- 出演者
- 駒田健吾 加藤紀子 宮崎由加
ハッシュは東京都大田区にある2008年創業の会社。代表の浅川ふみさんの実家は昔ながらのクリーニング店で1968年から続いている。ふみさんはハッシュ代表をつとめる一方でクリーニング屋の3代目でもある。そのなかでふみさんは発明をして総額6億円を売り上げる大ヒット商品を生み出した。それがスポッとる。綿100%のシャツに赤ワインのシミが広がっていても軽くふいたらスポッとるを塗ると赤ワインの色が抜けていく。さらに水ですすいで流す。これを繰り返すと真っ白なワイシャツに元通り。さらに長年の皮脂汚れも落とせるかどうか検証。その結果気にならない程度に落とすことに成功した。
スポッとる誕生までに独学で15年かけて開発したという。浅川さんはりんごのように酸化して色が変化してしまうのが洋服の中でも起こっていると思ったという。シミを落とすため、酵素を研究するようになった。酵素は食べ物を分解・栄養を吸収する役割を持っている。スポッとるは食べ物を分解する消化酵素の性質をいかしてシミの原因である汚れを分解。汚れは消えていくのではなく細かくなって水と一緒に流れ落ちているという。汚れを最大限にまで限りなく細かくしているという。スポッとるは店頭販売やネット通販や、ホテルの掃除を行う業者でも使用されるようなり、累計80万本。6億円を売り上げた。そのヒットのうらには様々な苦労があったが父との衝突。素人だからとやらせてもらえなかったという。娘はコソコソとその中で顧客の洋服を染み抜きをしていたという。しかしその中でスーツを持ってきた客の染み抜きをしようとして色が抜けてしまったという。そのことで父からシミ抜き禁止令を出されてしまったが、何度失敗しても諦めなかったという。浅川さんはその理由に店の経営悪化が目にみえていたためにあらゆる手段を行ったが最後は技術であり、シミを落とすことがクリーニング屋の一番の仕事だと感じ、成功しなければ店は潰れると危機感を持っていたという。
さらに浅川さんは他の商品も開発。洗濯機に入らないような洗濯物をシャワーだけで洗う「ルーシーミスト」。水性ペンで書いた汚れにみたてて洗浄。ルーシーミストを吹汚れやニオイが気になる部分に吹きかける。その後にシャワーで洗い流すと汚れがきれいに落ちていく。綿だけでなくナイロンやポリエステル素材のものも効果てきめん。また洗濯機に入れづらい帽子にも有効で1本でシャツ30枚分の衣類を洗うことができる。最小限の水で洗えるためにいろいろな場面での使用できる。さらに千葉県富津市ではムクロジという植物を育てている。これは最大で高さ20mにもなる落葉性の高木の一種。その実で潜在を研究・開発しようとしているという。実を乾燥させるとソープナッツと呼ばれ、古来より石鹸の原料として利用してきた。ムクロジの実を水にいれてふると洗剤のような泡立ち。今はまだ小さなムクロジだが5年もすれば実の収穫ができるようになるという。石油の代替にしたいと考えているという。
浅川さんはハッシュの未来について毎日の暮らしが便利になり豊かになって環境負荷の低減ができる取り組みを届けたいと答えた。
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