- 出演者
- 中田敦彦 膳場貴子 井上貴博 後藤謙次 井上咲楽 小泉悠 浜田敬子
トランプ氏が再び大統領に就任する中、北朝鮮がロシアとかつてないほど緊密な関係に。戦争を抱える世界の未来を考える。北朝鮮では経済制裁が貧困を加速させ、餓死者が急増。今年6月、ロシアと北朝鮮が締結した包括的戦略パートナーシップ条約は事実上の軍事同盟。これによって北朝鮮の兵士がウクライナ戦線へ。言葉の壁からか北朝鮮兵がロシア兵を誤射し、8人が死亡したとの情報も。すでに4万3000人のウクライナ兵が戦死。接近するロシアと北朝鮮、世界は不穏な構図に向かっている。
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ロシアと北朝鮮の軍事同盟の狙いについて解説。小泉悠はロシアは北朝鮮がいないと戦争を続けることができない。いろんな意味で北朝鮮の存在感がこの戦争によって大きくなったと話した。一方、北朝鮮の狙いについてははっきりしないが、ロシアから何らかの機微な軍事技術を手に入れたいのではと言われているという。プーチン大統領が核兵器を脅しに使っている。ロシアが先月発射した新型中距離ミサイル「オレシュニク」とされる映像を紹介。オレシュニクについて、小泉悠はおそらく開発中の大陸間弾道ミサイルのブースターを1段目と2段目だけにして射程を抑えたタイプではないかと話した。一番過激なものとしては何十万人という人間が死ぬような形で都市を吹き飛ばす。さすがにそれはないだろうというのが今の多くの専門家の見方。一方、誰も死なないように核爆発を起こして戦争を続ける意思を鈍らせるデモンストレーション型核使用という戦略を使う可能性は依然としてあるという。ロシアは欧米から経済制裁をずっと受けているが、市民生活に問題はない。制裁はロシアの軍需産業を止めるためにやっている。また、ロシアのマクロ財政を苦しくするためにやっている。この意味ではある程度効果が出ている。小泉悠は制裁によって60点程度の成果は出していると思うと話した。現在出ているトランプ政権の停戦案を紹介。戦線については現在の場所で凍結。ウクライナのNATO加盟は長期間延期。ウクライナへの軍事支援はウクライナの協議参加が条件。ロシアについても交渉拒否なら支援を強化する。小泉悠は現在の占領地域をもらい、プーチン大統領が満足するのであれば戦争は停まる。しかし、プーチン大統領はウクライナという国を政治的に影響下に置きたいということを言い続けている。トランプ政権の停戦案でプーチン大統領が納得するとは思わないと話した。
オールドメディアについて、浜田敬子は節度を持って報じるけど、萎縮しないことが大事だと話した。後藤謙次は普段のチェックと検証を続けていくことがオールドメディアの信頼の基礎になると話した。
エンディング映像。1972年、沖縄返還の2か月後。米軍基地のフェンスの向こう側を初めてJNNのカメラが空から捉えた。テレビはその始まりから手探りで現場を伝えてきた。そして今、手の届かない戦場からSNSを通じて人々の叫びが世界に発信されている。メディアは今、大きな変革の中にある。一時の熱狂に惑わされず、思慮深く伝えられているか。かつて炭鉱では有毒ガスをいち早く検知するため、カナリアを持ち込んでいた。試行錯誤し、過ちに学びながら、カナリアのように夜の不穏さを警告していく。