2024年12月29日放送 9:54 - 16:30 TBS

報道の日
2024 TBSテレビ報道70年〜8つの禁断ニュース

出演者
中田敦彦 膳場貴子 井上貴博 後藤謙次 井上咲楽 小泉悠 浜田敬子 
テレビ報道70年 8つの禁断ニュース
政治を動かすメディアの力

中田敦彦は「メディアの力はどう使われるのか常に問われ続けなければならない」と話した。

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XYouTubeニノイ・アキノ国際空港
カメラが見た1990年代

1990年代、バブルの崩壊。1991年、厳戒態勢の東京・羽田空港にゴルバチョフ大統領がソビエトの元首として初めて来日した。冷戦を終結に導き、ノーベル平和賞を受賞した大統領は大人気。ゴルビー人形も。でも、この年、ソビエトは崩壊した。永田町は、政治とカネで大揺れに。カメラが追ったのは、若手議員の会。その一人、若き日の石破茂議員が総理に直談判。自民党本部では、政治改革に反対するベテラン議員と若手議員が大乱闘。すったもんだの末、誕生したのが非自民の連立政権。自民党は野党に転落した。その翌年、記録的な冷夏で戦後最悪の米不足に陥った。6000人以上が犠牲となった阪神淡路大震災にオウム真理教のテロ。社会不安も広がった。

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「Windows95とインターネット」時代を象徴する一枚

1990年代、Windows95の発売で大行列。検索エンジン、Yahoo!JAPAN、iPhone、ドラクエ、パソコンに言及。

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ビニール袋の中身はサリン?緊迫のハイジャック16時間

1995年6月21日、函館空港は騒然としていた。羽田から到着した全日空857便が何者かにハイジャックされていた。透明な液体の入ったビニール袋とドライバーを手にした犯人は、客室乗務員に「全ては尊師のためだ」と言った。3か月前、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件が世の中を震撼させたばかり。乗客乗員365人は無事なのか。生中継のカメラはコックピットだけをとらえ続けた。

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史上初突入作戦に報道自粛 緊迫のハイジャック16時間

函館空港ハイジャック事件。客室乗務員を介した犯人の要求は「尊師の釈放」と伝わりテレビ各局は、一斉に特別番組に。乗客は皆、テープで目と口を塞がれ機内後方に集められていた。コックピットに明かりがともったのは事件発生9時間後の夜8時前。犯人の目を盗んで撮影された機内。乗客の1人は携帯電話で警察に状況を伝えていた。一方で、搭乗者名簿から1人だけ身元確認が取れない人物が浮上。単独犯と推定した警察は事件発生13時間後にハイジャック機への突入を決断する。このとき警察が最も恐れたのがメディアによる生中継。北海道警察は異例とも言える報道自粛をメディアに迫った。中継映像はコックピットに限定し、捜査員の動きを実況で伝えないこと、ストロボも禁止される。突入のタイムリミットは夜明け前。午前4時2分だった。人名優先のため字幕からの追加:、全ての報道機関が自粛を受け入れる。各局の映像は全てコックピットだけとなり、現場のリポートも制限された。午前3時半、突入の一部始終を生中継とは別のカメラが記録している。サリンの恐怖を完全には拭いきれないまま決死の覚悟だった。午前3時42分、3か所のドアから一気に突入した機動隊員は機内前方にいた犯人を取り押さえた。この瞬間、報道自粛は解除。乗客乗員364人は全員無事。「1人殺した」という犯人の言葉はうそだった。ビニール袋の液体もサリンではなく水。オウム信者と偽って機内を支配しようとした。史上初のハイジャック機突入作戦。成功の影にあったのは異例の報道自粛だった。

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ハイジャックで異例の報道自粛

中田敦彦は「時代の記録が映像で残っているというのをまざまざとみせつけられた」などと話した。

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函館空港
バブル崩壊で金融不安 戦後初の大手銀行破たん

バブルの崩壊で破綻した都市銀行。なぜ破綻は回避できなかったのか、当時の頭取と政府関係者が内幕を明かした。1995年、大阪の信用組合が経営破綻。信用組合などの破綻が相次ぐ中、1997年、政府は大手銀行は潰さない方針を示す。しかし、9か月後、大手の一つ、北海道拓殖銀行(通称・拓銀)が経営破綻した。

