2025年3月8日放送 10:30 - 11:00 テレビ東京

ブレイクスルー

出演者
佐々木明子 真山仁 
(オープニング)
世界初!感触が分かる手術ロボット

医療の現場で活躍している手術支援ロボット。中でも世界を席巻しているのがアメリカ製の「DaVinci」で、4本のアームで精密な手術を実現している。今日本からは世界初の感覚を共有できるロボットが登場。熟練の医師ではなくても操作可能で、既存のロボットの半額以下であることが特徴。今回は最先端手術ロボットを開発した人物に斬り込む。

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オープニング

オープニング映像。

(ブレイクスルー)
世界初!感触が分かる手術ロボット

最先端の技術ロボットを生み出した本日の開拓者はリバーフィールド社長・只野幸太郎。リバーフィールドでは4つの手術支援ロボットを開発。1機種だけ目の手術用のロボットがあり目の中に挿入する内視鏡を持つロボットで網膜剥離などの目の手術で使用されるもの。社員は60人ほどの少人数だが世界初の新機能のSaroaというロボットを開発。内視鏡手術、低侵襲手術をするもの。一般の内視鏡手術は医師や助手が直接器具を操作するが、Saroaは3本にアームを遠隔で操作する。肺癌、胃がん、大腸がん、婦人科系、胆嚢疾患に対応している。都市間をネットワークで繋いで遠隔手術する実験も技術的には出来る。そもそも技術支援ロボットは1990年代に開発が本格化。1999年にアメリカのダビンチが販売開始され日本でこれまでに750台以上が導入されている。しかしダビンチには操作の難しさという改善の余地がある。だがSaroaは簡単な操作。真山がSaroaを捜査を体験。最大の特徴は力の感覚が手に伝わる「力覚」があること。

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真山が「興味があったのは医療かロボットか?」と聞くと只野は「私自身の興味はロボットにあった。こどものころから工作やものを作ることなどが好きで、メカニズムに興味があった」などと話した。やりたいことが固まったのはいつかからかという問いに只野は「大学院。モーション、制御、人と機械の相互作用に興味がいき今の手術ロボットの操作の研究に関わってきている」と話した。2007年東京工業大学博士課程を修了しその後は准教授としてロボット工学を研究。2014年に「リバーフィールド」が創業し、創業メンバーとして働くことになった。未知の世界ではないかという問いに只野は「難しいところだからこそ自分達でやるやりがいもあるし我々がやらないとだれがやるんだという思いがある。自分のロボットの手術に立ち会って患者が翌日歩いているのを見たら貢献できたと実感できる。力覚なんていらないという声もあるが、ものを作ってデモ出来るところまで持っていくことで、ギャップが初めて埋まる。なるべく多くの先生の意見を広く聞くようにしている。」などと話した。

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東京科学大学病院で実際にSaroaを使用して、30代男性の肺の腫瘍を摘出する手術。手術を開始してすぐ力覚の効果が。アームの先端の器具にかかった臓器などの硬さや柔らかさを圧力から推定。それが医師の指に伝えられる。この日は見えない場所に腫瘍があったため、力覚を頼りに探す。3時間後、腫瘍を摘出して手術は無事成功した。Saroaは現在、全国7病院で導入されている。

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ライバルに勝つためにはという問いに只野は「医療ロボットは高コストなのが大きな問題。我々は低コストで導入できることを開発の初期から意識した。」などとコメント。アメリカ製の手術ロボット・ダビンチは約2億5000万円で重さ約1トンだが、Saroaは約1億円で小型化、軽量化にも成功。大規模病院だけでなく、中規模病院への導入も考えている。

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医師不足は普及の追い風との問いに只野は「ロボット手術によって医師不足の解消に貢献できる」と話した。さらなる開発も進んでいて、熟練医師がSaroaを使用したデータを取得し蓄積できる機能がある。只野が目指すのは手術ロボットの完全自動化。只野は「Saroaは動作だけでなく力の情報もとれるので学習データとして強み。課題は実際の手術データをどう集めるか」などと話した。

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只野は「医療ロボットとしてやっているからには患者に最後まで届けて貢献できるところまで行くのがブレイクスルー」と話した。

配信情報

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