2024年2月22日放送 10:45 - 10:55 NHK総合

みみより!くらし解説
脱炭素につながるのか?加速するGX

出演者
岩渕梢 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(みみより!くらし解説)
炭素につながるのか?加速するGX

先週政府は脱炭素と競争力強化を両立させるGXの推進に向け、2つの法案を閣議決定した。GXはグリーントランスフォーメーションの略で、脱酸素社会への以降と産業競争力の強化を目指し、官民150兆円超の投資で技術開発・産業を支援する。閣議決定されたのは通称・水素社会推進法とCCS事業法。水素は燃やした際に二酸化炭素を出さないため、幅広い利用が考えられている。水素社会推進法では、水素、アンモニアなどの低炭素水素等の製造、輸入、利用を促進するために、既存の燃料との価格差に対して補助を出したりする。

キーワード
グリーントランスフォーメーション

CCS事業法のCCSとは、二酸化炭素を回収し貯留するという意味がある。世界的に製鉄、セメントなど二酸化炭素排出を避けにくい分野の脱炭素化などに必要とされる。日本は火力発電所もCCSで排出ゼロにできるとして利用方針。法案では試掘などを経済産業大臣が許可する制度を設け、事業者には二酸化炭素が漏れ出さないかモニタリングを義務にする。日本は二酸化炭素を海外に運んで封じ込めることも想定している。

キーワード
CCSグリーントランスフォーメーション

GXでは官民150兆円超の投資がなされるが、うち政府が20兆円を蟋蟀。財源としてGX経済移行債を初発行する予定で、国際の償還には今後燃料入業者・電力会社からのお金を充当し、政府は全体としては国民負担は増えないとしている。

キーワード
グリーントランスフォーメーション

GXを急ぐ背景にはまったなしの気候変動対策がある。気温の上昇を1.5度に押さえるという世界の目標を今年にも超えてしまう可能性があるため。COP28は各国に化石燃料からの脱却などを求めている。GXの課題としてはCCSの実効性などの技術、コストなどがある。対策としては電力の脱炭素化が急がれる。

キーワード
CCSグリーントランスフォーメーション第28回気候変動枠組条約締約国会議経済産業省

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