- 出演者
- 中田敦彦 膳場貴子 井上貴博 後藤謙次 井上咲楽 小泉悠 浜田敬子
外国人の不動産購入について、浜田敬子は安全保障上の問題と土地が高くて住宅が手に入りにくいというのは分けて考えた方がいい。東京都内で住宅価格が高すぎて子育て世代が買えないという問題では外国人が購入する場合、居住ビザを持っている人に限定するなどの対策が必要だと話した。後藤謙次は移民対策も含めた総合的な対策をしないと、やがて破綻すると話した。
2010年代は、中国人による爆買いが起こった時代。森友問題に揺れた安倍政権は憲政史上最長政権となった。耳慣れない「令和」という新元号とともに新しい時代が始まった。
時代を象徴する一枚・道端のごみ山の写真を紹介。ごみの中にはブームとなったタピオカ。中身が残った状態で捨てられている。この時代はSNS映えを考え始めた時代。映えを意識し、流行りのタピオカを手に取るも中身が欲しいわけではない人によって放置されたものと考えられる。
2010年、政権を揺るがすある映像がネット上に流出した。2010年9月7日、尖閣諸島沖の領海内で違法操業中の中国漁船が海上保安庁巡視船に衝突。海上保安庁は中国漁船船長を逮捕。中国外交の分岐点となった事件の舞台裏とは。
AERA元編集長/ジャーナリスト・浜田敬子は「情報っていうのは一色じゃない。文化とか人的な交流はまた別の目で見ていかなきゃいけない」、ジャーナリスト・後藤謙次は「経済的に勢いがあった」とスタジオコメント。
禁断のニュース5つ目「2011年福島第一原発事故」。2011年3月、福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料デブリは推定880トン。先月初めて、0.7グラムを取り出した。広島、長崎と原爆に傷つきながら、この国はなぜ原子力に夢を見たのか。平和利用という大義のもと巧妙に原発を売り込んだ米国。
1953年、ニューヨーク国連本部での米国・アイゼンハワー大統領(当時)の演説から始まった。米ソ冷戦の只中に呼びかけられた原子力の平和利用。真の狙いはソ連を牽制し核開発で優位に立つことだったとアメリカン大学歴史学・ピーターカズニック教授は分析した。1954年3月、太平洋のビキニ環礁で水爆実験を行った米国。第五福竜丸の乗組員23人が被ばくした(のちに1人が死亡)。日米関係を揺るがす事件。ほどなく、ビキニ近海のマグロから放射能が検出された。
原発導入の道をひらいた日本人。柴田秀利氏の甥・奥田謙造さんに話を聞く。読売新聞の記者だった柴田秀利氏。戦後はGHQの担当記者として日米の政財界に人脈を築いた。吉田茂総理(当時)、田中角栄氏、アイゼンハワー大統領(当時)とも交流があった。第五福竜丸の被ばく事件が明るみに出て反米感情が吹き出した1954年、柴田氏は米国国防省を名乗る人物から「反米世論を抑えるための妙案はないか」と問われ、「毒は毒をもって制する。原爆反対を潰すには原子力の平和利用を大々的にうたいあげ産業革命の明日に希望を与える他はない」とした。原子力の必要性を読売新聞社主・正力松太郎に訴えた。政界進出を狙い、公約に“原子力平和利用”を掲げ、1955年衆院議員船で初当選。正力氏は当選後も原子力を推進する記事を読売新聞に次々と掲載。米国の原子力関連企業の社長らを招待。日比谷公会堂で開かれた原子力平和利用の講演会は大盛況。テレビ中継もされた。CIAが記録していた正力氏に関する機密文書を紹介1956年、正力氏は原子力委員会の初代委員長に就任。原発導入を加速させた。1956年、コールダーホール原発を英国で運転開始。1954年に米国は原子力潜水艦・ノーチラス号の進水式を行ったが、商業用の原発の開発は遅れていた。実績を作りたい正力松太郎氏は英国から最初の商業用原発の購入を決めた。英国に使節団や調査団が派遣され、その中に読売新聞記者・柴田秀利氏の姿もあった。柴田氏の甥の歴史学者・奥田謙造は英国公文書館などで調査。日本が地震で原子炉が損傷しないか訪ねたところ、「すぐに説明することができないと言った」という。1965年、東海発電所(コールダーホール改良型)の運転を開始。1998年まで稼働した。
遅れを取った米国は猛烈な巻き返しに出る。シェアを急拡大させたのがゼネラルエレクトリック(GE)。元日本原子力研究所研究員・舘野淳は安全性を巡りGEと一触触発になったという。これを機にいわれのない誹謗中傷が始まった。福島第一原発の記録映像を紹介。GEの技術者から重大な欠陥があるという告発が飛び出した。
GE原子炉マーク1の欠陥を告発した元GE技術者・デールブライデンボーは、福島原発事故の2か月後に取材に応じた。ブライデンボー氏は「GEも電力会社も私が懸念した問題をすぐに解決しようとはしなかった」と話す。マーク1は改良されたものの、非常時に影響を受けやすい構造はそのままだったという。福島の事故の直接の原因は津波による電源喪失で炉心の冷却ができなくなったことだった。しかし、ブライデンボー氏は構造のリスクがあると訴え続けてきた。先月、ブライデンボー氏は「100%安全な原発はない」と話した。
