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オープニング映像。
新宿二丁目で深夜食堂「クイン」を営む加地律子さん(78)は体力の衰えを感じ、9月で店を閉めることにした。掲示された閉店を報せる張り紙には客の誰もが息を呑んだ。律子さんと孝道さんは68年に結婚、70年に深夜食堂「クイン」をオープンした。子さんはもう十分生きたから次のバトンタッチえあって、いずれ散っていく花だと語る。早朝に手伝いにくるスタッフ・サイちゃんは常連客だったが18年前から店を手伝うようになった。新宿で成果店営んでいた早川さんは92歳の1人暮らしクインのためだけに野菜を入荷していた。律子さんが息子だと語る勇輝さんは悲しい部分を抜き取って感じてくれる、悲しいことを簡単に片付けてくれたのが逆にうれしかったなどと話す。
20年来の常連・みなみさんはショーパブで10年間ステージに立ち続けたがコロナを機に介護福祉士の国家資格取得を目指している。みなみさんのリクエストはたまご焼き。閉店5日前、孝道さんはりっちゃんがいなかったらクインがつぶれているニ丁目がなかったらつぶれていると語る。定休日から最終日までは毎日がお祭り騒ぎだった。
律子さんの坐骨神経痛が悪化したの夏が来る前だった。閉店を目前にして整体に来た。二丁目でバーを経営する常連のあきさんにはいつの頃からか特別メニューを用意するのがしきたりだった。閉店に先立ち、律子さんは店の品々をお客さんに託していた。「クイン」最後の夜、律子さんは店に向かった。
「クイン」閉店の日、よく見かけてきたお客さんが集まってきた。勇輝さんは賑わいを予想して自ら手伝いを買って出た。お客さんの中には仕事を抜けて挨拶に来る人もいた。
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閉店の朝、近くに住む夫婦の娘さんが孫二人を連れて駆けつけた。店の外には「クイン」とのお別れが悲しくて戻ってきた人たちもいた。数え切れない人たちが引き寄せられるように集った店は53年の歴史に幕を下ろした。
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店があった同じ場所にはシャンソンを聴かせるバーができるという。閉店からひと月、夫婦は念願だった旅行が実現した。旅先に選んだのは静岡の伊東だ。勇輝さんが予約してくれた部屋は露天風呂付きだった。律子さんは商売辞めてから怒らなくなったと話した。
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