- 出演者
- 石原さとみ
本日のテーマは大腸がん。
- キーワード
- 大腸がん
沖縄県与那国島は今大腸がん対策に力を入れているという。その方法が便潜血検査。台湾では検便により大腸がんの死亡率が40%減少したとされる。日本でも40歳以上を対象に国が推奨しているが、他の国の受診率は70%程なのに対し日本は50%にも満たない。与那国島に至っては25%前後で、理由を聞くと、お腹の調子がいい、忙しいなどだった。全国でのアンケートでも面倒くさい、自覚症状がないなど同じような理由だった。
40代~60代の健康に自身がある10人に集まってもらった。協力してくれたのは東邦大学医療センター大森病院の松田尚久さんと大腸内視鏡医の藤井隆広さん。ポリープができやすい人は大腸がんのリスクもたかいという。今回の調査で10人中8人にポリープが見つかり、その内1人ががんの一歩手前、1人が早期がんとの結果になった。過去に700人の大腸を調べた結果、40代以上の2人に1人にポリープが見つかっている。
内視鏡のスペシャリスト松田尚久先生と藤井隆広先生ににポリープあったらと聞くと、迷わず取る放っておく選択肢はないと答えた。がん細胞の研究者藤田恭之さんは、「胃のポリープはとらなくてもいい、胆のうのポリープはがんに一応なりえる、大腸のポリープはがん化しやすい」と話した。細胞に異常が起きコントロールできない増殖を始める段階は良性腫瘍と呼ばれる状態だが、遺伝子に傷がつくとがん化する。その理由は分かっておらず、確率で誰でも変異が入るため予測できない。細胞の増殖が細胞の上に向かっているのは怖くないが下向きに増殖してしまうと血管に悪性の細胞が入り込み血流に乗って移動してしまう転移が発生する。
検便を受けたくなる秘策がトリセツ祭。与那国町役場も全面協力。仕掛けたのはがん対策の専門家溝田友里さん。大腸がんは運動不足がリスクになることが最近の研究でわかった。そこで注目したのは足の握力。歩かない生活をしていると足の筋肉が減少して弱ってしまう。足指綱引きは日頃の運動不足にも気づいてもらうのが狙い。トリセツ祭では驚きの事実も織り交ぜ大人もつい関心をもってしまう仕掛けに。最大の秘策が、うんち脱出ゲーム。うんちに見立てた白いボールを大腸の入口に入れて大腸に見立てたコースをポリープを避けながらゴールを目指す。赤いインクが付いているとポリープにこすれたということ。実際のポリープも大きくなると便がこすれることで出血を起こす。腸には痛みを感じる神経が無いため、自覚症状が出たときにはかなり進行し手遅れということも少なくない。だからこそ血を見つける検査、検便が必要。便の取り方の正解は刺すのではなく、表面をなぞる。もう1つの精度アップのポイントは毎年検査を受けること。1回の検査での発見率は8割ほどだが、毎年続けると率が上がり、3年続ければ理論上99%発見できる。与那国島の取材中に出会った後間いづみさん、太田明鴻さんも自覚症状はなかったが検便のおかげで早期発見できたと語った。
以前行った実験ではがん検診に行ったことがない男女20人に藤田恭之先生が検診の重要性を語ることで何人な受けるのか実験。感想は好感触だったが2週間後に抜き打ちチェックしたところ、予約した、行ったのは3人だけだった。トリセツ祭では150人が集まった。大成功で祭りは終わったが、その裏で溝田友里さんが仕掛けたもう1つの秘策が進行していた。最後の秘策は検診案内と検査キットの送付。重要なのはタイミング。大腸がん検診は通常年に1度自治体の定めた期間だけ受けられるしくみ。関心が高まった時にキットがあれば衝動受診するとの考えのもと、検便キットが送付された。検診当日、会場には行列が。今回の受診率は51%となり全国平均も超えた。また島民みずから検査のお誘いも。今回の放送に合わせて検査キットを届けるという取り組みも行われ、溝田友里さんが自ら全国の自治体へ。奈良県では山下知事へ直談判、全面協力してくれた。そして高市早苗総理大臣にも溝田さんが説明を行い、好感触を得た。全国でおよそ600の自治体が参加を表明、300万人に案内が届く大プロジェクトとなった。
検便で陽性が出たら内視鏡検査を行うが、病院に行かない人が多く受診率が低いという。実際に行かなかった人に理由を聞くと痔かと思っていたなどの声が聞かれた。大腸がん検診は検査だけでなく検査や予防もできる。番組冒頭の検査でがんになる可能性のあるポリープが見つかった女性は内視鏡を使ってそのまま即切除、がんを防ぐことができた。最近は鎮痛剤を使って検査をする病院が増えており負担が大幅に減っている。
お酒によるがんは口・食道・胃・腸などお酒の通り道で特に多い。訪れたのは東京都医学総合研究所。お酒が分解されてできるアセトアルデヒドをヒトの細胞にたらすと、DNAに傷がついたのが確認できた。笹沼博之さんは、「アセトアルデヒドあDNAにどのような傷を与えるか今世界中で研究されている。DNAの構造を変えてしまう傷を作ることがわかっている」と話した。DNAに何度も傷がつくことで出来るのががん。ビールを1日2杯飲み続けるとがんのリスクが高くなる。2時間で9杯を飲み干した吉岡直哉さんにトリセツ流の飲み方を実践してもらうことに。1杯目をゆっくり30分かけて飲むという方法で、我慢しつつ1杯目を飲み干した。その後2杯目を頼んだが飲む量が少なくても酔ったという。飲んだ合計は前回の半分の4.5杯だった。スタッフで実験したところ、早く飲んでもアルコール濃度のピークは40分に来ていた。飲む量が多くても少なくても酔いが回るには約30分かかるとされている。国が出したガイドラインでもゆっくり飲むことが勧められている。
あしたが変わるトリセツショーの次回予告。
