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大気中の二酸化炭素を地中に埋めるCCSと呼ばれる技術の実用化に向けて国は北海道の苫小牧市沖を全国で初めて法律に基づく特定区域に指定する方針を固めた。CCSは工場などから排出された二酸化炭素を分類、回収し、地中深くにためる技術。国は二酸化炭素をためられる区域を特定区域に指定したうえで公募によってえらばれた事業者にCCS事業に許可を与えるとしている。これについて国が検討を進めた結果、北海道の苫小牧市沖を全国で初めて特定区域に指定する方針を固めたことが分かった。指定を受けたあとは事業者の公募を行ったうえで二酸化炭素をためるのに適した地層かどうかを確認するために掘削を行ったり、実際に二酸化炭素をためたりするなどの取り組みが進められることになる。苫小牧市では全国に先駆けて、CCS技術の大規模な実証実験が行われていて、特定区域の指定を受けることで地域の活性化につながると期待されている。