去年、テレビが大谷翔平をとりあげたのは692時間(ニホンモニター調べ)。10年総額約1015億円でドジャースへ移籍。メジャー史上初となる「50ホームラン50盗塁」を達成し、3度目のMVPを獲得。メジャー挑戦7年目でチームを世界一へ。
2020年代といえばコロナ禍。防護服を大型テントのメーカーが作っていた。
- キーワード
- 大谷翔平
バナナマンのせっかくグルメ!!、グランメゾン東京、大晦日オールスター体育祭の番組宣伝。
トランプ氏は2021年1月、連邦議会襲撃事件を扇動したとして弾劾訴追されたが来年大統領に返り咲く。約4年でトランプ人気を更に押し上げたものは何だったのか、考える。ドナルドトランプ氏の圧勝に終わった2024年米国大統領選。来年1月の就任を前に次々と型破りな人事を発表し、大型投資を呼び込むなど新政権の準備も進めている。雑誌「タイム」が選んだ「今年の人」もトランプ氏。4年前の選挙では大統領選の結果が承認される1月6日、事件が起きた。トランプ氏のツイート「1月6日、ワシントンに集まれ。荒れるぞ!」。支持者たちが議会に乱入。
トランプ氏は2021年1月、連邦議会襲撃事件を扇動したとして弾劾訴追されたが来年大統領に返り咲く。約4年でトランプ人気を更に押し上げたものは何だったのか。2021年1月6日、バイデン氏に再選を阻まれたトランプ氏は結果を受け入れず支持者たちをワシントンDCに呼び集めた。連邦議会でバイデン氏が新大統領に承認される日、異議を唱える支持者が膨れあがる。トランプ氏がホワイトハウスにいた午前11時、長女・イヴァンカ氏は誰かと激しく口論する父親を目にした。ペンス副大統領は議会上院の議長を兼務。トランプ氏は敗北を覆すため選挙結果を議会で承認しないよう要求。正午ごろ、ホワイトハウス近くの広場に数万人が押し寄せていた。午後2時11分、ガラス窓を割り議会内に侵入。議員たちが避難。午後2時24分、トランプ氏のツイート「ペンスはこの国を守るためにすべきことをする勇気がなかった」。暴徒の一部が議事堂中央のホールを占拠。暴徒の標的はペンス副大統領。トランプ氏の一声で暴動は沈静化。5人が死亡、140人が負傷、逮捕者は1000人を超えた。
トランプ氏は2021年1月、連邦議会襲撃事件を扇動したとして弾劾訴追されたが来年大統領に返り咲く。約4年でトランプ人気を更に押し上げたものは何だったのか。事件の半年後、米国議会特別委員会が調査を始める。最終報告書は過激派の存在に触れている。その一つ、極右団体「オースキーパーズ」。事件前夜、ワシントン郊外のホテルに荷物を運び込む映像が見つかった。そこには武器らしきものも映っていた。つけた者が数百人。逮捕されたリーダー・スチュワートローズ受刑者。暴動がエスカレートした理由の一つに過激派による扇動があったとみられている。トランプ氏の側近と共に写るリーダーの写真などからオースキーパーズがトランプ氏と極めて近い人物たちの警護を担っていたことが判明。
議事堂襲撃事件の調査報告書が言及した「Qアノン」。彼らにとって1月6日は「予言された嵐」の日だった。「闇の政府」が世界を操っていると信じるQアノンにとってトランプ氏は英雄。予言された嵐の日は闇の政府と戦う日だった。しかし、報告書には「群衆の多くが偏った組織とは無縁だった」としている。テキサスで不動産業を営むジェナ・ライアンさんはトランプ氏の呼びかけに素直に従ってワシントンに駆けつけたという。集会に参加し、誘われるままに議事堂へ向かった。ジェナ・ライアンさんは平和的なデモだと主張。しかし、翌朝に自分のイメージとは違う暴力的な事件として報じられていたことに愕然とする。2分間ほど議事堂に入ったことを理由にジェナ・ライアンさんは逮捕され、60日間勾留された。今はトランプ氏に期待を寄せている。
あの日、トランプ支持者に狙われたペンス副大統領。今年の大統領選ではトランプ氏を不支持。暴動事件の背景を調査した特別委員会のメンバー、リズ・チェイニー元下院議員も共和党員でありながら、民主党のハリス候補を支持した。それでも大統領選を制したトランプ氏。事件で罪に問われた支持者たちを愛国者とみなし、就任初日に恩赦を与えると述べている。また、Qアノンに近いと言われるカシュ・パテル氏を次期FBI長官に起用。ある世論調査によると、米国国民の19%がQアノンに共鳴しているという。
大統領選を取材した井上咲楽はトランプ支持者から墜落している飛行機を思い浮かべてくれと言われた。その時にまずは自分が酸素マスクをつけないと他の人を助けられないだろう。アメリカは今そういう状況だからと言われたのが印象的だったと話した。後藤謙次は日米関係を基軸に外交をやらなくてはいけない。国際社会とトランプ氏をつなぎとめるのが日本の大きな役割などと話した。