代々すいかを作っているという方を訪ねた。すいか作り30年以上という久富将功さん。訪ねた5月は出荷の最盛期。ご両親も息子さんも親子3代で畑に出て大忙し。実が付く前の畑ではこれから勢いよく成長するつるや葉のために広いスペースを開けている。若い葉が広いスペースでたっぷり光を浴びて活発に光合成を行うことで実にも十分な栄養を届けることができる。1週間ほどで畑は葉でしげった。その中には小さめのすいかがちらほら見える。すると久富さんは目印に棒を立てた。棒を立てるのは目安の大きさ・7cmを超えた時。そして棒の色は作業をした日ごとに変えている。こうしておけば棒の色を見れば実のサイズが7cmを超えた日が分かる。そしてその日から35日後が収穫のベストタイミングなんだそう。こうして収穫のタイミングを正確に見極め品質の安定につなげている。より良いすいかを目指し作業は出荷直前まで続く。地面についた部分は日光が当たらないため色にむらが出てしまう。そこで重たいすいかを一玉一玉丁寧に転がしていく。すいかは約7000球。作業は家族総出で行う。熊本市の道の駅で販売されているすいかの販売数は4~6月がピーク。