どちらの候補の当選が経営にプラスかと日本企業に聞いたところ、トランプ氏と答えた企業は15%にとどまっている。町工場が集まる東京・大田区の中心地、蒲田。ここにそびえ立つのが、トランプタワー。ニューヨークのトランプタワーと名前が同じということで、8年前、蒲田のトランプタワーとして話題となった賃貸マンション。名前の由来は建物が13階建てでカードのトランプの13枚にちなんだもので、10年前に命名。トランプ氏と関係はないが、トランプ氏を蒲田から応援している。ただこの8年間のトランプ氏の言動から複雑な心境も。
米国大統領選挙について。トランプ氏の返り咲きで世界はどのように変わっていくのだろうか。これは大きな勝利だと祝意を示したのはイスラエルのネタニヤフ首相。ロシアの国営テレビもトランプ氏の再選を伝えている。ペスコフ大統領報道官はプーチン大統領が祝意を伝えるかどうか問われると「その計画は承知していない」と述べた。また、ウクライナへの侵攻を終結させるとしたトランプ氏の発言については「それが実行されるかどうか、どのようにするかは来年1月以降に分かるだろう」と話した。一方、中国では国営の新華社通信が「トランプ氏が大統領選の勝利を宣言した」と速報で伝えている。
米国大統領選挙について。ゲストは米国政治に詳しい慶応大学・渡辺教授、経済部デスク・元ワシントン特派員・佐藤祥太。投票前は全体の世論調査でハリス氏がリードしていた。そして激戦州でも2州はハリス氏が優勢と伝えられていた。それが蓋を開けてみればハリス氏のニコニコ笑顔はない、全てトランプ氏が勝利か、優勢となっているこれどういうことなのか、ワシントン支局の樫元さんに聞く。注目された激戦州での勝負大きな差がついたというひと言に尽きる。ペンシルベニア州、最大の注目とされましたが、今の時点で16万票の差が出ている。前回の2倍。南部ジョージア州は2人の得票数の差は12万票弱ぐらい。前回は1万2000票弱ぐらいで10倍。それだけハリス氏の支持が広がらなかった、人気、地力ともなかった。ポイントとしていた若者、黒人、ヒスパニック、いずれのカテゴリーもトランプさんに相当な票が流れた。最大の争点となった経済そして不法移民問題が、批判の対象と最後までなり続け、ページをめくろうと前向きなメッセージ変化、チェンジを前面に出して訴えたが有権者には響かなかった。全体には、サプライズはそれほどなかった。共和党が取るだろうといわれている州を民主党が取ったということはない。あくまでもこの7つの激戦州の結果が左右するだろうということでは、見通し通りだったが、その中身が、相当な差がついたというところはサプライズ。メディアもここまで読み切れていなかった。
米国大統領選挙について。慶応大学・渡邊靖教授は「驚いた。トランプ氏が強いというよりはハリス氏が弱かった。政権与党に対しての逆風が吹いていた。副大統領として連帯責任を問われる立場にある。ハリス氏はうまく答えられなかった」とスタジオコメント。一方で、トランプ氏について、大統領経験者として史上初めて刑事事件で起訴された。しかも4つ裁判を抱えている。隠れトランプ嫌いが伸びなかった。隠れハリス、主に南部の保守的な地域でハリスを支持したいと思っているのではということで、そこに民主党はCMを打ちかけるなどしてきたが、実際には数に至らなかった。ハリスは副大統領としてそれほど人気はなかった。慶応大学・渡邊靖教授は「高揚感は会ったと思う。今回の選挙戦を見ていると、ハリス氏は女性であると言わなかった。押し出せないところに米国のガラスの天井があるのかもしれない」とスタジオでコメントした。
米国大統領選挙について。米国の現状を見てみると、歴史的な物価高といわれている。例えばガソリン価格は、全米平均、2020年から2024年に2倍になってる。米国ではガソリンの価格というのが何より身近なもので、全米平均が1ガロン3ドルを超えるということが大きな大きな壁。これが一気に4ドルも、場所によっては5ドル、6ドルの州もあったようだが、このバイデン政権4年間の物価高に対する懸念が相当あった。慶応大学・渡邊靖教授は「世論調査の平均では60%以上が経済運営は支持しないと答えていた。コロナ後の巨額の財政出動や、需要が急に回復したが、そこにロシアのウクライナ侵攻も重なり物価が跳ね上がり、最大で9.1%ぐらい上昇したが、40年ぶりの水準で1割近く物の値段が上がると市民生活は直撃する。トランプ政権のもとでのコロナ対応で米国経済が傷ついてしまったところがあり、それを立て直すためという側面もあったが、トランプ氏は機を見るところがある。あるいはバイデン政権の失策だ、であるが故にハリスもその失策の連帯責任を、という追及のしかたをしている」とスタジオでコメントした。
