モーサテ (ニュース)
野村グループ・関原奈央さんに話を聞く。関原さんは「主だった経済指標の予定がないなかで主要指数は小幅に上昇。日中にもトランプ大統領がゼレンスキー大統領やプーチン大統領との会談を予定していると伝わり、停戦期待が高まったことや企業の好決算、利下げ期待の高まりが上昇をサポートし、引けにかけて主要指数は上値を伸ばした」などとコメント。トランプ大統領は8日付で辞任するFRB・クグラー理事の後任を週末までに決定すると表明。関原さんは「トランプ大統領はクグラー理事の後任が暫定的な指名となるかこれから決めるとしているが、市場では来年5月にパウエル議長の後任となる影の議長としての指名をされるとみている。以前から名前があがっていたベッセント財務長官は現職を続けるとの意向が伝わり、アメリカのベッティングサイトなどでは元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏が有力との見方が強まっている」とコメントした。市場では短期金利が低下するなか長期金利は高い水準。関原さんは「ケビン・ウォーシュ氏はたびたび利下げに加えてバランスシートの縮小を進めるべきと語っている。仮に縮小を積極的に進めた場合、財政規律という観点では健全性が高まるとの声が聞かれるが足元では大型減税歳出法案の成立により政府債務が拡大するなかで市場の米国債を取り巻く受給悪化の可能性はいなめない。雇用市場の鈍化と関税によるインフレ再燃への懸念の強まり、スタグフレーションを彷彿とさせる経済指標が続いていることも長期金利上昇に影響しているとみている」とコメントした。