- 出演者
- 小澤征悦 高岡達之 橋本雅之 足立夏保 市村紗弥香
最大震度7の揺れが襲った熊本地震から4日。被災地では今も倒壊した建物が手つかずの状態で残されている。断水も続いており、給水車にはきょうも朝から多くの人が訪れている。災害ゴミの受け入れも始まっているが、多くの車の列ができていた。ペットを飼っている人は避難所にはいけず、車のテントで過ごすなどしている。
震度7を観測した熊本・氷川町の住宅街は軒並み倒壊していたり、八代市では火災が発生する等していた。この地震での死者は36人で、けがにんを含む人的被害は132人となった。日本製紙八代工場では煙突が倒壊し、従業員9人が死亡。地震から約1時間20分後には、イオンモール熊本で爆発が発生した。爆発後の現場から12人が救助されたが、7人が死亡している。その時何が起きていたのか、取材を通じて被害の全容に迫る。
きょう午前6時半頃、千葉・市川市のマンションで爆発があり、2人がけがをした。警察によると、けさ6時半頃から千葉・市川市福栄で爆発音が聞こえたという通報が相次ぎ、3階建てマンションの1階部分で爆発があったと見られ、火災は確認できなかったものの周辺の建物を含めて多数の窓ガラスが割れていたことが確認できた。この爆発で2人が病院に搬送され、50代の男性が全身にやけどを負う重傷を負い、60代の男性が割れたガラスで軽いけがをした。近隣住民はガスの匂いを訴えており、警察が原因を調べている。
スタジオには、元東京消防庁特別救助隊で危機管理防災アドバイザーの田中章氏が出演。田中氏は、可燃性のガスだけが燃えたガス爆発の可能性が高いとした。ガス漏れの可能性がある現場に初期の消防で駆けつけた消防隊は、風の方向を確認して風上側から侵入し、ガスの測定機を使用してガス濃度を確認してから侵入するという。
熊本・氷川町上空から中継。家の半分が引きちぎられて破壊されたような家や、上から何かが落ちたような家などが見える。八代の中心部から離れた集落だが、ほぼ全てで被害が出ている。暑さの中で瓦礫の撤去などを行う人の姿もある。鹿児島本線の鉄道の鉄橋を越えたあたりの線路では、曲がっていたり、隆起している箇所も見られ、物資を運ぶ生命線とも呼べるものがまだ止まったままのため、人力での作業が続けられている。
続いて熊本・氷川町の深刻な被害が出ているエリアから中継。凄まじい横揺れで軒並み倒壊している。停電や断水も続いており、インスタントハウスという簡易式のテントが建てられたりと支援も始まっている。
きょうは専門家や熊本県知事に出演し、必要な支援について考える。改めて主な被害を整理する。イオンモール熊本の爆発では7人が死亡、日本製糸工場では煙突が崩落し、9人が死亡、氷川町では住宅が東海市、1人が死亡しており、これまでに死者は36人で、重症者は9人、避難者数は9000人を超えている。熊本出身の弁護士の島田さくら氏は、「宇城市に住んでいる叔母が一時避難していた。イオンもよく行っていたので言葉にならない」とコメントした。田中氏は、「大規模な震災は県だけでは対応できないので救助の手を差し伸べてもらえれば」とコメントした。
生存率が一気に下る発災から72時間が迫る中、爆発が起きたイオンモール熊本では、大規模な捜索が続けられている。あの日何が起きていたのか。
イオンには約3000人の客がいたが、30分ほどで避難が完了し、約1時間20分後に爆発が発生した。爆発したのは、南側の中央付近でガス爆発の可能性が高い。避難完了していたのに被害者が出てしまったことについて、2階のテナントに入る店の店長は、従業員とみられる複数の人が片付けや忘れ物のために戻って行くのを見たと証言。店長自身は10年前の熊本地震で避難後にしばらく店内に戻れなかったという教訓を得て、必要なものを持って避難するようにスタッフに指示したという。イオンは会見で、避難後は戻らないというのが社内ルールで規定しており、責任者がそう声掛けをしていた事は確認したと発言。爆発時には少なくとも8人が館内におり、7人が死亡していて、発災の10時間後から救助活動を行っていた災害派遣医療チームDMATの松永俊太郎医師は、1階のスタッフルームにいた2人を救助したが、その場で死亡を確認した。松永医師は、「発見した時すでに生命の兆候はないだろうと思った。力になりたいと思ってきたがはがゆい」とコメントした。