米国大統領選挙について。「NEWSDIG」アプリからの「みんなの声」。トランプ氏が支持を得た最大の要因、最も多かったのは「民主党政権への不満である」が47.5%。慶応大学・渡邊靖教授は「不法移民対策がある。バイデン政権が発足したころは、1日5000人から6000人が国境に集まってきていた。自分たちの税金を使ってその人達の世話をする不満が敗因になった」とスタジオでコメントした。
移民政策を含めて、今後どうなっていくのか。次の大統領となることになるトランプ氏。どういう4年間に今後、なっていくのか。主な政策について。慶応大学・渡邊靖教授は「もしかすると選挙中のいわゆるブラフかもしれない。関税に関しては大統領の権限でできないことはないので、もし本当に60%かければこれは中国も黙ってない。相当な貿易戦争になる」とスタジオコメント。トランプ氏はバイデンハリス政権の物価高について批判を強めていた中で、関税政策や税金の引き下げをやると。すなわち物価高を招くようなことになるのでは。TBS経済部デスク・元ワシントン特派員・佐藤祥太は「関税で言うと前回は中国比較的競争力のある日本を含めた国を狙っていたが、今、トランプ氏は幅広くかけるとに言っている。そうすると物の値段が上がってくる可能性が高い。それから減税すると景気がよくなり、金回りがよくなってまたこれも値段が上がる可能性がある。矛盾する。散々インフレをばかにしてきたのにインフレを呼び起こすような政策をするだが、つじつまが合ってないが、この矛盾についてはトランプさんらしい。説明はしていない。今日は昼すぎごろからトランプ氏が優勢だということが意識されて日本も株高になった。円も154円台半ばにまでなってる。ダウも上げている。4万2000ドルぐらいになり、1%以上あげている。当面はトランプ氏が掲げる規制緩和とかに対する期待感で、株価は上がるところも多い。為替で見るとドル高円安というのは貴重」とスタジオでコメントした。
米国大統領選挙について。移民政策も史上最大の強制送還、外交面でも当選すれば24時間以内にウクライナでの戦争は終わらせるという。これも実現、実行本当にしようとしているのか。前回の政権では、トランプさんに対してブレーキ役を務めた人、務めようとした人がいたが、今回は側近をイエスマンで固めるだろうとみられている。そんな中でまさに、大衆、庶民の支持を得て大統領になったトランプさん。ポピュリストのトランプさんとしてはさまざまな政策を実現していこうとするだろうし、ワシントンの常識では進められないというようなものでも、そういう案件だからこそ、前に進めようとするということもあるかもしれない。経済分野も注目点いろいろあるが、やはり外交分野。ロシアのウクライナ侵攻をあっという間に片づけると言っているが、実際、どのように動こうとするのか。ウクライナにとっての和平ではなくて、敗北という形にならないのか、その辺りも注視していかないといけない。それから中東問題で言いるとイランと向き合う中で、トランプさんの持論の強さの外交、場合によっては脅しの外交といった部分がかいま見えてくる部分がある。
トランプ政権について。中東ではアブラハム合意というものでアラブ首長国連邦とイスラエルの国交実現化を実現した自負もある。拡大する一方の中東の衝突。これを流れを変える可能性もある。そのほか、米国と中国、米国とロシアの関係も変化していくでしょうし、北朝鮮との外交を再び動かそうとするかもしれない。そんな中で、日本とどのような関係を作っていくのか。どのような連携をしていくのか、この辺りもポイントになってくる。