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元頭取が明かす舞台裏 戦後初の大手銀行破たん

拓銀はバブル期に繰り返した高級リゾートなどへの巨額融資が焦げ付き、経営難が報道されるようになる。更に、半年が過ぎたころ、大蔵省の検査により、不良債権が9000億円を超えることが発覚した。ライバル北海道銀行との合併をしかけるも、すぐに不協和音が。元大蔵省・銀行局銀行課長・内藤純一氏は当時、大蔵省で銀行を管理監督する立場にあった。合併発表直後、北海道銀行サイドから拓銀の不良債権について相談を受けたと明かした。結局、破綻に。合併の発表から半年後だった。株価は、河谷さんの頭取就任から下がり続け、合併延期の発表後、100円を割り込むまでに。預金の流出が止まらず、打つ手がなくなる。最後の頼みの綱は大蔵省だった。結局、道内の事業は北洋銀行に、本州部分は当時の中央信託銀行に譲渡されることに。大手銀行は潰さないという方針はなぜ守られなかったのか。内藤氏は、公的資金注入という選択肢がなかったことが一因だったというこれを皮切りに破たんの連鎖が加速。

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金融再編の時代に突入 戦後初の大手銀行破たん

北海道拓殖銀行が破綻した、1997年11月のことだった。翌年、ついに政府は銀行への公的資金注入を決定。総額は5年間でおよそ12兆円に上った。破綻を回避した大手銀行は次々と合併し金融再編が進む。そして日本は失われた30年へと突入していく。

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中田敦彦の“テレビ大学”(2)バブル崩壊→ユニクロ躍進

バブル崩壊後、ユニクロの躍進。バブル崩壊によって実質賃金、地価が低下し、回転ずしやしゃぶしゃぶ食べ放題を生み出した。マクドナルドでは65円バーガー、AOKIの格安スーツなどの価格破壊も。価格破壊が安かろう悪かろうにつながり国民が離れ始めた。ユニクロはこの低価格の時代に低価格と高品質を同時に達成。1998年、原宿店をオープン。2003年・ヒートテック、2009年・ウルトラライトダウン、2012年・エアリズム、2015年・ユニクロユー発売。

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バブル崩壊 失われた30年で…

バブル崩壊からの30年。ジャーナリスト・浜田敬子は「過去の成功体験によらないこと」とスタジオコメント。

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ニューヨーク(アメリカ)バブル崩壊
カメラが見た2000年代

米国・ニューヨークで2001年9月11日に米国同時多発テロが発生。当時のブッシュ大統領はテロとの戦いを宣言。小泉純一郎総理は「自民党をぶっ壊す」と述べグッズなども販売され大人気。雪印食中毒事件では戦後最大規模の被害者1万3000人超。当時の雪印乳業・石川哲郎社長は社長は記者会見から逃げ出していた。船場吉兆では食品偽装問題。女将が社長へ「ささやき」。

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(番組宣伝)
今夜 日のTBS

バナナマンのせっかくグルメ!!年末SP・グランメゾン東京の番組宣伝。

テレビ報道70年 8つの禁断ニュース
カメラが見た2000年代

成田空港に韓国の俳優ペ・ヨンジュンが来日。韓流ブームの立役者。アテネ五輪で金メダルの競泳・北島康介の名言が大流行。4年後の北京五輪でも「なんも言えねえ」という名言を残した。一方、米国でリーマン・ブラザーズが経営破綻し、リーマンショックが起こった。

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「群衆の中に小泉純一郎」時代を象徴する一枚

京都市役所前の画像を紹介。群衆の中の人気者の正体は小泉純一郎。この小泉人気はメディアが一緒につくったという。後藤謙次は小泉さんのターゲットは当時最大派閥だった竹下派。それをどうやって少数派閥の小泉さんが戦うか。結局、メディアと握手をしてはさみ撃ちにしたのが小泉構造改革などと話した。

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アメリカ「テロとの戦い」へ 偽情報で始まったイラク戦争

2003年に米国がイラク戦争を始めた。しかし、開戦理由だった「大量破壊兵器」は見つからず。2001年9月11日にアメリカ同時多発テロが発生。ブッシュ大統領(当時)はテロとの戦いを宣言。2001年10月にアフガニスタンに侵攻し、2003年3月にイラク戦争を開始。国連安全保障理事会でパウエル国務長官は「イラクのフセインにとって大量破壊兵器を持つことは最後のカード」と述べていた。しかし、開戦理由の「大量破壊兵器を隠し持っている」はデタラメだった。国連は開戦間際まで査察を続けた。「大量破壊兵器」という偽情報の発信者は暗号名「CURVE BALL(カーブボール)」というイラク人の男。パウエル国務長官はなぜ偽情報を信じたのか。カギを握っていたのはテネットCIA長官とパウエル国務長官の首席補佐官・ウィルカーソン氏。