爆発に至るまでの流れを見る。地震発生時に屋外へ避難誘導し、その時に従業員約1300~1500人と客約3000人がいたが、30分で避難が完了。避難中に異臭を感じた人もいたが、専門店の従業員が建物内へ戻り、爆発が発生した。東京大学大学院准教授の斎藤幸平氏は、「戻ったのは、10年前の教訓が逆に悪い方向へ出てしまったからかもしれない」とコメント。イオンによると、開店当初から飲食店や空調などのためにLPガスを使用しており、タンクは外にあり、配管で分配されていた。田中氏の解説によると、LPガスも都市ガスもガス漏れのときに気がつくように臭いがついており、LPガスは同じ量を燃やしたときに都市ガスの2倍以上の熱を出し、空気より重い。通常、LPガスに影響があった場合は、タンクの遮断弁が自動で作動し、手動でも止めることが出来るが、今回作動したのか否かはまだ不明。建物の何処かでガスが漏洩したのではないかとしている。
今、被災者の暮らしはどうなっているのか。最大震度7を観測した熊本・宇城市に住む山本未来さんは、リフォームされた築40年の中古物件を購入し、4月に引越してきたばかりだが、地震で天井が崩落し、住むことができなくなった。山本さんは男の子2人と女の子3人の5人の子供がいるが、断水して水も使えず、避難所で過ごしている。地震発生時、山本さんは仕事で外に出ていたが、妻と子供は1階のリビングにいて、キッチンで料理中だった妻は冷蔵庫とガス代の間に挟まれたがなんとか這い出て無事だった。初日の避難所は入れなかったので、外にシートを敷いてグラウンドで寝たというが、暑さと蚊がひどく、子どもたちは多く刺されていた。
熊本県宇城市で被災した山本未来。4月に入居した家が震災で損壊。夫婦と子ども5人の7人家族。先行きに不安を覚えているという。
宇城市の避難所「小川防災拠点センター」には1000人が避難。医療従事者により熱中症やけがの処置が進められている。発災当日夜に長崎県から駆けつけた医療チーム。いま一番の敵は暑さ。被災者が思い出すのは10年前の熊本地震。自衛隊はおととい被災した24か所で給水活動を行った。ボランティアがかき氷を提供。車中泊を続ける被災者も。猫を飼っているため車中泊を選んだ家族。ガソリンを手に入れるのも簡単ではない。真夏に起きた大地震。迅速な被災者支援が求められている。
震度6強を観測した熊本・八代市の避難所から中継で伝えた。おととい電気が復旧。鏡町は多くの家屋が倒壊するなど被害が甚大。地震発生直後から多くの人が避難所に身を寄せ、自宅を失った人も多い。熊本県内の大規模な停電はほぼ解消。沖縄県那覇市など全国各地から集まった給水車が避難所などで支援を行っている。地震発生から1度もお風呂に入っていない人が多い。食事や水の確保は一定のめどがたった。プライベート空間を確保するパーテーションの確保も課題となりそう。
医療の救済策。保険証を紛失、避難時携帯できなかった人は氏名、生年月日、連絡先などを届け出ることにより受診可能に。緊急措置として薬剤師がかかりつけ薬局の記録、服用中の薬など確認し薬を受け取れる場合も(厚生労働省より)。自衛隊は人工透析を行っている病院にも給水支援を行っている。
猛暑、断水で過酷な避難生活注意点。
日本赤十字社医師・植田信策を紹介した。
熊本にいる植田が現地の様子を伝えた「宇城市や八代市は家屋の倒壊、大量の避難者がいる状況。健康被害のおそれが高い」。八代市では今後も暑い日が続く。避難所での注意点は熱中症と脱水症。猛暑に備えて避難所では冷房設備の設置が進められている。自衛隊によると水曜日には埼玉・入間基地から避難所へ航空・陸上自衛隊がスポットクーラーなど324台を輸送。設置されているのは避難所指定されている公立小中学校の体育館など熊本県では505校のうち65校(文部科学省)。
車中泊ではエコノミークラス症候群が心配される。植田が「ちょっと歩くとか足を動かすことが重要。水分を十分とること」などとコメントした。
熊本県によると宇土市、宇城市、八代市など合計7万2000戸で断水が続いている。停電は約6000戸。
