2025年9月7日放送 16:00 - 16:55 テレビ東京

その灯を消すな!
【福岡で人気の天ぷら店を次世代へ&鯖江のメガネを世界へSP】

出演者
朝日奈央 児嶋一哉(アンジャッシュ) 伊藤暢人 
(その灯を消すな!)
閉店回避!天ぷら達人の店を受け継ぐ?のオーナーが狙うメリットとは?

福岡・福岡市の「天ぷら まつお」。こちらのお店では一品ずつ揚げたてを提供。常に熱々を食べられる。人気の定食はエビやキスなど7種がついて900苑。そして産地にもこだわったアスパラ天や自家製のタルタルソースをかけていただくコーンクリームの天ぷらなど工夫を凝らしたメニューも。本格的な天ぷらを気軽に味わえる地元評判の店だが、開店から21年、いま人気の天ぷら店が大きな節目を迎えていた。店を切り盛りしてきたのは76歳の店主松尾茂さんと妻のキクさん。店主の茂さん、料理には一切の妥協なし、従業員にも厳しい目を向ける根っからの職人気質。厳しくも従業員から慕われていた茂さん。

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午前4時開店準備。天ぷら店の重労働にも21年間向き合ってきた。店を清潔に保つため、粉が残る水道管を手洗い。午前6時15分。続いて約20種類の食材の仕込み。茂さんは27歳のときに独学で料理を覚え惣菜店を開店させた。そこで従業員として雇ったキクさん。2人で事業を拡大し、従業員30人年間売上高1億円の人気惣菜店へと成長させた。そして2004年規模を縮小して2人で天ぷらまつおを開店したのだが、オープンした日に160人が訪れたという。そこでつかんだ客は離れることなく21年間黒字経営を続けてきた。そんな茂さんも今年で76歳。体力の限界を感じ、閉店を決意。だが第三者に事業を受け渡す「事業承継」をすることに。そして、店を受け継ぐ若者が現れた。

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今回の事業承継は福岡県福岡市の「天ぷら まつお」の事例。飲食業界の現状について、日経BPコンサルティングの伊藤氏は「倒産した数が去年過去最高に。894件倒産。一番多いのが居酒屋」などコメント。

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閉店回避!天ぷら達人の店を受け継ぐ美容室のオーナーが狙うメリットとは?

美容室シンシアのオーナー・横山さんは、妻とともに店を開業した。美容業界における人材確保は難しく、3年以内の離職率は約4割にのぼる。そこで、興味のあった飲食業に乗り出すことに。事業承継は、既存店の設備や人材、ノウハウを引き継げるため、他業種でも挑戦しやすいという。横山さんが見つけたのは、近所の人気天ぷら店。厨房がきれいなことや、美容室から近いことが決め手だったという。美容師が出産を機に退職した場合、天ぷらまつおでパートタイマーとして働き、子どもの成長に合わせて美容師として復職してもらうこともできる。天ぷらまつおの店長には、同郷で親友の阿部さんを選んだ。和食料理店での勤務経験もある。阿部さんは、リニューアルオープン1カ月前から、弟子入りした。天ぷら店の松尾さんは、後継者には若い人を望んでいて、横山さんと阿部さんについても、ムッとした顔を一切せず、いい人だなどと話した。

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6月30日。事業譲渡契約の成約式が行われた。天ぷらまつおは、横山さんの会社の傘下となり、経営は横山さん夫妻、現場は阿部さんが仕切ることになった。横山さんと阿部さんは、松尾さん夫妻に花束を手渡した。阿部さんが店に慣れるまでは、松尾さん夫妻がサポートしてくれるという。リニューアルオープンの日を迎えた。松尾さんは、時給1000円でパートとして働く。松尾さんはオープン前に帰宅し、阿部さんに店を任せた。午前11時、開店するとすぐに客席は埋まった。阿部さんは、少しずつ天ぷらをあげるタイミングも掴んできて、常連からも好評だった。昼のピークが過ぎると、空いた時間に仕込みの勉強をする阿部さん。今後の展望について、阿部さんは、店を回すことで精一杯だから、そこをマスターしてから新しいメニューを作っていきたいなどと話した。常連は変わらず通ってくれていて、夜の営業ではお酒も提供し、売上は上向いているという。

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金子眼鏡 戦略的M&Aの舞台裏 福井のメイドインジャパンを世界へ!

