2023年12月16日放送 9:30 - 10:00 NHK総合

ドキュメント72時間
兵庫 さよなら 思い出のリフト

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(オープニング)
オープニング

今回は兵庫県の山間にあるリフトが舞台。12月3日に営業が終了、63年の歴史に幕を下ろす。地域に親しまれてきたリフト。最後に乗る時、みんなどんな思いを抱くのか。その胸の内に耳を傾けた。

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兵庫 さよなら 思い出のリフト
10月29日(日)

兵庫と大阪にまたがる妙見山。麓にはケーブルカーの駅がある。ケーブルカーで山の中腹まで登ると、リフト乗り場がある。リフトはそこから山頂までの580mを走る。まずは大人数の家族連れに声をかけた。ここが地元という姉妹と、その家族だった。閉鎖になることを知って慌ててきたのだという。リフトは一人がけ。小さい子どもは膝の上に乗る。大きな荷物も一座席。撮影クルーも乗ってみた。高さはそれほどではなく、進み方もゆっくりで、あまり怖くはない。12分で山頂付近に到着した。展望台からは西宮や大阪の街並みが望める。うっすらと紀伊半島まで見える。リフト乗り場に向かってくる3人組がいた。子どもが小学生の頃からのママ友だという。子どもは既に成人しているが、小さい頃はよくここで遊んでいたのだという。下りはまた違った景色が楽しめる。リフトを降りた山の中腹には広場がある。リフトやケーブルカーを含む広場一帯は地元の鉄道会社が運営している。長年親しまれてきたが、今回のリフト閉鎖と併せて閉鎖されるという。番組スタッフに声をかけてきた女性がいた。長男が小さい頃にハイキングに来た思い出などを語ってくれた。午後になると、リフト待ちの行列はさらに長くなった。もうすぐ閉鎖と聞いて訪れたというパキスタン出身の男性もいた。京都からキュアプリズムのぬいぐるみとともに訪れた男性もいた。下りのリフトから降りてきた二人組に声をかけた。大阪から来たという母娘だった。30歳の娘さんは病気で足が悪く、長く外出できない時期もあったが、今日はなんとかここに来ることができた。母親は娘とリフトからの景色を見れたことや、生きていることの幸せを実感できたという。夕方5時過ぎ、日が陰る中、ひとり下りのリフトに乗る男性がいた。リフトを降りた後話しかけてみた。旅行関係の会社に今年務め始めた22歳。宝塚市出身で、ここは思い出が詰まった場所なのだという。リフトは夕方5時半に終了、一日が終わった。

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大阪府妙見山川西市(兵庫)
10月30日(月)

撮影2日目。朝9時40分。スタッフの安全点検から一日が始まる。リフトはスタッフにとっても思い出深い存在。まだ部品的には大丈夫だが、少子化もあり採算が見込めず閉鎖してしまうことを寂しがっていた。午前10時、リフトの運転が開始された。山の上の展望台の、女性2人連れのお客さんに声をかけた。2人は70代で、高校時代からの友人同士。番組のファンだということや、小さい頃は毎年来ていたことなどを話してくれた。午前11時過ぎ、カメラを構えながらリフトに乗る男性がいた。滑車などリフトの部品に興味があり、その写真を撮っていた。午後、男性が1人、坂を登ってきた。東京からの出張の帰りに寄ってみたという研究職の男性。昭和の雰囲気のある広場などに懐かしさを感じていたt。

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妙見山川西市(兵庫)
10月31日(火)

撮影3日目。この日も朝から大賑わい。リフトで山を降りてきた2人連れの男女に声をかけた。女性はかつて小学校で先生をしており、子どもたちを連れてここを訪れた思い出などを語ってくれた。お昼すぎ、1人で来ている女性に声をかけた。小さい頃は頻繁に父親に連れてこられたという。自身も親になり、子どもをよく連れてきている。よくインドへ旅行するという夫婦がいた。まだ綺麗なのにもったいない、などと話した。インドにもこうしたリフトがあるが、いつ落ちるか分からないくらいボロボロなのだという。

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11月1日(水)

撮影4日目。水曜日は定休日だが、うっかり来てしまって悔しがっている女性2人組がいた。来週また出直すとのこと。

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妙見山川西市(兵庫)

12月3日、リフトは停止した。

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(エンディング)
次回予告

ドキュメント72時間の次回予告。

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