- 出演者
- 笑福亭鶴瓶 杉原凜 松島聡(timelesz) 田中麗奈 村上(マヂカルラブリー) 前田敦子 山本浩司(タイムマシーン3号) 関太(タイムマシーン3号) 王林 大木美里亜 松村北斗(SixTONES) 猪狩蒼弥(KEY TO LIT) 鈴木蒼空
2024年11月22日、衝撃的な報道が日本中を駆け抜けた。世界的メガバンクで起きた窃盗事件でたった1人の女性行員が4年半にもわたり行っていた犯行だった。貸金庫は銀行による事前審査を通過した顧客が利用していて、練馬支店は顧客が専用カードを使い暗証番号を入力することで入室できた。重要書類や有価証券などを預ける人が多いとされる中、現金を保管している顧客もいる。2024年10月末、顧客から現金がなくなったことが報告される。行員は貸金庫に顧客が何を預けているのか知らず、当時プライバシー保護のため貸金庫の中に防犯カメラはなかった。そのため現金がなくなっていると主張する顧客の信ぴょう性を確かめる必要があったが入庫の経緯などに不自然な点はなし。顧客がカギを紛失したときなどのため銀行側が管理している予備キーは一部の行員以外立ち入れない場所に保管されているが中身がなくなっていた。すぐに防犯カメラ映像を調べると女の姿が映っていた。当時玉川支店営業課で支店長代理の役職にあった女だった。女は貸金庫からの窃盗を認め明らかになったのはとんでもない被害件数だった。4年半にもわたり金品を盗み続け被害者数は60人以上、被害総額は約17億円。
1999年、短大を卒業した山崎由香理は狭き門をくぐり抜け東京三菱銀行に入行。配属されたのは窓口業務を行う営業課。真面目だった彼女は同僚や顧客の信頼を徐々に勝ち取っていった。2006年に三菱東京UFJ銀行になりリーマンショックを経て30代になった由香理は都内で土地を所有する資産家と結婚。結婚後も営業課で事務全般などを担当していたが、将来の管理職候補となる総合職への転換試験に見事合格し総合職になった。
夫が利益を上げていたFXに興味を持ったが、銀行では投機的とみなされる取引は禁止されておりFXはNGとされることが多い。この時の手取りは月30万円ほどで生活に困っているわけではなかったが趣味的な感じでFXを始めた。由香理はFXの魅力にどんどんハマり、手元に少額しかなくても大きな取引ができるレバレッジを上げることに。国内の正規FX業者は証拠金を超える損失を抑える仕組みが設けられておりこれをロスカットと呼ぶ。ロスカットは一定のセーフティーネットの役割を果たすものの極端な値動きが発生した場合には証拠金以上のマイナスになる可能性がある。
FXを始めた由香理を襲ったのは損失が確定するロスカット。ここでFXを辞める人もいるが損失分を取り返そうとハマっていく人もいる。人間の脳は利益の喜びよりも損失を回避することに何倍も執着するという。ロスカットを回避するため口座に追加入金してしまう人も少なくない。由香理は仕事は真面目にこなしながらその裏で損失を出し続け預金が底をついてしまった。さらに借金をしてまでFXにのめりこんだと考えられる。後にギャンブル依存症と診断されている。ギャンブル依存症はドーパミンがギャンブル以外では分泌されにくくなり他のことでは高揚感を得にくくなる。またノルアドレナリンの働きが弱くなり慎重さを失う可能性も指摘されている。
由香理は返済する金のために借金をしFXに託す日々。国内の正規のFXはレバレッジが25倍までに規制されているが海外の無登録のFXの中には500倍や1000倍のレバレッジをかけられるものも。彼女は一発で借金分を取り返そうと海外の違法FXに手を出しさらに大きな負債を背負っていった。頭の中は借金返済に支配されFXができない土日にも競馬などのギャンブルで金を増やすことに執着した。こうして1200万円の借金を作り、ついに夫にバレてしまう。弁護士に相談すると小規模個人再生を提案される。小規模個人再生は借金総額5000万円以下の場合、家などを手放すことなく借金を5分の1~10分の1程度まで減額できる制度。債権者の過半数が反対しないことが条件だが浪費やギャンブルでも手続きが可能。ただし信用情報期間に5~7年登録されるためクレジットカード作成などが困難になる。
2013年、由香理は小規模個人再生手続きを行い借金を減額。その金は夫が立て替え、由香理の給与口座は夫が管理することになった。小規模個人再生は銀行に伝えずバレることもなかった。懸命に働いて約3年で夫が立て替えた金を返済し、給料の管理は引き継ぎ夫がするものの自由に使える金が増えた。さらにこの頃、役職者への昇格の前提となる社内試験に合格。その後支店長代理に昇格した。給料は上がるが責任も重くなりストレスのはけ口として酒や今まで抑えていた買い物をするようになると15万円の小遣いでは足りなく感じた。ギャンブル依存症の治療後、再びギャンブルをしてしまう人は約4割に上る。FXや競馬で金を失った由香理は個人再生をしていたため新たな借金はできない状態のためなんらかの手段で借金をしてまで注ぎ込んだと思われる。またも借金地獄に陥ってしまった彼女は夫の金に手を付けた。それもなくなりまたも高金利で借金をして金を戻した。
