- 出演者
- 松下奈緒
オープニング映像。
東京・墨田区にあるアパホテル。都内最大級の客室数1111室。ロビーには歴代横綱の錦絵が飾られている。この日、元谷芙美子社長が視察。アパ会員は5段階に分かれており、ポイント還元率は最大15%。今後注目されるのは、大阪・関西万博が開催される大阪。今、ホテル業界は大きな分岐点を迎えている。
東京・赤坂にあるアパグループ本社。856ホテル、11万9000室以上を展開するアパホテル。その稼働率は軒並み100%超え。1971年、石川県で不動産会社として創業。84年、1号店が金沢にオープン。バブル崩壊後の安くなった土地を買い集め全国展開。05年、幕張プリンスホテルを買収。07年には耐震強度偽装問題が発覚し、直後にリーマンショックで不況に。部屋に置かれている本を巡って外交問題になったり、地面師集団に12億円だまし取られたことも。コロナ禍では療養施設として提供。当時の安倍総理から直接要請があったという。
アパホテル創業者の元谷代表は2022年、グループのトップを退任。長男・一志さんがCEOに就任。広島に新たに開業した店舗では、広島東洋カープにちなんで赤い看板やルームキーを採用するなど工夫。アパでは広島駅周辺に店舗を複数展開。そこには、2代目ならではの戦略が。
番組はTVerで配信。
- キーワード
- TVer
観光客向けのホテルが不足している広島駅周辺。アパホテルでは駅前に計2084室を展開する「ドミナント(集中出店)戦略」を計画中。1977年建設の「広島駅前」店は建て替えのため閉館。真横にある別のホテルも買い取っており、共に建て替える計画。
世界最大のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が大阪にグループ初のビジネスホテルを出店。手掛けているのは、日本でもホテルを買収し続けている巨大外資系ファンド「コールバーグ・クラビス・ロバーツ」。かつては「ユニゾホテル」の施設だったものを買い取りリニューアルして開店。マリオットとしても、今後2030年までに全国47都道府県に店舗を展開する計画。ライバルはアパホテル。
アパホテルでは、大阪に集中してホテルを作る戦略を展開。すでに29施設が営業中。40階建ての大型店舗も建設する計画。車椅子対応の客室は20室以上。左利きでも使いやすい対応ブースも設置。
アパホテル専務の元谷拓さん。大ヒット商品「アパ社長カレー」など手掛けてきた人物で、企業とコラボして試供品をホテルで配布し、宣伝費を得るビジネスモデル。次のコラボ相手は、ホテル内にも店舗を展開するコメダ珈琲、アース製薬など。プレゼンの際にはイメージ案を持参。
大阪・心斎橋にある「カンデオホテルズ」。奈良時代創建の三津寺があった場所に建てられており、本堂はホテルの中に残されている。外国人観光客などに人気。カンデオは全国に28施設を展開。特徴の一つは屋上露天風呂。1平米あたりの利益率が高く、夏には大阪に新店を開業。この店ではフィンランド製のサウナを完備しており、「建造物内の最も高層階にあるインフィニティ露天風呂」としてギネス世界記録に。
国内では「ユニゾホテル」を買い取るなどして展開するホテルチェーン「マリオット」。旧ユニゾホテル社員の吉川さんは、大阪エリア5軒の統括支配人に抜擢された。グループではアクセス数が重視されており、会員数は全世界に2億人以上。
アパホテルが大阪で建設を進めていた西日本最大級の店舗。完成すると、元谷一志CEOが視察。専務で弟の拓さんの尽力で、アース製薬や明治などとのコラボも実現。大浴場には左利き対応のブースを設置。
サッカー日本代表の公式スポンサーを務めるアパホテル。アパホテルの「APA」は、「JAPAN」の真ん中の文字であることに由来しており、日本の中心で頑張っていくという意味が込められているんだそう。関係者向けカンファレンスで、CEOは「外資系ブランドが攻めてきている」「日本ブランドの意地を見せるべく、アパの旗を掲げたい」など話した。
アパホテルは6月、「ヒルトン・シアトル」を買収。「コーストホテルズ by アパ」として開業。北米の中堅ホテルチェーン「コーストホテル」を2016年に買収しており、すでに北米に47ホテル・5000室を展開。アパの元谷CEOは「少子高齢化で日本のマーケット自体が厳しくなってくる」「いずてコーストホテルがアパを救う時代がやってくる」など話す。
次回の「ガイアの夜明け」の番組宣伝。