2023年11月26日放送 13:40 - 14:35 フジテレビ

ザ・ノンフィクション
山本さんちの食卓 〜笑いと涙のサポートハウス〜 後編

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

山本さんちの食卓 〜笑いと涙のサポートハウス〜 後編
山本さんちの食卓 笑いと涙のサポートハウス

石川県・金沢市の山本さんちの食卓は野菜や肉や魚をバランス良く取り入れながら日替わりで料理を3から4種類作っていた。食卓を囲んで食べている人達は訳あって身を寄せている若者だった。つばささんは知的障害を抱え前の職場では辛いいじめにあっていた。隣のあきさんは実の父親から精神的なDVを受け現在はここに避難している。ここには彼らに寄り添い家族のような安らぎを与えてくれる大人達がいる。彼らの心と体を支えているのは山本さんが作る料理でサーポートハウスの山本さんは「体が健康にならないと心が健康にならない」などとコメントしている。 山本さんに見守られながら自立を目指しているが、彼らが暮らすのは行政の支援を受けず山本さんが個人で営むサポートハウスだった。食卓のある1階と2階を合わせて3LDKでそこには若者3人と大人四人が暮らしていた。部屋替えは食費や水道光熱費など含めて月に7万円で火事は全員で分担するのが基本だという。心臓病を持つおっさんの晩酌の量を図るのは若者の役目だった。おっさんは元々建築関係の図面を書く仕事をしていたが、サポハが出来た当初から仕事を続けながら山本さんを支えていた。今ではサポハの父親的存在でおっさんに懐いているのは知的障害のあるひろかさんで19歳の時に唯一頼れる母親を亡くしサポハに辿り着いた時には既に心が病んでいた。その後は治療のため精神科に7年入院し、1年前に戻ってきたという。ひろかさんは境界性パーソナリティ障害という心の病を抱え人とコミュニケーション取る事が苦手だったが、自立を目指して訓練を始めたという。

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山本さんちの食卓に住む若者3人は山本さんが畑仕事に出ているため晩ごはん作りを任されていた。料理は食べる人を思って作る物で料理は社会に出るための良い訓練でもある。ニラ玉作りは精神的なDVを受けて育ったあきさんでニラと卵を別々に炒めている。知的障害があるつばささんは春雨サラダを作り、フランクフルトの担当はひろかさんで長年心が病んでいたという。山本さんは料理について「春雨サラダは野菜が少なく麺ばかり」「ニラ玉は別に炒めたらニラのエキスが卵に入らない」などと評価を付けている。山本さんの目標は彼らを社会に送り出す事だった。ひろかさんは境界性パーソナリティ障害の影響で作り話をする癖があり山本さんは頭を悩ませていた。就労訓練に出掛けたひろかさんは就労訓練施設に行われるイベントに出席するかどうか早く返事が欲しいと言われたという。山本さんは就労訓練施設に電話をかけたが急かされた事実は全部ウソなのが判明。話し合った結果ひろかさんは施設の人に明日聞いてみると話している。山本さんが賢明に若者に向き合うのは自らの子育てに強い後悔があるからだという。

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かつて山本さんはスナックで働きながら一人息子を育てるシングルマザーだった。息子が小学6年生のとき、知的障害と診断された。そして2002年、サポハを立ち上げた。同じ境遇の親子と苦労を分かち合いながら自分の息子を育てていくためだった。しかし、息子は自立できなかったばかりか、犯罪を繰り返すようになった。現在、大阪刑務所に服役中の息子はまもなく出所の日を迎える。しかし、サポハには戻らず大阪のグループホームに入ることになった。サポハに力を注ぐのは社会に対する償いの意味もあるのかもしれない。本業は保険業の新免さんは20年ほど前にサポハを訪れるようになり、手先が器用で電子機器にも強く便利屋のように雑用をしている。山本さんはひろかさんが前に進めるよう日を跨いで話をした。

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大阪刑務所

平山先生は山本さんのよき話し相手であった。野菜づくりもよく手伝ってくれた。先生は十二指腸のがんが見つかり入院中である。この頃から山本さんはイライラしていて住人の些細なことにも怒っていた。先生のお見舞いに訪れ会話をした。山本さんは野菜の収穫に中学1年生の銀二さんを連れていった。週に2回はサポハで暮らしている。銀二さんの母の友紀さんも山本さんに助けられた1人である。兄の太一さんも不登校で発達障害もあり家からでようとしない。山本さんは学校に行けと行ったことはないという。

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2023年7月、山本さんは子育て農業応援団といういろんな親子を畑に呼び、自然に親しんでもらうという活動を行っていた。この日は「郷の家」で昼ご飯として、畑で採れた野菜を使った流しそうめんを振る舞う。器は裏山の竹を切って、子どもたちが自分で作る。しかし、竹を切ってくれる人が急遽来れなくなってしまう。こんな時、頼りになるのは新免さんで元々来る予定ではなかったのに竹班のリーダーと呼ばれ「何か嫌な予感した」と呟いた。もう一人、13歳の銀二さんがピンチヒッターで入り、学校でいじられ嫌だった大きな体も大きな武器になっていた。銀二さんの母・有紀さんにとっては兄の太一さんがみんなと作業に一緒に参加していたことも嬉しいことだった。流しそうめんをするには最適な気候の中、自分で作った器で流しそうめんを堪能し、夜は花火で盛り上がった。親子に一筋の光がさした中、退院してくる平山先生を迎えるために山本さんは台所に立っていた。

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キュウリ大根流しそうめん

平山先生がサポートハウスに帰ってくる日、住人が総出で出迎え、退院祝いにTシャツやポーチなどを渡し、サポートハウスにいつもの空気が戻ってきた。大事な晩ご飯には、先生が大好きな畑で採れた野菜を振る舞った。太一さんも畑の収穫に参加するようになり、2人の不登校は続いているものの大切なことを学んでいる最中だ。また、山本さんの息子も出所の日を迎えていた。長く心を病んでいたひろかさんも台所に立ち、おっさんも自ら腕をふるっていた。それぞれ障害を抱えている3人の若者たちもいつか巣立つ日が来るけど、山本さんは「みんなで笑顔で食べられる食事すてきでしょう?そういうのをしてあげたいな」などと語っていた。

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