2025年12月26日放送 4:15 - 5:00 NHK総合

国際報道
2025 北朝鮮による外国人拉致 終わらぬ被害

出演者
辻浩平 藤重博貴 酒井美帆 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像の挨拶。

ニュースラインナップ

「北朝鮮拉致タイ人被害者の家族」などラインナップを伝えた。

INTERNATIONAL NEWS REPORT
ホンジュラス大統領選 トランプ氏が支持の野党候補 勝利

中米ホンジュラスで先月行われた大統領選挙。選挙管理委員会は野党候補ナスリー・アスフラ氏が勝利したと発表。アメリカのトランプ大統領が支持を表明していた候補となる。ただ公平性を疑問視する声も上がっており、反発する人たちの抗議活動が広がることが懸念されている。アスフラ氏は現政権がおととし断行した台湾との関係回復に前向きな姿勢を示してきた候補で、今回の選挙ではアメリカとの関係も注目されていた。トランプ氏は「もしアスフラ氏が勝たなければアメリカはお金を投じない」と他の候補が勝利すればホンジュラスへの支援を停止する構えを示していた。またアメリカのルビオ国務長官もSNSで祝意を示した。

ルビオ国務長官が言及「西半球」とは

アメリカのルビオ国務長官が言及した「西半球」とは南北アメリカ大陸を中心とした地域を指すが、今後のアメリカを紐解くキーワードとなる。アメリカの「国家安全保障戦略」には西半球はアメリカが最も優先する地域として掲げられており、これまで優先してきたインド太平洋・欧州よりアメリカ対立を中心とする西半球の安定の方が優先度が高いと位置づけた。今回西半球を“我々の半球”と呼び地域外からの関与を排除する方針を示している。

北朝鮮 キム総書記 原子力潜水艦の建造事業を視察

北朝鮮メディアはきょう金正恩総書記が原子力潜水艦の建造事業を視察したと伝えた。北朝鮮や韓国が開発や保有の動きを進める原子力潜水艦、ディーゼルエンジンの潜水艦より長い期間潜ったまま機動的に動けるため探知されにくいとされ、中には核弾頭やSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を搭載したものもある。こうしたことから今他国への“抑止力を強化”しようと各国で保有を目指す動きが相次いでいる。オーストラリアはアメリカから攻撃型原子力潜水艦を調達し2030年代に配備を計画。さらにインドも去年弾道ミサイルを搭載可能な原子力潜水艦の2隻目が就役、3隻目の建造を進めている。北朝鮮は2021年に打ち出した「国防5か年計画」で保有を目標の一つに掲げており今年が最後の年となる中開発を急いでいるとみられる。原子力潜水艦の保有数はアメリカが最も多く65隻、次いでロシアの32隻、中国12隻、イギリスが10隻となっている。

辻’s Angle
就任まもなく1年 評価は

アメリカのトランプ大統領は就任から間もなく1年、アメリカ国民はどのようにその政権運営を評価しているのか。調査機関「YouGov」による最新の世論調査では政権発足当初は「評価する」が僅かに上回っていたが今下落傾向にあり「評価しない」が増えている。アメリカ国民が最も重要課題と考えるのが医療・人権・移民・安全保障を抑えて「経済」。アメリカのGDPは堅調な伸びを見せているが国民全体に成長実感が行き渡っているわけではないのかもしれない。先月のアメリカの消費者物価指数は前年同月比で2.7%上昇しているが、政権の関税政策以降物価は高止まりとの見方もある。雇用については伸びは減速している。アメリカは来年中間選挙が控えており、共和党員の政権支持率を見ると緩やかな下落傾向にある。アメリカの主要な選挙を振り返ってもトランプ大統領にとって逆風ともいえる結果となっている。

WOW!The World
ロンドンにバンクシーの“新作”登場!

