- 出演者
- 星麻琴 坂本美雨
今月22日から世界の首脳たちが国連に集まるハイレベルウィークが始まる。その重要な議論を見守るのが世界中からの240点を超える寄贈品。第2次世界大戦以来、世界が平和のために何を議論し何をしてきたかを物語る貴重な歴史の証言者でもある。第9代国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏によると、寄贈品は日々の執務に重要な気づきを与えてくれるという。
日本も平和への強い願いを寄贈品に託している。日本の民間団体が寄贈した平和の鐘。鐘には「世界絶対平和」という言葉が刻まれている。
日本は長崎の浦上天主堂で被爆した聖アグネス像も寄贈している。原爆の熱線で背面が焼けただれている。国連本部で寄贈品を見てきた坂本美雨は「どんな時代であっても願うことは一緒なんだと感じた」などと話した。
ニューヨーク 国連本部から中継。平和の鐘は、国連憲章に先の大戦の敗戦国に対する旧敵国条項も残る中、平和国家としての日本の国連加盟を後押しする役割を果たした。この後2時間後にグテーレス事務総長が鐘を突くセレモニーが行われる。
世界が平和に大きく踏み出した時代があった。しかし、9.11の同時多発テロをきっかけに崩れていく。ある象徴的な事件が起きた。2003年、アメリカは安保理でイラクの大量破壊兵器の保有を主張。イラクへ侵攻するのか、会見場に世界のメディアが殺到。人があまりに多いため、マイクの場所をピカソが無差別爆撃を受けた町を描いた大作「ゲルニカ」のタペストリーの前に動かす必要があった。国連は迷った末、「ゲルニカ」を青い幕で覆った。アメリカが開戦は正当だと主張している裏で、世界で最も強力な反戦芸術を覆い隠してしまったのだ。
ニューヨーク 国連本部から中継。国連は創設以来の危機にある。トランプ政権の圧力もあり、予算や人員の大幅削減を強いられる中、国連の総会議場では椅子の修理にも苦労しているほどだという。
平和の実現について坂本美雨は「自分とは違う背景や違う正義を持つ人々に対する理解を深め、想像する。その上で対話をする」などと話した。
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今もなお、増え続ける寄贈品。元国連事務次長の明石康氏は「平和はとても難しい。捕まえようとしたら逃げていく。力ずくの解決っていうのは真の解決ではないと思います」などと話した。
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