- 出演者
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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅)
ヒメボタルよみがえる杉林 岡山県 西粟倉村
岡山県の東北部に位置する西粟倉村は中国山地の山々に囲まれた人口1500人の村。戦後に植えられたスギやヒノキが村の9割以上を占める。林業の後継者不足などで荒れた林が増える中、100年前に苗木を植えて何世代にもわたって手入れを施してきた美しい人工林がある。村は個人の森を預かり、質の高い森を育てる取り組みを始めた。森の再生にはまず密生した木を切る間伐が必要。光が差すことで下草が生え、水を蓄えて山が強くなる。伐採した木は市場に出すと安く買い叩かれてしまうので、村で建材や家具に加工する取り組みも始まった。下草が育った森では生き物の姿も見られるようになった。岩陰に隠れていたのは清流魚のアマゴ。イワナの仲間もいた。下流にいたのはオオサンショウウオ。森が育む水を使った水力発電は村の電力の8割を賄う。夜になると、スギの人工林にヒメボタルが現れ、幻想的な光を放つ。
里山 季節のことば
「雲の峰」は入道雲を山に見立てた言葉。入道雲は江戸では坂東太郎、京都では丹波太郎、九州では筑紫二郎と呼ばれるなど、全国各地に親しみを込めた呼び名がある。