モーサテ (マーケット情報)
マキシム・グループ・久野誠太郎の解説。久野さんは「トランプ大統領の関税政策により先行きの不透明感が高まっていることで消費者や企業の景況感を押し下げ、景気後退を警戒する声も出始めている。S&P500指数は2月の直近高値から調整局面入りとされる10%安の手前まで下落している。そうした中で昔ながらのディフェンシブ株である高配当株に資金シフトする動きが強まっている。年初来のS&P500指数の推移だが、足元ではマイナスに落ち込んでいる。一方で、S&P500のうち高配当の80名柄からなる指数は年初来でほぼ横ばいと、比較的安定したパフォーマンスを維持していることがわかる。先行きの不透明感が漂う中では、配当利回りを期待できる銘柄が人気を集めそう。注目しているセクターについては今の株式市場の大きな柱であるAI投資を恩恵を受けるハイテク企業は外せない投資先。ブロードコム、シスコシステムズ、IBMなどは安定した配当利回りを見込める企業に挙げられる。株価の推移をみるとブロードコムは決算でAI向け売り上げ高見通しが市場予想を上回った。配当利回りの予想は約1.25%で株価も200日移動平均を維持。直近に好決算を発表したシスコシステムズとIBMは配当利回りが2.7%前後で株価も高値圏を維持。2つの恩恵を受けられる企業に注目している」などと述べた。