何とか借金を返そうとFXや競馬をして自転車操業が続くようになった。2020年4月、営業課長に昇進。営業課長は何らかの事情があれば貸金庫室に出入りし予備キーを使えば全ての貸金庫を開けることができた。その頃、コロナによって緊急事態宣言が発令され銀行は少人数での対応に追われた。そんな時、夫の金に手を付けたことがバレてしまったが彼女は借金のことを言わずにごまかした。借金の返済期日が迫り焦った彼女はついに犯罪に手を染めてしまう。
どうしてもやめられない事についてトーク。松村北斗はお風呂に入る前に全裸でお尻をたたくこと、王林は寝る前に逆立ちをすること、鈴木蒼空は寝る前に制服を着て寝ることだと話した。
営業終了後、コロナ禍で行員の人数は少なくそれぞれ膨大な作業に集中していた。本金庫を管理する立場の彼女は誰にも怪しまれずに封かんされた予備キーを持ち帰った。翌日、営業終了後に貸金庫の入退室記録が残らないよう管理システムのPCの電源を落として顧客に気づかれずに戻すため写真を撮り100万円を盗んだ。
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いきすぎた投資とギャンブルにハマってしまったことが事件のきっかけの一つとされている。精神科医・蒲生裕司先生によると、ギャンブル障害は当たった時の快感やいつ当たるかわからない不確実な状況が脳のドーパミン神経を刺激。依存状態が続くと理性をつかさどる前頭葉の働きが鈍くなり損をしてもやめられない状態に陥る。ギャンブルの借金の苦しさから罪を犯してでも返済したいと思う人もいるという。ギャンブル障害は適切な治療によって回復する。
盗んだ顧客の金を戻すため別の顧客から盗みFXで勝負をかける。彼女はレバレッジを無制限にかけられる海外FXを使ったと思われる。2020年には約1億3400万円、2021年には約2億7000万円という異常な金額の取引を行っていた。そしてそのほとんどを失っていた。
鈴木蒼空がフリースタイルフットボールパフォーマンスを披露した。
2022年、江古田支店は練馬支店に統合されたが彼女はここでも貸金庫の管理責任者だったため金を盗み続けた。盗んだ貸金庫の顧客の来店を事前に知った時は別の貸金庫の現金を使い一時的に元に戻してやりすごした。しかし急な来店時には故障とウソをついて追い返すことも。全てが間に合わなかった場合は別の貸金庫から現金を持ち出しごまかすこともあったという。こうして貸金庫から金を盗んではFXで取り返そうとして失敗。2022年には約6億円をFXに使い込んだ。4年半にわたり貸金庫から現金や金塊など17億円相当を盗んだという。2024年9月、異動すれば全てがバレるため彼女は焦っていた。行員は不正や癒着を防ぐ目的で定期的に支店を異動する。彼女は盗んだ現金を返済するため2億6000万円相当の金塊を質に入れた。2024年10月、支店長室に呼び出される。
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2024年10月、玉川支店への異動を命じられた。玉川支店で働き出すと練馬支店でまだ返却できていない金・金塊を返すため玉川支店の貸金庫から現金や金塊を盗み出し変装して練馬支店に向かい持ち出していた貸金庫室のカギを使って忍び込んでいた。
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みりちゃむの幼少期の頃の写真を披露した。
貸金庫室に忍び込んでは盗んだことがバレないように画策する由香理。しかし2024年10月31日、練馬支店で現金がなくなっていることが発覚。すぐに貸金庫室前に設置された防犯カメラ映像が調べられ由香理の存在が浮上。彼女は練馬支店に呼び出され窃盗を認めた。11月14日、懲戒解雇となり銀行はこの事実を世間に公表した。2025年1月14日、由香理は窃盗容疑で逮捕された。裁判で「100人ほどから17億~18億円分を盗んだ」と認めたが現金の立証は難しく最終的に起訴された被害金額は金塊を中心に約3億9500万円分にとどまった。2025年10月6日、東京地裁は懲役9年の実刑判決を言い渡し確定した。三菱UFJ銀行は半沢頭取ら役員5人の報酬減額を発表。再発防止策として貸金庫室内に防犯カメラを設置し、予備キーは東京・大阪・名古屋のセンターで保管・管理し利用と保管を分離することに。さらに営業課長への登用時にはFXなどの投機的取引の有無を厳しく確認することに決まった。三菱UFJ銀行は被害内容が確認された顧客に補償を進めている。裁判で由香理は出所後は堅実に真面目に働いて少しでも多く返済したいと述べた。
