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オープニングが流れた。
松下晴くんと友添豊くんは住み込みの丁稚奉公で一流の家具職人を目指す若者。2人が目指す一流職人への道は8年。かつては丁稚の間は住み込みでの共同生活、スマホや恋愛は禁止というルールがあった。秋山木工で技術を身につければ有名ホテルなどで特注家具を作れるまでになり、技能五輪でメダルを取れるほどになる。2024年春、秋山木工に7人の新人が入ってきた。外弟子が6人、内弟子が1人。松下くん、、友添くんも兄弟子になった。毎年新人が入ってきても1年以内に半分以下になってしまう。18歳~25歳の7人の新人の中で3人の18歳がいる。友添くんは年齢制限のため技能五輪には出られない。友添くんは中学・高校では不登校も経験した。技能五輪に挑む松下くんに友添くんが気を使い過ぎているのではないかと秋山社長は一人暮らしすることを勧めた。中学を卒業し15歳で社会人になった松下くん。7年前に亡くなったおじいちゃんの形見のカンナも松下くんの背中を押してくれている。兵庫くんの夢はお母さんに親孝行すること、兄が切った木で家具を作ること。特注家具を作り上げるには計算力が欠かせない。秋山木工ではそろばんが重視される。職人になるには丁稚期間のうちにそろばん3級を取得することが必須。入社後にそろばんを始めた友添くん。10級から6級レベルになった。
中学生のころ新聞配達でお金を貯めそろばんを習った秋山社長。社長が作った職人心得30箇条にもそろばんの大切さが謳われている。意見が言える人も秋山木工で職人になるための大事な条件。指示が出せる松下くんを友添くんは眩しくみていた。新人が入社して2カ月。新人にとって初めての商品作りのテストがあった。点数が付いたのは18歳トリオの阿部くん、木村くんだけ。他の人は0点。松下くんは実家に帰ったとのこと。兵庫くんは珠算能力検定試験の3級に挑戦した。5級の試験を受けるはずの友添くんの姿がなかった。松下くんが消えて1週間、友添くんは九州の実家に帰った。家族と話し合い退社の道を選んだ。技能五輪の予選会が始まった。
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- 中区(神奈川)技能五輪 神奈川県予選会
全国大会への出場をかけた技能五輪の予選会。秋山木工の新人の中からその切符を勝ち取ったのは新人の木村くんただ1人だった。住み込みの内弟子・兵庫くんは合格の基準となる90点とは程遠い残念な結果となった。その翌日、話を聞こうと寮を訪ねてみるとなんだかバツが悪そうな兵庫くんが出てきた。実はこの日の朝、兵庫くんは体調不良を訴え実家に帰ることになったという。会社の人が駅まで送ってくれる。一旦実家に戻ることを進めたのは秋山社長。丁稚の先輩2人が実家に戻り自らは技能五輪で予選敗退。兵庫くんは疲れ果てていた。秋山社長が声をかけ、急遽お母さんが静岡から仕事を抜けて迎えに来てくれた。お母さんは息子の顔を見るのは入社以来、2カ月ぶり。秋山社長は実家で英気を養い強くなって戻ってくると信じて待つ。兵庫くんが実家に帰ったこの日、入れ替わるように松下くんが千葉の実家から戻ってきた。1週間ぶりだ。真っ先に向かったのは社長のもと。お世話になっている事務の人たちにも挨拶した。誰もが松下くんの帰りを待っていた。松下くんが実家に戻っているあいだに静岡へ帰った兵庫くんは二度と戻っては来なかった。一番近い先輩、8年目の内藤さんがいまは松下くんの相談相手だ。7人いた新人も技能五輪の予選会を境にバタバタと辞めていき、残ったのは2人。
7:00は千鳥の鬼レンチャン、演歌界の新生がやらかしまくる。8:54はMr.サンデー。
世にも奇妙な物語 35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~の番宣。
15歳で秋山木工に入社して1年、仕事に真剣に向き合おうとすればするほど自分を追い詰め、年上の後輩たちとの関係にも戸惑ったのかもしれない。2度も実家に戻ってしまった松下くんを支える役割として白羽の矢が立った人が職人の内藤恵悟さん。京都大学時代、部屋に引きこもった経験を持つ内藤先輩。コミュニケーションが苦手だったが自分を変えたいと秋山木工での修行を続けてきた。あれから8年、丁稚期間を終え、お礼奉公を経て今では立派な職人に。後輩を連れて道具を見に行くことも。新人の入社から3カ月、辞めずに残ったのは18歳の阿部くんと木村くん2人だけになった。道具を見に来たのは松下くんの息抜きのためでもある。同期の友添くんと道具を語り合った内藤くん。今、その役を担うのは内藤先輩。内藤先輩が寮に越してきて5カ月、技能五輪全国大会。本当ならこの会場で松下くんもメダルを争っているはずだった。持病を抱えながら育ててくれた母に本当は金メダルをプレゼントしたい。金メダルの常連、石橋葵さん。16歳から技能五輪に出場している彼に松下くんは自分の未来を重ねる。技能五輪終了、残念ながら新人の木村くんはメダルに届かず。金メダルは4年連続石橋さんだった。年齢制限があるため石橋さんの出場は今年で最後。来年は松下くんにもチャンスが。内藤先輩と松下くん。2人きりになった秋山木工の寮にも新たな動き。
2025年春、秋山木工に新人がやってきた。今年は2人。8年目の内藤先輩、もうすぐ丁稚奉公を卒業。5人いた同期で唯一、秋山木工に残った内藤先輩。今は様々な面で後輩たちに良い影響をもたらしている。内藤先輩の仕事ぶりはもちろん、私生活にも影響を受けている松下くん。木になる内藤先輩のマネをして淹れたてのコーヒーの美味しさを覚えた松下くん。少しずつリラックス法を学ぶ。秋山木工を去った友添くん、彼が残したるものが意外な形で松下くんを励まし続けてくれている。箸を手にするたび辞めていった同期や後輩の分までがんばろうと思う松下くん。諦めない人にだけ開かれる次の扉。家族への想いも出会いも分かれも喜びも別れも挫折もすべてを心の糧にして17歳になった丁稚はきょうも木を削る。
人生が広がる!偏愛グルメ旅の番宣。