- 出演者
- 石丸幹二 坂下千里子
喉仏の下にある臓器「甲状腺」は腸や心臓などの臓器や器官の活動を管理する大切な働きをしている。そんな甲状腺に異常を持つ人は約700万人と推定され中でも治療が必要な患者数は約240万人とされる。しかし実際に治療を受けているのは約90万人ほどである。伊藤公一先生によると甲状腺疾患は非常に気づきにくい病気で他の病気や老化と勘違いしやすく医師でも見逃しやすい病気だという。そんな甲状腺疾患を放置すると心疾患のリスクを高め死のリスクを高める。今回は甲状腺疾患の経験者から正気発見のポイントを学ぶ。
オープニング映像。
石丸幹二らが挨拶し今日のテーマは「年のせいと思ったら大間違い!見逃しやすい甲状腺疾患!」と発表した。甲状腺の模型を見て思いの外小さく感じるなど話した。そして甲状腺疾患について解説してくれるのは伊藤病院の院長である伊藤公一先生と紹介した。甲状腺は内分泌臓器と言い全身にホルモンを出している臓器で心臓など色々な器官に影響を与える。
51歳の山田さんは動悸や手の震えなどの症状から病院を受診したところ「バセドウ病」と診断されたという。バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰分泌されて臓器・器官等が働き過ぎの状態になり、身体中に様々な不調が起きる病気。バセドウ病は免疫機能が甲状腺を刺激することで発症するといい、女性は思春期・妊娠・出産・更年期といったライフイベントに伴うホルモンの変動がバセドウ病発症に大きな影響を及ぼすと考えられている。一方、男性の患者数は女性の約4分の1だが、男性の場合は手足の力が一時的に入らなくなる「周期性四肢麻痺」という症状が現れることがあるという。
57歳の田中さんは13年前にバセドウ病と診断され、治療を始めてから3年後には「甲状腺眼症」と診断された。甲状腺眼症はバセドウ病の代表的な合併症で、田中さんは目が少し飛び出してしまうなどの症状が出たという。
田中さんは47歳の時にバセドウ病の合併症の1つである甲状腺眼症を発症した。周囲からの指摘で症状に気付いたという。甲状腺に関係する抗体によって目の周りの脂肪や筋肉が炎症を起こして肥大し、眼球が前方へ押し出されてしまうという。この症状はバセドウ病患者の3割に見られるとのこと。田中さんは今年6月に目を手術し、現在症状は落ち着いているという。
バセドウ病は早期発見・早期治療が重要で、放置しておくと「甲状腺クリーゼ」という多臓器不全を起こし、死に至ることもあるという。治療法としては薬物治療・アイソトープ治療・手術の3つがある。また伊藤先生によると目に影響が出た場合の手術は高度な技術を要するといい、重症化する前に対処していくのが理想だという。
橋本病は自己免疫反応で甲状腺が炎症を起こして甲状腺ホルモンの分泌が減少する病気で、40代以上の女性の10人に1人の割合で発症すると言われている。甲状腺ホルモンが不足すると臓器や器官の働きが低下し、倦怠感や冷え症など様々な身体の不調を引き起こす。精神的な不調を引き起こす場合もあり、治療法はホルモン剤を使用した薬物療法。甲状腺の疾患は健康診断や人間ドッグのオプション検査などでも調べることができる。
ロケ終了後にいくつか思い当たる症状のあった虻川さんは検査を受け、血液検査では甲状腺ホルモンの数値は全て基準値内だった。一方超音波検査では甲状腺内に極小の腫瘍があることが分かった。
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- やさしいカラー図解 甲状腺の病気
超音波検査で虻川さんの甲状腺に見付かった小さな腫瘍は良性で、半年に一回の経過観察を行っていくとした。甲状腺がんは近年年間2万人近くが罹患していて、初期症状は無症状のことが多いため定期的な超音波検査などを受けることが必要だという。
次回予告を行った。
エンディングの挨拶。
がっちりマンデー!!の番組宣伝を行った。