ロンドンの古い建物の壁にあのバンクシーの作品が登場した。2人の子どもが地面に横たわり、一人は空を指さしている。そっくりな作品がロンドンの別の場所にも。まだバンクシーは自身の作品と認めていないが、行き交う人々がカメラにおさめていく。子どもの路上生活車問題に焦点を当てたのではと指摘している。

皇太子と王子 路上生活者を支援

イギリスのウィリアム皇太子がジョージ王子を連れ路上生活者の支援団体を訪れた。かつて皇太子が11歳の時に母・ダイアナ皇太子妃と訪れたこの施設、今回は12歳となった息子と一緒。32年前祖母と父が署名した来訪者名簿、今回同じページにジョージ王子も署名した。

NORAD恒例 “サンタ追跡”きっかけは

アメリカ軍とカナダ軍によるNORADが今年もサンタを追跡。クリスマスの特殊任務だが始まりは1955年、NORADは今も変わらずサンタを追跡している。

INTERNATIONAL NEWS REPORT
サンタクロース追跡 トランプ大統領も参加

アメリカ軍とカナダ軍によるサンタクロースを追跡する活動に24日トランプ大統領も参加し、子どもたちからの電話の問い合わせに応じた。NORADは毎年クリスマスの「特殊任務」としてサンタクロースを追跡し、その様子をインターネット中継すると共に居場所などの問い合わせに応じている。

Human@globe
チベット仏教 初公開!「転生僧」が修業する学校

今年7月に90歳を迎えたチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世。自らの後継者について「輪廻転生に基づく制度で選ぶ」と表明し後継者は法王庁が責任を持つと強調した。チベット仏教ではダライ・ラマだけでなく500人超の高僧も死後輪廻転生に基づく制度で後継者が選ばれており、彼らは「転生僧」と呼ばれている。転生僧のテンジン・ワンチェンさん(10)は2歳の時に転生僧に認定され現在修行に励んでいる。ナムギャル僧院学校では5~25歳の105人が住み込みで学びこのうち8人が転生僧。毎日朝食前2時間の「お経の暗唱」では卒業までに「経典1000ページ暗記」しなければならない。ワンチェンさんには専用の住まいが与えられていて、家族とはずっと離ればなれ。ワンチェンさんはこのさき20年以上仏教の学校での修行が続き、その後は先代の僧侶が守ってきた寺を受け継ぐかダライ・ラマに仕えることを考えているという。明日よる11時から「秘境ダラムサラチベットの民輪廻転生を生きる」を放送する。

SPOT LIGHT INTERNATIONAL
北朝鮮による拉致 タイ人被害者家族 終わらぬ苦悩

10月、北朝鮮による拉致被害者の家族がアメリカ・トランプ大統領と面会し、トランプ大統領は拉致問題の解決への意欲を強調した。日本政府が認定する安否不明の拉致被害者は12人だが、北朝鮮による拉致被害は日本だけの問題ではない。国連がまとめた報告書では、アジアやヨーロッパなど10カ国以上の国籍の人が含まれるとしている。報告書では「北朝鮮に連れていかれた一部の被害者は外国語を教えることや専門的な技能が求められ、スパイ活動などに利用されることもあった」と説明されている。タイ北部チェンマイ出身のアノーチャー・パンチョイさんは、1978年に出稼ぎ先のマカオで行方不明となった。27年後の2005年、思いがけない知らせが家族のもとに届いた。北朝鮮に拉致されていた曽我ひとみさんの夫・ジェンキンスさんが公開した写真の中に、アノーチャーさんと見られる人物が写っていた。ジェンキンスさんは「アノーチャーという女性と9年間同じアパートに住んでいた」と語り、アノーチャーさんの家族は当時この知らせを地元メディアの報道で知った。救出活動を続けてきたアノーチャーさんの兄の息子のバンジョン・パンチョイさんは、15歳年上のアノーチャーさんについて「帰省するたびに、親戚の子どもたちに新しい服を買ってくれた。家族を本当に愛していた」などと語った。バンジョンさんら家族は日本に渡りジェンキンスさんと面会し、アノーチャーさんは北朝鮮にいると確信を深めたという。その後日本の拉致被害者だけでなく韓国やレバノンなどの被害者家族とも連携し、国際社会に支援を訴えてきた。しかしタイでは失踪や行方不明がしばしば発生するため、関心が大きく高まることはなかったという。タイの元外相・カンタティ氏は北朝鮮側に協議を求めたが、北朝鮮は「2度とこの件を話題にしてほしくない」と回答した。カンタティ氏は2国間の作業部会の設置を提案し、北朝鮮も合意した。しかしその直後にタイでクーデーターが起こりタクシン政権が崩壊したことで、カンタティ氏は道半ばで外務省を離れることになった。タイ政府は2017年に「行方不明」としてきた表現を「拉致」に変更し、アノーチャーさんの帰国を求めている。アノーチャーさんのめいのウライさんは「今でも彼女が戻ってくることを願っているが、希望も薄れほぼ絶望的。おそらくもう再会することはないだろう」などと語った。おいのバンジョンさんは「助け出すことは家族の義務。生きている限り活動を続けなければならない」などと語った。拉致問題に進展が見られない中、対応が注目されているのがアメリカ。トランプ大統領は金正恩総書記との会談に意欲を示している。北朝鮮の人権状況について調査をしている「北朝鮮人権委員会」で代表を務めるグレッグ・スカラトゥ氏は日本の拉致被害者の家族と面会し、アメリカ政府や国際機関に解決へ取り組むよう呼びかけてきた。スカラトゥ氏は「この問題を諦めることは、まさに我々の人間性を放棄することにほかならない」などと語った。

