- 出演者
- -
元日本代表でJFL沖縄SVに所属する高原直泰は現役引退を決めた。沖縄SVは自らが立ち上げたクラブで、オーナー、選手であり監督でもある。現役ラストシーズン、チームはリーグ最下位と残留争いの真っ只中だった。
オープニング映像。
高原は「沖縄にチームを作ってほしい」という知人の誘いがきっかけで8年前に沖縄にやってきた。クラブは財源のためコーヒー農園を運営しており、高原は練習後に一人で農作業をしていた。静岡県出身の高原は18歳のときジュビロ磐田でプロデビュー。2002年には黄金期のエースとして国内タイトルを総なめにした。海外組のパイオニアで、ドイツでは点取り屋として「すしボンバー」の異名をとった。高原は「昔は俺が俺がだったがだいぶ丸くなった」と話した。沖縄SVはシーズン残り3試合となった。レイラック滋賀戦のハーフタイム、控え室で高原は後輩たちに熱くアドバイスをしていた。高原は引退を決めた理由について「人の人生も預かってるしいつまでも自分の好きなことだけじゃなくて」「続けたいという気持ちはありながらもどこかで区切りをつけないと」などと語った。東京武蔵野ユナイテッドFCとのリーグ最終戦はアウェーゲームで、引退を惜しむファンが多く訪れた。勝てば最下位脱出で入れ替え戦を回避できるが、沖縄SVは1-0で敗れ高原の引退は翌週に持ち越された。
2023年12月3日、沖縄SVは高原の現役ラストゲームとなるJFL入れ替え戦に臨んだ。1-1で試合は延長戦に突入。90分フル出場した高原は、自ら決断し延長前半10分で若手と交代した。その5分後に替わって入った選手がゴールを決めた。選手らは歓喜し、最後のロッカールームで高原は「お前らが頑張ってこの結果を出してくれたのは本当にありがとう」とメッセージを贈った。26年間のプロサッカー人生が終わり、高原は引き続きオーナーとしてクラブを運営。新たな財源を目指してマンゴー農園を始めた。
TVerの案内。
- キーワード
- TVer