- 出演者
- 佐々木明子 相場英雄
米中がしのぎを削るロボットの開発競争。そんな中、日本が長きに渡りリードしてきたのが産業用ロボット。ここに驚きの新技術が生まれた。独自開発のフィジカルAIで生産ラインを無人化。その先に見据えるのは、産業用ロボット界の影の覇者。
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江東区の倉庫街で産業用ロボットの自動化に取り組んでいるのがMujinCEOの滝野一征。今まで産業用ロボットはプログラミングしたことを繰り返してが、自分で考えて行動する知能的なロボットに変えていくことをやっている。物流倉庫などで荷物の積み下ろしに使われるロボットアームの先端には吸盤が付いている。従来は決められた箱を決められた場所に1つずつ運んでいた。しかし、知能化ロボは形状が違う段ボールを運んでいた。猛スピードで積み上げた様々な箱はちゃんと積まれていた。機体や周辺に様々なセンサーが取り付けられており、その情報を集約しMujinが開発したソフトバンクが瞬時に解析。生成AIとは違い、フィジカルAIは現実の情報を解析し実行することができる。自動化で見ると、加工のプロセスは自動化されてきたが、自動化されていないのは「物流」「組み立て」「検査」。多品種に対応しなければならないとなると、センサーを多くつけないといけないという。センサーを付けるということは、賢いソフトウエアがないといけないので、ロボットが中々入れなかったという。Mujinではある市場ではなくない市場を取りに行こうとし、その取っ掛かりが物流だったという。ヒューマノイドは見た目は人間だが、何キロ持てて精度はとなるとまだまだ持てないので、客が何に対価を払うかというと基本的には作業だという。ロボットを自立化するフィジカルAIは製造業にも使われ始めている。1秒2秒早くなるだけで生産性が変わりお金に変わってくるという。急に現れた障害物をギリギリで避けながらも作業スピードはほとんど変わらない。これを可能にした頭脳がフィジカルAIの基盤となるMujinOS。このOSを他社ロボットに搭載するために開発している。これを武器に実現を目指す野望が、世界の産業用ロボットの覇権を握ること。すでにファナックや安川電機、ドイツのKUKAなど世界のトップメーカーのロボットにも搭載されている。産業用ロボットOSの可能性について、自動化ポテンシャルは工場と物流だけで900兆円と言われているので、まだまだポテンシャルはあるという。ハードウェアは何万台と大量生産して同じクオリティーで作るので、ルールに従って制御するノウハウを持っている。ソフトウェアの文化は真逆で、常識を持ったら駄目だという。メーカーの秘匿事項をどう開示させたかについて、ボランティアでは情報をオープンにしたいとは思わないが、ソフトとセンサーが複雑になって2個3個取れるようになると作業効率が3倍になるので、エンドカスタマーからそれをやらないとロボットを買わないというような世界になったという。ロボットメーカーは当然売りたいため、実績として見せることが大事だという。
独自開発のフィジカルAIを武器に産業用ロボットの影の覇者を目指す。ロボットに頭脳を与えるのがMujin・滝野CEO。ロボットアームと運搬ロボットを組み合わせ、工場や物流倉庫の完全無人化を目指している。鋭意開発中のこのシステムを既に導入しているところがある。中を覗くと稼働中の広大なフロア。しかし、人の姿は見えない。荷物をアームでパレットに乗せたタイミングで台車が到着。そして次の工程へ。ここまで完全に無人化。この物流倉庫では130台の台車と6台のアーム全てにMujinOSを搭載。1万4000坪の倉庫の作業を最小限の人数で回せるようになったという。このシステムは大企業も導入。トヨタ自動車の工場やユニクロの倉庫などで採用が進んでいる。去年364億円を資金調達し、ユニコーン企業となったMujin。さらに12月にはNTTとの業務提携を発表。今や世界が注目するユニコーン企業を作り上げた滝野CEOの原点とは。就職したのは世界屈指の利益率を誇るイスラエルの工具メーカー。その日本支社に勤務し、工場を周ることで製造業の利益構造を学んだ。転機となったのが2008年のリーマン・ショック。世界の大不況を肌で感じて以降、大きな利益を生む方法を考え続けた。
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独自のフィジカルAIで自立型産業用ロボットを開発。工場や倉庫の完全無人化を目指す滝野CEO。ブレイクスルーとは?「人々が重労働や単調な仕事から解放されて、人間じゃないとできないクリエーティブな仕事に時間を使える、これが私たちにとっての挑戦。自動化で全人類が得すること」と話した。
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