- 出演者
- 望月麻美 中川栞
オープニング映像が流れた後、キャスターが挨拶をした。
アメリカでは今年11月、4年に1度の大統領選挙が行われる。ニューヨークから中継。去年3月まではバイデン氏がリードしていたが、以降は両者の支持率は拮抗し10月以降はトランプ氏が優勢となっている。バイデン大統領の支持率低迷の理由について、高齢を問題にする人が多く、去年11月に81歳を迎え、歴代大統領の最高齢記録を更新している。トランプ前大統領は77歳だが、そこまで差はないがバイデン大統領が演壇で躓いたり演説でいい間違えたりする映像が度々紹介され、高齢のイメージが定着している。
さらに、イスラエルとハマスの衝突を巡るアメリカ政府の対応が影響している可能性もある。バイデン大統領は去年10月のハマスによる大規模な攻撃直後には、イスラエルへの強い支持を打ち出した。しかし、イスラエル側の空爆や地上侵攻でガザ地区に住む多くの市民が犠牲になると、人道支援を優先する姿勢に転じた。こうした対応がアメリカに住むアラブ系・ユダヤ系双方の有権者からは、どっちつかずと映って指示離れを招いているという。
ニューヨークから中継。大統領選挙について伊藤良司が解説。トランプ氏は3年前に起きた支持者による連邦議会の乱入事件を巡り、前回の大統領選挙の結果を覆そうとしたとして起訴されるなど計4つの事件で起訴されている。いずれの裁判は選挙戦と平行して行われるが、仮に乱入事件がアメリカに対する反乱に当たり、トランプ氏が関与したと判断された場合、アメリカの憲法に従ってトランプ氏は選挙から撤退せざるを得ない可能性もある。
ロシアやウクライナなど国際情勢への影響について。フランシス・フクヤマ氏によると仮にトランプ氏が大統領になった場合、ウクライナに対するアメリカの支援は停止され、戦況は大きくロシア側に有利に展開すると指摘している。また中東ではイスラエルに対するアメリカの露骨な肩入れがアラブ各国の反発を招き、情勢がさらに混乱する恐れがあるとしている。フランシス・フクヤマ氏は「トランプ氏は大統領の時にNATO脱退を示唆するなど同盟国を批判し続けた。共和党の大部分は民主的秩序を守る行為を避けたいと考えている。」などと話した。
トランプ氏が再選した際の米中関係への影響について。アメリカでは中国に対して与野党共に強行な姿勢で一致している。フランシス・フクヤマ氏はアメリカ第一主義を掲げるトランプ氏はより保護主義的な政策に傾き、米中関係 が悪化すると指摘している。一方、トランプ氏が台湾問題にどう出るのかは不透明で、前回政権にあった時は台湾に戦闘機やミサイルを次々と売却し中国に圧力をかけたが、最近では台湾の防衛に積極的に関与する姿勢は見せていない。アメリカの大統領選挙は来週から候補者選びが始まり本格化する。
中国ではEVなどの新エネルギー車の販売が、毎月前年に対して30%の伸びを続けていて、新車の販売台数全体に占める割合も3分の1にのぼっている。こうした中、EV市場では値下げ競争が激しくなっている。新車が最終的にいくらになるかは客との交渉次第になっているとのこと。値下げ競争は客が有利な価格で商品を購入できる一方、メーカーにとっては利益が少なくなる。現状として各メーカーは生き残りのギリギリのラインまで追いやられているという。
次回予告。明日の特集ではアジアの国々の今年の動向についてお伝えするとのこと。
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エンディングの挨拶を行った。
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今年はフランスと中国の国交樹立60周年の年だという。パリのアクリマタシオン庭園ではランタン祭りが行われている。上海からランタン60組・2000点以上が輸送されたとのこと。祭りは2月25日までだという。