- 出演者
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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅)
オオヨシキリが巣立つヨシ原 大阪府高槻市
大阪府高槻市には広大な草原が広がっている。広さは東京ドーム16個分の75ヘクタール。鵜殿のヨシ原と呼ばれ、オギ・ヨシなど400種類の植物が生い茂り、昆虫・野鳥たちが暮らしている。毎年2月になると乾いた大地に火が放たれる。放っておくと雑草や害虫が増えてしまうため、年に1度焼き払う。2週間後まっさきに顔を出したのはノウルシ。全国の河川敷で目にできるが絶滅が心配される植物。続いて芽吹いたのはヨシ、1か月ほどで緑の大地となった。ノウルシが黄色い小さな花を咲かせる4月になるとトネハナヤスリが姿を現す。利根川と淀川でしか見ることができない貴重な植物。雅楽の楽器「篳篥」(ひちりき)の吹き口はヨシで作られる。職人の奥田さんは鵜殿のヨシが一番良いと語る。硬いので長く吹いて湿っても形が崩れないという。鵜殿のヨシは平安時代から多くの篳篥奏者に愛されてきた。7月になるとオオヨシキリが南からやって来る。ヨシ原に巣を作って子育てをした後、秋に南へ帰る。夏の夕暮れ時はツバメの群れが飛び交う。3万羽近くが夜をここで過ごす。
里山 季節のことば
秋の季語「千秋楽」は雅楽の曲名だった。秋は終、楽は落と音読みが同じことから歌舞伎や相撲の最終日を意味する言葉になったと言われる。千年のときをこえて楽しみたいという願いも込められている。
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