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大量破壊兵器を信じたワケ 偽情報で始まったイラク戦争

イラクにおける大量破壊兵器の存在を疑うパウエル氏は首席補佐官のウィルカーソン氏をCIAに派遣。ウィルカーソン氏はCIA副長官が核開発のウラン濃縮に使うためのチューブを持ってきたと話した。CIA副長官は2000年にイラク行きのコンテナから押収されたアルミチューブと説明。しかし、専門家による鑑定でウラン濃縮に使うためのチューブではないことが分かったが、鑑定結果は黙殺され、真実は封印された。CIAはほかにも大量破壊兵器の根拠を示した。バグダッド郊外に農作物の加工場に見せかけた移動式の生物兵器工場があるという。現地に工場は存在していたが、小麦の種を作るための工場だった。偽情報をCIAに提供したのはイラク人技術者。この人物はバグダッド大学を首席で卒業し、生物兵器製造の極秘プロジェクトを任されていた。彼は工場の炭そ菌が漏れ、12人が死亡し、自身も感染したと証言したという。CIAはこの情報源を「カーブボール」という暗号名で呼んでいた。カーブボールの元上司に話を聞いた。カーブボールは1995年に金銭の不正で会社を解雇されていた。1999年、ドイツに亡命し、情報機関に拾われたという。CIAは炭そ菌事故を裏付けるために専門の医師をドイツに派遣。もしも感染していれば、血液中に抗体が見つかるはず。しかし、血液検査の結果、抗体は確認されなかった。カーブボールが信用できないという情報は国連演説の前夜、現場からテネットCIA長官に電話で伝えられたという。演説前夜のリハーサルでパウエル氏はテネットCIA長官に念押しした。2003年2月5日、国連演説当日。パウエル氏はテネットCIA長官を従えてやって来た。この演説ではあのアルミチューブが核開発の証拠とされた。衝撃を受けたのは鑑定に携わった専門家。演説にはデタラメと評価されたカーブボールの情報も使われる。ほとんどのメディアがパウエル氏の言葉をそのまま報じたことで嘘は真実となる。CIA内部ではなぜ戦争を推し進める情報だけが政権トップに伝えられたのか。ブッシュ親子とサダム・フセイン大統領との因縁にふれたCIAの文書がある。

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ブッシュとフセインの因縁 偽情報で始まったイラク戦争

ブッシュ親子とサダム・フセイン大統領の確執は湾岸戦争の1991年に遡る。クウェートに侵攻したイラク軍をブッシュ大統領率いるアメリカなど多国籍軍が撃退。2年後にクウェートを訪問したブッシュ大統領に対し、イラクの情報機関が暗殺未遂事件を起こした。2001年、息子のブッシュ氏は大統領に就任。その後、イラクへの敵意をむき出しにし、フセイン大統領を名指しで攻撃した。2003年3月20日、イラク戦争が始まった。同盟国の日本では当時の小泉純一郎総理が「米国の武力行使開始を理解し支持する」と述べた。2003年12月にフセイン氏は拘束され、のちに絞首刑。戦争の犠牲者は20万人超。

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CAIを信じたパウエル氏は…偽情報で始まったイラク戦争

イラク戦争で見つからなかった大量破壊兵器。米国政府も存在の証拠はなかったと認めている。歴史的な演説を背後で聞いていたCIAのジョージ・テネット長官は批判を受けて辞任。しかし、辞任理由は「個人的なもの」だった。更迭と思われていたテネット氏はブッシュ大統領から最高位の勲章を授与された。一方、3年前に新型コロナに伴う合併症で死去したコリン・パウエル元国務長官は大義なき戦争を後押しした演説は生涯の汚点だと悔やみ続けたという。

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中田敦彦の“テレビ大学”(3)同時テロ→日本に“億ション”

2001年の同時多発テロが東京の“億ション”を増やしたと話について解説。同時多発テロによってアメリカは中国との距離を詰めることを余儀なくされた。中東のテロ組織を包囲するにはアジアの大国・中国との協調が不可欠だった。2001年、中国がWTOに加盟。アメリカはWTOに入ることを許した。2010年、中国は日本を抜いてGDP2位となった。一方、日本は停滞が続いていく。2012年に日本はアベノミクスを行う。異次元の金融緩和で大胆な円安を実現することはできたが、その円安と中国の躍進が組み合わさることである現象が起きた。その現象が中国人の爆買い。裕福になった中国の一般層が日本に来て安い円で買い物をすると多くのモノが買える。北海道や沖縄などの観光地の土地を投資用に買うことも進んでいった。土地を爆買いするという流れが進み、東京の不動産の爆買いにつながり、不動産価格が高騰。億ションが増えていったという。東京23区のマンション価格の平均値を紹介。2023年には初の1億円超え。中国の富裕層が住居用に購入しているという話もある。シンガポールでは外国人に対して土地購入を制限している。ドン・キホーテはビジネスによってシンガポールを活性化させているという。ドン・キホーテの社長はシンガポールに移住している。シンガポールでは日本食が手に入らないということで、日本食スーパー「ドンドンドンキ」を始めた。日本人だけではなく、現地の人も重宝しているといい、各地に店舗を増やしているという。このような形でシンガポール経済を盛り上げている。日本においても、そういったことを利用して日本経済のV字回復を狙っていくという話もあるかもしれない。

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