- 出演者
- マツコ・デラックス 古田敬郷
今回は路面電車の世界を紹介。一度は乗ってほしい世界の車両や車窓から見てほしい絶景スポットを紹介。後半は異常気象の原因である雲の世界を紹介。危険を回避する方法やスマホで撮れる神秘映像を紹介する。
紹介するのは365日路面電車に乗り続ける堀切邦生さん。1940年代は東京都電だけで41系統あり、420以上の停留所がある巨大交通網だったが、現在は都電は荒川線の1路線のみ。一方で世界ではおしゃれで小回りが利くなどの理由から2000年以降に新規路線が100以上開業した。1960年の高度経済成長期には車の普及により路面電車が妨げとなり渋滞。代わりに地下鉄網などが発展し、全国で120以上の路線が廃線した。
堀切さんおすすめの海外車両&路線を紹介。チェコにあるプラハは東京23区より面積が狭いが、現在35系統が運行中。中でもおすすめがタトラ社が製造する通称・タトラカー。チェコから九共産圏を中心に車両を輸出しておりフォルムが可愛いと人気。
フランスでもほとんどの路面電車が廃止になったが、約30年で25以上の都市に新規開業。フランスなどは路面電車が走る都市部を自動車乗り入れ禁止にしている。おすすめはボルドーで、街の景観を守るため世界初の給電システムを採用。これまでの架線から給電し走る方式ではなく、レールから給電して走っている。中でもD路線は18世紀の歴史的建造物が並ぶブルス広場など世界遺産の街をツアー感覚で回れる。
エジプトでは昔デンマークで走っていた電車を購入し、路地裏まで路線が走る市民の足になっている。
今回は路面電車の世界を紹介。2023年、宇都宮に日本で75年ぶりとなる新規路面電車が開業。来月には広島駅ビルにも路線が開通する。紹介するのは幼少期から鉄道にハマり、全国の路面電車を制覇した堀切さん。夏休みに乗ってほしい全国のノスタルジック路面電車や、車窓から旅気分を満喫できる路線を紹介する。
旅を盛り上げる絶景の車窓を紹介。日本の路面電車は現在19箇所。1913年から市民に愛される函館市電は総距離10.9kmの路面電車。函館駅前~函館どつく前間では、かつて外国人居留地だった街並みを楽しめる。近年では復刻したレトロ車両も人気。夏のおすすめはライトアップされた花電車で、毎年8月の函館港まつりで走る風物詩になっている。電車に乗りながら花火もみられる。
富山駅を中心に3路線6系統が走っている富山地方鉄道。富山駅の中に路面電車の路線が通っている。廃止されたJR路線を路面電車に転用している。車窓からはドラマ「不毛地帯」のロケ地となった富山電気ビルディングなどを眺めることができる。夏のおすすめは安野屋で見れる立山連峰を望む絶景。冬には雪化粧した姿を見ることができる。
75年ぶりに新規路線が開業した宇都宮ライトレールを紹介。鬼怒川を渡る鬼怒川橋梁は約5年の歳月をかけ開通。宇都宮ライトレールの車両のドアをガラス張りで、鬼怒川の絶景を独り占めできる。
堀切さんが考える路面電車の魅力は道路を走るからこそ見えてくる生活感。都電荒川線は1930年に全区間が開通し、三ノ輪橋~早稲田までの12.2kmを走る。春には沿線に桜が咲き誇ることから「東京さくらトラム」の愛称がある。電車のみ走れる専用軌道の路線で、自動車も走行できる併用軌道は渋滞の影響で多くの路線が廃線となった。車窓からは軒先に並ぶ洗濯物や路上園芸など下町の景色を楽しめる。
大阪にある阪堺電車を堀切さんと高橋さんが紹介。2人が乗り込んだのは鉄道ファンに人気の「モ161形」。製造されたのは1928年。
「バレーボールネーションズリーグ 日本×ドイツ」、「ニノなのに」、「水曜日のダウンタウン」の番組宣伝。
1928年に製造されたモ 161形が今も現存する阪堺電車。あべのハルカスの足元など都心部では路面電車専用エリアを進み、しばらくすると車と同じ道路上へと進んでいく。都会の風景から昭和らしさの残る高級住宅街・帝塚山エリアへと変わっていき、更に進むと生活感溢れる姿へと変わっていく。終点にたどり着くと堀切さん・高橋さんは路面電車と町の風景も撮影していった。
吊り掛け駆動のモーター音の魅力を紹介。1960年頃まで採用されていたものであり、単音・和音・複合といった違いがあるのだという。単音はオーソドックスなものであり広島電鉄1150形等があるという。
和音モーターを採用しているのは阪堺電車だけだという。阪堺電車モ161形は低音と高音が混ざりあったモーター音を奏でるが、これは大歯車と小歯車のサイズ差が少ない組み合わせの車両でしか聞くことができないという。伊予鉄道は単音と和音の複合型だといい、スピードが遅いうちは単音・スピードを上げると和音へ切り替えるのだという。高橋さんは調子が悪い時の音も楽しんでいるのだと話した。
高知県を走るとさでん交通はポルトガルやオーストリアの中古車両が走ることから、路面電車マニアからの注目を集めているが、車窓からよさこい祭りを眺められるのも魅力の1つとなっている。トリプルクロスという現象が見られるのもこの路線の特徴だという。
今回は激甚化する大雨災害を念頭に防災に役立つ雲の世界を気象庁気象研究所の主任研究官・荒木健太郎さんが紹介する。