- 出演者
- 桑子真帆 つるの剛士 上沼紫野 鈴木朋子
去年12月、オーストラリアでは国全体で16歳未満のSNS利用を禁止する法律ができた。ことし中に運用が開始される予定。違反があれば企業に罰金が課せられ、最大約50億円。調査では国民の約77%が法律を指示している。
- キーワード
- アンソニー・アルバニージーオーストラリア
SNSを運営するIT企業の本拠地アメリカは規制を巡って揺れている。去年1月にはIT企業のトップが議会でSNSをきっかけに子どもを亡くした親に謝罪。企業の対応は待てないと去年フロリダ州で14歳未満のSNS利用を禁止する法律が成立した。しかし、今年1月から運用されるはずの法律は始まっていない。IT企業の団体が表現の自由を定めた憲法に違反すると訴訟を起こしたからだ。人権団体からも懸念の声があがっている。さらに、反発の声が大きいのは子どもや若者。
法律をめぐる議論が分かれる中、SNSが子どもに与える影響の研究は進んでいる。アメリカ政府は一日3時間以上SNSを使用する12~15歳はメンタルヘルスのリスクが2倍になると報告。今、全米21の機関が連携し、1万人以上の子どもの脳やメンタルヘルスの変化、依存の仕組みなどを調べている。
SNSを規制する法律がない日本。深刻な事態に陥っている親子もいる。過度なダイエット動画を次々目にしていた潤さんは摂食障害に。体重は30kg台に落ち、入院した。母親はなすすべがなかったという。
つるの剛士は「法律で定めてもきっと子どもたちは抜け道を探すでしょうし、僕もテレビゲームを隠れてやってましたんで、一筋縄ではなかなかいかないよなっていうのが率直な意見」などとコメントした。
平井さんファミリーはスマホ利用のルール作りに挑んだ。脳科学の視点からスマホとの向き合い方を研究している専門家・榊さんは、子どもたちが自分でスマホのルールを決めて自分で守るという前頭前野の自己管理能力を育てるのが重要だと話す。子どもと親が一緒にルールを決め、親もルールを守ること。平井さんファミリーは話し合ってルール作りをし、全員が守れるよう取り組んだ。1週間後、娘・佑奈さんはみんなで決めたスマホの使用時間よりも短い時間で終わらせることができていた。
VTRで紹介された家族でのルール作りについて、ITジャーナリストの鈴木さんは「親も一緒に取り組むことで子どもは納得してできた」「時間の長さにこだわりすぎず、スマホで何をしているのかをしっかり共有することが大事」などと話した。
エンディングの挨拶。