1958年創業の「金子眼鏡」。眼鏡1本あたりの平均単価は約7万9000円。上質なものを長く愛したいという客層から支持される世界に誇る「鯖江ブランド」。銀座や丸の内など好立地な場所に店を構え、国内外合わせて91店舗を展開している。金子眼鏡の2代目・金子真也さん。今年5月1日、金子眼鏡はM&Aを締結。福井・鯖江市は眼鏡の街。眼鏡づくりは約120年前の明治後期。雪深い冬に農家の副業として始まった。2001年創業のハンズも鯖江の眼鏡づくりに欠かせない役割を果たしてきた。銀色のチタンフレームがたくさん掛けられたラック。ラックを次から次へと液体の中へ沈めていく。

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アフロハンズ毎日新聞社金子眼鏡金子眼鏡店 丸の内仲通り店金子眼鏡店 東京ソラマチ店金子眼鏡店 渋谷ヒカリエShinQs店金子眼鏡店 羽田空港第3ターミナル店金子眼鏡店 銀座店金子眼鏡店 青山店鯖江市(福井)
金子眼鏡 戦略的M&Aの舞台裏 匠の技を持つ?職人と手を組む

眼鏡づくりに欠かせない作業を行っているハンズ。フレームが掛けられたラックを次から次へと液体の中へ沈めていく。液中に溶け出している金がチタンフレームに付着し、鮮やかな金色へと変わった。チタン上にメッキを付ける「メッキ加工」。メッキ加工とはチタンなどの素材の表面に金属の薄い膜を形成する技術。サビ・腐食を防ぎ、見た目も美しく仕上げる。そもそも鯖江の眼鏡作りは専門の会社ごとに分業されている。デザインから仕上げまでそれぞれの工程を熟練の職人達が担い、街全体で1本の眼鏡を生み出す。眼鏡作りに欠かせない機械がある。入っているのは竹とウッドのチップ。問題:この機械で何をする?正解:研磨。6日間くらい回し続けるという。今、日本製の眼鏡フレームの約9割が鯖江で製作されている。ハンズは鯖江でも数社しかないメッキ加工の専門会社。化学を熟した者だけが担える希少な仕事。金属が溶け込んだ液「メッキ液」。これを徹底して管理することで眼鏡フレームに良質なメッキが施されるという。橋本さんが最も得意とするのはチタン製のフレーム。ハンズには橋本さんを頼りに訪れる人が後を絶たない。橋本さんは43歳で独立。以来、黒字経営を継続。しかし、2年前にハンズを譲り渡すM&Aを決断した。

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M&Aハンズ鯖江市(福井)
金子眼鏡 戦略的M&Aの舞台裏 ”熟練のメッキ職人”と共に世界へ!

眼鏡業界の現状について。一時期は1000億円以上あったが、徐々に下がってきており、低価格の眼鏡を中国・韓国で作って輸入している。眼鏡を作っている会社が339あったのが、2022年には159と半分以下になっている。

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中国韓国鯖江市

ハンズとM&Aでタッグを組む「JAPAN EYEWEAR HOLDINGS」は金子眼鏡とフォーナインズの2つの眼鏡ブランド、そして製造部門を束ねる持株会社。ハンズとのタッグで製造部門に唯一欠けていたメッキ加工の工程を補い、全工程を自社で完結させるのがM&Aの狙いだという。一方ハンズの橋本社長はM&Aを決断した理由について「資金力がないと設備を整えて事業を続けられない。我々の技術を活用して大きくしてもらう方法にM&Aがあった。鯖江を守るために様々な技術を結集させることが重要」などと話した。こうして2社のM&Aは今年の5月1日に無事締結された。JEHの金子社長は「橋本さんは経営はしなくていい。成長に必要な知見を提供してほしい」などと話した。

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廃業寸前だった果物農家を受け継ぐ

栃木・那須烏山市で桃を栽培している中村麻衣さんは元々フィットネス業界で働いていたというが、農産物の美味しさを伝えたいという思いから就農を決意。スタートから4年目で経営は黒字化しており、桃は地元のスーパーや直売所で販売している。中村さんは事業承継によって農業を始めたといい、前農園主には年ごとの使用料を納めているという。前農園主の阿相善一さんは86歳で引退した後に中村さんと出会い、3年にわたり農業のイロハを伝えてきたという。中村さんは阿相さんと5年ごとの契約を結び、阿相さんの農地や農機具を活用して農業に励んでいるとのこと。

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廃業寸前だった果物農家を受け継ぐ 元スポーツトレーナーが挑む”未来の畑”

2015年に176万人いた農業従事者は2024年には111万人まで減少した。その中で65歳以上の割合は79.9%だという。一方で新規就農者は2015年の6万5000人から2023年には4万3500人に減っている。

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事業承継を機に就農4年目を迎えた中村さんについて、地元のJAの担当者は「本当に頼もしい」などと話した。そんな中村さんは県の支援を受けて新たな試みを始めている。

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ジョイント栽培事業承継塩谷南那須農業振興事務所栃木県那須南農業協同組合阿相善一
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AKB48が突撃!お宅で一番のDXはなんですか?

「AKB48が突撃!お宅で一番のDXはなんですか?」の番組宣伝。

(その灯を消すな!)
廃業寸前だった果物農家を受け継ぐ 元スポーツトレーナーが挑む”未来の畑”

中村さんは苗木同士を繋ぎ合わせる「ジョイント栽培」による梨園も展開している。必要な費用250万円のうち190万円は国の補助だといい、自己負担額は60万円とのこと。中村さんは「いろいろな方の力を借りてここまで来ている。何か恩返ししないといけない」などと話した。

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ジョイント栽培事業承継接ぎ木

中村さんが育てた今年の梨の出来栄えについて師匠の阿相さんは「全ての面で大丈夫。強いて何も言うことはない」などと話した。

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