モーサテ (マーケット情報)
東海東京証券アメリカ・芝田達裕さんは「AI関連で出遅れ感のある企業に注目しています。ソフトウェア大手のオラクルは、インターネットが普及し始めた頃にデータベースソフトのリーディングカンパニーとして急成長していたが2000年のITバブル崩壊後は低成長の時代が続いていました。そのオラクルが、ようやく前期決算発表で新たな成長軸として、AI向けクラウドサービスを示した。直近で稼働している162のデータセンターは、AI向けに設計されています。オラクルは激化するAIビジネス市場で中立的ポジションとみなされ、クラウドの先行企業であるアマゾン、マイクロソフト、アルファベットと提携関係にあります。オラクルは先日のアナリスト説明会で、2029年度の売上が2024年度比でほぼ倍増の1040億ドルに達するとの見通しを示しました。一方で、ラッシュ一巡後に需要鈍化のリスクもあり、オラクルのエリソンCTOは『需要は拡大し続けており、変化の兆しはない』と強気なコメントをしているが、AIビジネスはトレンドの変化が急激なだけに今後も注意が必要と考えています」などと話した。