- 出演者
- 桑子真帆
(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
山田太一 生きる哀しみを見つめて
山田太一 最晩年の音声記録
脚本家・山田太一 は2017年、脳出血に倒れて以来自らの作品について語った音声を遺した。代表作の1つ「男たちの旅路」について山田氏は年寄りは文句を言えなくなるんだっていうことを身にしみて感じたなどと語る。160以上のドラマを描いた山田氏が一貫して書いたのが”生きる哀しみ”だった。山田ドラマの代名詞「ふぞろいの林檎たち」で実を演じた俳優・柳沢慎吾は若者でもコンプレックスを抱えていた人たちはいたなどと語る。
山田氏がとりわけ強い思い入れを語っていた作品「男たちの旅路「車輪の一歩」」は当時障害者が置かれていた厳しい現実を描いた。堤愛子さんは山田さんがお茶の間に鶴田浩二さんのセリフとしてお茶の間に広げてくれたことが今の社会に繋がっているのかななどと語る。
是枝裕和監督が語る 山田太一さん
是枝裕和監督は山田太一氏は最も影響を受けた脚本家の1人、何かが努力で克服されるというような事態をできるだけ避け、その人らを否定しないという明確な価値観があった、お会いすると穏やかな方、時代に対する価値観に怒りや違和感があったのだと思うなどと語る。是枝裕和監督は正しいことの中にマイナスもあるし間違っていていることの中にも義はあるという多角的な視点を持つべきなどと語る。
山田太一”敗者”を見つめて
「獅子の時代」は変化する時代の中で取り残された人に目を向けた。山田太一氏は負けた者はすごい大変な無視をされてしまうということを改めて感じた、負けた側から書くっていうことをしてい作家がいない、もっとなんかあとに続く者がたくさんいると思っていたら全然いないなどと語った。