モーサテ プロの眼
今夜のECB理事会では5会合連続の利下げが予想されている。そんな中での注目は利下げ打ち止めまでの具体的な距離感と時間を図る上で3項目を解説。(1)利下げ休止の議論を開始したか。(2)声明文の文言に変更が加えられたか。(3)ECBのスタッフ見通しが修正されるか。まず(1)についてはECBの中でも色々と見方が割れていてタカ派からは2.5%は既に中立金利だとする声も出ているぐらいなので今回の理事会で利下げ休止について何も議論されないのは不自然かなとみている。(2)については、トランプ大統領の施策や地政学的に不透明要因が多い中でフォワードガイダンスについてはこれまでのものを維持するとみている。他方、変更点としては政策金利が“引き締め的”か成長力見通しは小幅ではあるが下方修正がある。物価については2%への収斂見通しを維持するのではないかとみている。