トランプ氏が大統領として返り咲くということになるが、8年前は大統領として全く未知数な状況で勝利した。今回は大統領だったトランプ氏を分かった上での勝利となり、8年前とずいぶん、状況が違う。TBS経済部デスク・元ワシントン特派員・佐藤祥太は「前回、いわば泡まつ候補からのスタートで急進的でエリート的なオバマ政権、そしてそれを引き継ごうとするクリントン政権に対する嫌悪感、怒りをベースにして、格差とか移民、中国というのを絡めて支持を拡大させていった。今回は違うと思う。選挙前にある民主党の候補に聞いたところ、トランプ氏が分断を招いたというのではなくて分断がトランプ氏を生んだんだと言っていたのが非常に印象的。自分の利益を確保するためならば乱暴な言動で混乱を招くリーダーであったとしてもよしとするという今の米国の一側面が改めて鮮明になった。こうした中で、日本や日本企業というのはそれを踏まえて、どういうふうな距離感でつきあっていくのか改めて問われている」、慶応大学・渡邊靖教授は「周りを裏切らない人で固めている。今回は上院も共和党がとっているため好きな人が任命できる。ポイントは下院。ねじれると好き勝手にはできない」とスタジオでコメントした。
いわゆる年収103万円の壁について。自民党は6日、来年度の税制改正に向けた議論を始めた。国民民主党の引き上げ案をどこまで受け入れるのかが焦点になっている。札幌市にある弁当メーカー「日信」。一日およそ2万食ものお弁当を作っているのは130人のパート従業員。ところが、書き入れ時の年末に向けて頭を悩ませていることがある。悩みの種となっているのが103万円の壁。年収が103万円を超えると所得税がかかるため、年末に向けて、働く時間を抑える従業員が増えている。この103万円の壁の見直しを強く求めているのが、衆院選で躍進した、国民民主党。パート従業員らの働き控えを招いているとして壁を178万円に変更するよう訴えている。一方の自民党も6日、来年度の税制改正に向けた議論を始めた。焦点となる、103万円の壁の見直し。ただ国民民主党の主張どおりに壁を178万円に見直した場合、国と地方、合わせて7兆円から8兆円程度の税収の減少が見込まれている。ただ、衆院選で与党が過半数を割り込んだことで、その議論も一筋縄ではいかなそう。
世界一に輝いたドジャース・大谷翔平。負傷していた左肩を手術したと発表された。日本時間10月27日・ワールドシリーズ第2戦で左肩を亜脱臼。庇いながら出場を続けていた。ドジャースによると左肩の手術は成功し、来年2月の春季キャンプには間に合う見込み。投打二刀流の完全復活を目指す来シーズン。来年3月18日の日本での開幕戦で、二刀流出場があるのか?今後に注目。
侍ジャパン強化合宿(宮崎・清武町)最終日。初選出13人やWBC優勝メンバーを含む24選手が世界野球プレミア12に向けての戦争準備を整えた。井端弘和監督は「最後の仕上げに入ると思うのでいい形で13日を迎えたい」と話した。
阪神・才木浩人は最速157キロのストレートと精度の高い変化球が武器。今回初の侍ジャパン入りを果たした。そんな才木には忘れられぬ悔しい1球があった。去年3月、WBC前の侍ジャパンとの強化試合でマウンドに上がった才木。大谷翔平に片ひざをつき右手一本でホームランを打たれた。この衝撃的なホームランの悔しさをバネに今シーズン自己最多の13勝をマーク。世界の舞台で侍ジャパンを勝利へ導く。
あす開幕の三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡・御殿場市)。今大会の注目は賞金ランキング1位・平田憲聖。今季獲得賞金は1億円突破。正確無比なショットを武器に、石川遼、松山英樹に次ぐ史上3番目の若さで年間4勝。そんな平田にはカワイイ応援団がいる。2匹の愛犬パワーで史上最年少でのシーズン5勝目を狙う。
安住紳一郎アナウンサーが取り組んでいるSDGsは、使い捨てコンタクトレンズのケースをリサイクルすること。11月3日(日)~11月9日(土)は「地球を笑顔にするWEEK 2024秋」。
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ようやく冬の便り。富士山の山頂付近にうっすらと雪が積もっている様子が確認され、麓の山梨・富士吉田市は、市独自の「初雪化粧宣言」を発表した。2006年に宣言発表を開始して以来、最も遅い発表となった。