- 出演者
- 望月麻美 中川栞
オープニング映像。
キーウからほぼ700km離れた街まで車を運転してきた男性。車は救急キットとウクライナ東部で戦う兵士へのプレゼントでいっぱいだ。ボランティアの人々は必要物資だけでなくクリスマスの伝統料理「プッチャ」を料理しカードも手渡した。ウクライナ全土から子どもたちが兵士宛に書いたカードだ。もう2年も彼らはここで戦っている。誰かが自分たちのことを知っているのは嬉しいものだ、と話す。ほかでは戦場とは違う生活が流れていると感じるとき、彼らが戦場で見たものを誰が理解できるというのか。戦場の兵士にとってクリスマスはいつもと変わらぬ戦争の一日だ。
円安はなぜ続くのか。みずほ銀行の唐鎌大輔さんが解説。アジア通過の名目実効為替相場をみると日本円は色んな通過に対してすべからく売られていることが示されている。スローバリゼーションとはグローバリゼーションがスローダウンしている状態。ヒト・モノ・カネが効率的に行き渡る。唐鎌さんは「米中貿易摩擦、パンデミック、ウクライナ侵攻により中国・ロシアと西側陣営の間で分断してしまいました。そうなると今まで効率的にやっていた部分はある程度諦めざる得ない」「中国への不信感は大きい」「(日本は)利上げをしないというよりできないという側面が非常に大きい」「経常収支は約11兆円、だが実際の現金の出入りで見た収支は約-10兆円だったのでは。実際日本で円安が進む背景には外貨の入りよりも出の方が多くなっている」「デジタルの中で赤字が膨らんでいる実情がある。デジタルの赤字とはアマゾンやグーグルのプラットホームサービスへの支払いやNETFLIXやYouTubeへの定額課金サービス」「2024年中にFRBが利下げに転じたとしても130円程度までいけば御の字」などと話した。
ロシアで来年3月に行われる大統領選挙にはプーチン大統領が立候補を表明しているほか、野党などから候補擁立の動きが出ている。ロシア中央選挙管理委員会はプーチン大統領に批判的な独立系の女性エカテリーナ・ドゥンツォワ氏の立候補の届け出について、提出書類の不備を理由に認めなかった。71歳のプーチン大統領は立候補に推薦人500人と40の地方からの署名30万人分を必要としている。2024年からは独立系からの立候補が認められたが、プーチン大統領は憲法の改正を行い任期の延長を図っている。公正ロシア党のミロノフ代表は戦時を理由にプーチン大統領を支持を表明した。エカテリーナ・ドゥンツォワ氏は立候補を妨げた中央選管の決定を不服とし、最高裁に上訴する意向。ドゥンツォワ氏はウクライナ侵攻に歯止めをかけ、政治犯を釈放することを訴えている。現体制の反対勢力はプーチン氏が反対派を排除してきたとしている。ウクライナ侵攻に反対する陣営からは元下院議員のボリス・ナデジディン氏も立候補を目指し、兵士の家族からの支持が集まっている。一方ナデジディン氏は「プーチン体制の転覆より命が大切だ」と述べている。プーチン氏の反対派の多くは獄中で死亡、または亡命を余儀なくされている。共産党からはハリトノフ氏が立候補を表明しているが、2004年の選挙では得票が14%にとどまり、手強いとは言い難い。大統領選挙を前に国防省はロシアがウクライナを押し戻している主張する映像を公開した。ウクライナでの戦況が行き詰まりを見せる中、ロシアの国営メディアはロシア国内の8割がプーチン体制の維持を求めているとしている。
イエス・キリスト生誕の地とされるパレスチナ暫定自治区のベツレヘムではクリスマスツリーの設置を取りやめ、キリスト生誕をイメージしたオブジェが瓦礫や有刺鉄線とともに置かれてガザ地区での戦闘の犠牲になった人たちを追悼するとともにガザ地区の住民への連帯を示した。イスラエル・ネタニヤフ首相はアメリカ・バイデン大統領と電話で会談し、ガザ地区での戦闘の継続を重ねて主張した。
フランス・パリの熱帯雨林イルミネーションの映像を紹介。国立自然史博物館で毎年恒例の冬のイルミネーションで、今年のテーマは「ジャングル」。世界各地のジャングルの動物たちがLED電球で動く。展示責任者は「地球上の動植物の50%が存在する熱帯雨林に関心を持ってほしい」と話した。1月21日までの開催。