被害者家族の高齢化 深刻

北朝鮮による拉致問題が膠着するなか、被害者やその家族の高齢化が進んでいる。日本政府認定の安否不明者12人の親で健在なのは横田めぐみさんの母・早紀江さん(89歳)のみ。タイのアノーチャーさんの兄でもあるバンジョンさんの父親は10年前に亡くなっている。国連人権高等弁務官事務所ソウル事務所・ジェームズヒーナン所長は「被害者やその家族などは高齢。最も緊急性の高い問題で現在進行系の犯罪。人々の関心を維持することが重要。とくに若い世代にこの状況を知ってもらうために私たちは協力すべき」と述べている。日本政府は拉致の目的や北朝鮮側の説明の矛盾などを解説した動画を新たに製作し今月から公開するなど若い世代に関心をもってもらうための取り組みを進めている。

INTERNATIONAL NEWS REPORT
ロシア 和平案に変更求める方針か

ウクライナ・ゼレンスキー大統領がアメリカ側とまとめたとされる20項目の和平案にはウクライナの兵力について平時で80万人の水準を維持することなどが盛り込まれている。アメリカメディア・ブルームバーグはロシア大統領府に近い情報筋の話として「ロシアがウクライナの兵力を更に制限することを含む重要な変更を求める方針」と報じた。この情報筋はロシアが和平案について、典型的なウクライナの案と受け止めているものの「冷静に検討する」と話したという。

イスラエル 人質返還へエジプトに代表団

イスラエルとハマスの間では今年10月に停戦合意が発効した。和平計画の「第2段階」への移行に向けては ハマスが残る人質1人の遺体を返還しておらず進展が見られない。24日、イスラエル首相府は「 仲介国・エジプトに代表団を派遣し遺体返還に向けて協議した」と発表。和平計画を後押しするトルコの外務省はフィダン外相とハマスの代表団が会談したと明らかにした。ロイター通信によると、会談では和平計画の進展について意見が交わされた。この中でハマス側は医薬品・燃料などの物資搬入が不十分などと主張したという(トルコ側の関係者の話として)。

“イエス・キリスト生誕の地”ベツレヘム クリスマスのミサ 平和祈る

イエス・キリストの生誕の地とされるパレスチナ・ベツレヘムで恒例のクリスマスのミサが行われた。ガザ地区では停戦合意発効後も依然としてイスラエルによる散発的な攻撃が続いている。集まったパレスチナのキリスト教徒や各地からの巡礼者は改めて平和への祈りを捧げた。

(エンディング)
視聴者の意見

視聴者の意見を紹介。50代医師「気候、テクノロジー、新型感染症、国際紛争、と目まぐるしく変化する環境に慣れる、適応することができなくなっているのでは」。

あすは

あすは今年最後の放送で放送時間を60分に拡大。

エンディング

エンディング映像。

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