- 出演者
- 望月麻美 江原啓一郎
オープニング映像。
イラン革命防衛隊はホルムズ海峡の海底ケーブルに使用料を課そうとしている。最も影響を受けるのは湾岸諸国。これらの国々はアジアやヨーロッパと通信するためにケーブルを必要としている。イランが狙っているのはグーグルやメタ、マイクロソフト、アマゾンなど海底ケーブルの高速通信を利用しているアメリカの巨大企業。それによる収入は合わせて数百万ドルにのぼるとみられる。専門家はホルムズ海峡以外を経由することもできるため、使用料を課すことの影響は限定的だとしている。イランは海底ケーブルの切断というもう一つの脅しもちらつかせている。
先週、トランプ大統領と会談した中国の習近平国家主席は、きょうはロシアのプーチン大統領と会談する。両首脳は欧米主導の国際秩序に対抗する姿勢を示すとともに、両国の結束を確認するとみられる。プーチン大統領の飛行機が北京首都国際空港に到着すると、王毅外相が迎えた。今回の訪問で両首脳は2国間関係や各種協力、国際地域問題について意見を交わす予定で、中国外務省報道官は「各分野の協力が進み、両国および両国人民に利益がもたらされ、世界の戦略的安定と国際的な公平、正義を守るために重要な貢献を果たしてきた。両国は引き続き関係を深め、世界のためにより多くの安定的なプラスの力をもたらすだろう」などと述べている。中国訪問を前にプーチン大統領は談話を発表し、「両国首脳が定期的に相互訪問し会談を行うことは両国の全面的な関係を発展させ、無限の潜在力を引き出すために重要かつ不可欠のことだ」と述べた。
プーチン大統領はエネルギー分野での協力強化を重視しているものとみられ、石油会社「ロスネフチ」のセーチンCEOや政府系ガス会社「ガスプロム」のミレルCEOらエネルギー業界の幹部が同行している。具体的にプーチン大統領が狙っているとみられるのが天然ガスパイプライン「シベリアの力2」の建設計画の進展。ロシアと中国の間には2019年に稼働した「シベリアの力」がある。「シベリアの力2」はロシアのヤマル半島にあるガス田からモンゴルを経由して年間500億立方メートルの天然ガスを中国に送るパイプラインで、2010年代から議論されているが着工に至っていない。ロシアによるウクライナ侵攻を受けてヨーロッパはロシアからの天然ガスの輸入を大幅に減らしている。ロシアの天然ガスの輸出先として中国の重要性が高まっていて、イギリスのフィナンシャル・タイムズは「シベリアの力2」はヨーロッパへの輸出減を埋めることができる唯一の機会になると伝えている。一方、計画は中国側の思惑で停滞してきた経緯がある。中国は天然ガスの供給価格などでロシアから好条件を引き出そうとしている。また、供給の1国依存は避けたい思惑もある。ホルムズ海峡の事実上の封鎖で中国にとってエネルギーの安定供給が重要な課題に躍り出ている。中国はウクライナ侵攻後、安価なロシア産原油の輸入を拡大してきた。ロシアにとってイラン情勢がもたらしているエネルギー供給をめぐる危機が中国との間で「シベリアの力2」を前進させる大きなチャンスになっている。両国のエネルギー分野での協力強化の行方はウクライナ侵攻の今後に関わるため、首脳会談でどのような議論が行われるのか注視する必要がある。
中東情勢を受けて燃料の確保は大きな課題で、オーストラリアのアルバニージー首相は中国の李強首相との会談の結果、中国から60万バレル以上の航空燃料を確保したと明らかにした。オーストラリアの観光業界や運輸業界には航空燃料の値上がりが大きな負担になっている。イランで攻撃の応酬が始まった2月下旬に石油製品の輸出制限を始めた中国だが、先月下旬から輸出緩和の考えを示していた。中国は去年、オーストラリアの航空燃料の3分の1を供給し、オーストラリア産の鉄鉱石、石炭、液化天然ガスの主要な輸入国でもある。両国間の貿易は去年は2330億米ドルに達し、その大半はオーストラリアからの輸出が占めている。
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韓国のサムスン電子は組合側があすからストを予告し労使交渉が難航している。組合側は成果給を求めているが、経営側は難色を示している。専門家はサムスン電子の労使交渉の結果次第では韓国経済の競争力の低下につながりかねないと指摘している。SKハイニックスは営業利益の10%を成果給として支給することを初めて決定した。その後、サムスン電子などの大手企業がより多くの要求をし、最大で営業利益の30%まで要求している労働組合もある。株主への配当金のように明確な基準を作ることを求めている。ここ1週間、株式市場で外国人投資家はサムスン電子の株式を12兆ウォン以上売り越している。
トランプ大統領の後継者は誰になるのか、早くも注目が集まっている。候補の1人に挙げられたルビオ国務長官はローマ教皇 レオ14世との会談、同盟国との関係修復、中国訪問にも同行し、トランプ政権の顔として存在感を増している。一方のバンス副大統領はルビオ長官と大統領選挙について問われると「まだ先の選挙を考えるより、今は国民のために良い仕事をしたい。ルビオ氏はすばらしい国務長官で非常に親しい友人だ。2人とも現在の職務に専念している」と述べた。大統領選挙の2年以上前から動き出したトランプ氏の後継者選びの行方と今後のアメリカ政治を展望する。
トランプ大統領
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