- 出演者
- 天野ひろゆき 塚原愛
すいかの出荷日本一をほこる熊本県では5~6月にかけてが一番美味しいという新常識が広がっている。きょうは熊本の甘い春すいかを紹介する。その故郷は熊本市の北部・植木町。とびっきりの甘さとしゃりしゃりの食感は地域一丸となって栽培の工夫を重ねてきた努力の賜物。そして後半は産地オススメの料理を紹介。「春すいか」とは4~6月にかけて出荷されるものの総称。仲間から信頼のあつい生産者のご一家を取材した。
代々すいかを作っているという方を訪ねた。すいか作り30年以上という久富将功さん。訪ねた5月は出荷の最盛期。ご両親も息子さんも親子3代で畑に出て大忙し。実が付く前の畑ではこれから勢いよく成長するつるや葉のために広いスペースを開けている。若い葉が広いスペースでたっぷり光を浴びて活発に光合成を行うことで実にも十分な栄養を届けることができる。1週間ほどで畑は葉でしげった。その中には小さめのすいかがちらほら見える。すると久富さんは目印に棒を立てた。棒を立てるのは目安の大きさ・7cmを超えた時。そして棒の色は作業をした日ごとに変えている。こうしておけば棒の色を見れば実のサイズが7cmを超えた日が分かる。そしてその日から35日後が収穫のベストタイミングなんだそう。こうして収穫のタイミングを正確に見極め品質の安定につなげている。より良いすいかを目指し作業は出荷直前まで続く。地面についた部分は日光が当たらないため色にむらが出てしまう。そこで重たいすいかを一玉一玉丁寧に転がしていく。すいかは約7000球。作業は家族総出で行う。熊本市の道の駅で販売されているすいかの販売数は4~6月がピーク。
春にスイカを作る理由は「夏の猛烈な暑さ」。暑すぎると光合成がおきなくなり、糖度ものらなくなるそう。気温が高くなりすぎると高温障害が起きて身が赤黒くなったり発酵して食べられなくなることも。また盆地は昼と夜の温度の寒暖差も大きいことも春に栽培するよい理由だ。「道の駅すいかの里植木」では店に出すすいかに独自の厳しい基準を設けている。大玉すいかの場合、中心糖度は11度以上。中心部と皮目の糖度の差が2度以内としている。糖度計では測れない味や食感も食べてチェックする。こうした基準は道の駅と生産者が毎年話し合って決めている。自分のすいかを道の駅に出すことができるか、生産者にとって毎回が真剣勝負だ。こうした努力の甲斐あって春スイカの魅力はお客さんにもしっかりと届いているようだ。
訪ねたのは熊本市内のキッチンスタジオ。すいか農家で野菜ソムリエプロの片山さんにすいかを使った美味しい料理を教わる。赤い果肉の部分は1センチ角のさいの目切りにする。トマトもさいの目切りにして塩を振って冷蔵庫へ。これを冷やしたパスタに加えて、塩・こしょうで味を整えたら「すいかとトマトの冷製パスタ」の完成。続いてはスイカの皮を使った料理。皮の白い部分を長さ5cmほどに切る。これを人参やしいたけと一緒に軽く炒める。だし汁を入れて似ていく。落し蓋をして10分煮たら「すいかの皮の牛肉煮」の完成。
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