- 出演者
- 北村花絵 石川ありす アン・クレシーニ
静岡県富士市にあるさくら台幼稚園にて北九州市立大学准教授のアン・クレシーニが講演を実施。アンは2023年に日本国籍を取得しており、最初は彼氏を追って来日したが気がつけば25年が経っていて日本人になろうかと考えるようになったのだと明かした。アンは今回はアイデンティティについて話していきたいなどと伝えた。
北九州市立大学准教授のアン・クレシーニが「国際理解とアイデンティティ」をテーマに講演を実施。アンはアイデンティティという言葉は他人から推し量られたものではなく自分自身という存在に対して自分で定義できる意識を保っているものであり、英語で表現すると「Who am I?」とシンプルに出来るなどと伝えた。アンは娘たちは両親である自分たちが日本人ではないのにどうして子どもだけが日本人なのかと不満を抱いてきたが、日本のことは大好きで、学校も国公立に通い日本人として過ごしていたなどと明かした。アンは日本がより生きやすい社会になるためには自分を受け入れることと、その自分はありのまま受け入れてもらうことなのだなどと説いた。アンは人がより理解ある人になるための弊害はアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)であり、過去の経験・知識、価値観や信念のベースから何気ない発言や行動につながり、思い込み・決めつけ・押し付けとなってしまうなどと告げた。アンはアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)には悪気はないが、日本育ちの娘たちにとっては日本人ではないと判断されているようなもので生きづらさや大きな壁となっていたなどと述べた。
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アンは娘たちがずっと悩み続けた結果、アメリカへの留学することを選択し、アメリカでの生活の中で日本人のスーパーでアルバイトして日本人に囲まれる生活を送り、そうすることで漸く自分のアイデンティティを定めることができたなどと明かした。アンは日本人や外国人の定義は何かと問いかけ、来場者たちに話し合わせた。アンは国籍や外見など様々な見方があると思うが、国籍は取得する国が変わっても母国は母国であり、日本人がアメリカ籍を取得しても日本人であることは変わらず、自分の場合には娘の箸の持ち方が上手ではなくしっかりした持ち方を教えなくては恥をかいてしまうと思った時に心が日本人になったのだと感じたなどと明かした。アンは日本がすべての人々が生きやすい世の中になることを目指しており、しかし現状は暮らしやすいけど生きづらく、暮らしやすい・生きやすい・社会を作りましょうとなどと説いた。
講演を終えたアンは違いを恐れるのは知らないからであり、今まで接してきていない文化や人種、言語や風習を知ることから始め、そうすることで怖い気持ちはなくなっていくなどと語った。
次回の「テレビ寺子屋」の番組宣伝。
エンディング映像。