- 出演者
- 石丸幹二 坂下千里子 角野卓造
ニューハート・ワタナベ国際病院は、今の時代ならではのスマートウォッチ外来がある。スマートウォッチの心電図を測定する機能を外来で利用していて、不整脈の発見に繋がるという。不整脈は気付かない間に起こることがあり、心臓からのSOSに気づくかが自身の命を守ることに繋がる。今日のテーマは、スマートウォッチと専門外来。
オープニング映像。
今朝のテーマは、スマートウォッチと専門外来。角野卓造は、朝ウォーキングをしていたときグッと胸を締め付けられるような感じがだんだん頻度が上がって病院に行った、心筋梗塞寸前だったなどと話した。正常な脈は規則正しく1分間に60から90回で、不整脈は脈の間隔が不規則で異常に速いか遅いか。不整脈の主な症状は、動悸・息切れ・めまいなど。しかし、病院に行っても不整脈を起こしているときでないと診断がつきにくいという。そこで注目されているのが、スマートウォッチ外来。始めたきっかけは、2020年に厚生労働省がアップルウォッチの心電図アプリを医療機器認定したことから。
心臓の内側は、おおきく2つの部屋に分かれている。上が心房で、下が心室。右心房に心臓を動かすための器官が備わっている。洞結節は、心臓を動かすのに必要な電気信号を送るいわば発電所。そこで生まれた電気は心房全体を収縮させ、中継点を通り心室を収縮させる。この一連の動きが心拍で、1日約10万回繰り返している。頻脈は、1分間の心拍が100回を超えている状態。頻脈の原因は、高血圧・糖尿病・肥満などが挙げられる。飯村さんは、サーフィンを終えて休憩している時に耐え難い呼吸の乱れに突然襲われたという。
安静時に心拍数が200まで上がってしまった飯村さん。スマートウォッチで記録した心電図で告げられた病名が上室性頻拍という不整脈だった。洞結節以外の場所から電気信号が何度も発生し心臓が速く動いてしまう。動悸にふらつきやめまいが伴う場合には血圧低下が起こっている場合がある。体内では常に交感神経と副交換神経の2つの自律神経が働いている。交換神経が優位だと心拍数が上がり、副交換神経が優位なら心拍数は下がる。飯村さんは当時、仕事が忙しく早朝から深夜まで働き詰めで交感神経が優位で頻脈気味だった。サーフィンで更に心拍数が上昇し副交換神経がうまく働かず上室性頻拍が起きたとされる。自律神経の乱れは誰にでも起きる。過度なストレスを溜めないようにと呼びかけた。飯村さんはカテーテル治療を受け完治したがスマートウォッチが命の恩人になった。
遅い心拍、徐脈を紹介する。徐脈は1分間の心拍数が50回未満になる不整脈で心臓を動かす電気信号が一時的に発生しにくくなることで起きる。心拍数が下がるため血流も悪くなり体が酸素不足になる。めまい、息切れを起こすことがある。徐脈の主な原因は加齢。人は歳を取ると共に代謝や筋肉量が減少する。この状態に生活習慣病などのリスクが加わると恐ろしい病の引き金になることもある。劣化した心臓に生活習慣病などが原因で起こる動脈硬化が加わると血液循環が悪くなり心臓の機能が低下し心不全につながることがある。心不全は年間約10万人が命を落とす。
角野さんは「すごく不安になった」などと話した。相談で多いのが期外収縮だという。期外収縮とは電気信号が正常な場所以外のところから発生することで脈のリズムが乱れる状態。ストレスや睡眠不足、アルコールなどで誘引されるため誰にでも起こる可能性がある。
命に関わる不整脈を経験した村田さん。病気の正体は発作性心房細動だった。心房細動は心拍のリズムが崩れ不規則になっている。さらに心房の波がギザギザになっている。心房細動とは文字通り心房が細かく震える不整脈。電気信号の乱れにより心房が1分間に400回程度痙攣する。心房細動の主な原因は4つの肺静脈から出る余分な電気を発してしまうこと。心房細動で怖いのは血栓ができることによる脳梗塞。血液がよどむことで作られる血栓は大きいため脳梗塞の中でも重篤な症状がでる可能性がある。麻痺や言語障害などの後遺症がでることもある。睡眠時無呼吸症候群が心房細動に関わっているという。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に何度も呼吸が止まり体が低酸素状態になる病気。
ウルフ-オオツカ法とは、胸を開いて行う術式とは違い、脇の下辺りに1円玉サイズの穴を4つ開けてそこから内視鏡を入れて治療する方法。治療の目的は2つで、心房の痙攣を止めることと、左心耳の切除。これを心臓を止めずに治療するため、患者の負担が激減し術後の回復も早いという。退院後もスマートウォッチが活躍する。
次回予告。
エンディング。出演者が挨拶した。
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