- 出演者
- 板倉朋希 松岡修造 徳永有美 大越健介 ヒロド歩美 下村彩里 細川栞
楽天1-4西武。西武・平良海馬がリーグトップに並ぶ28セーブ目。
地区優勝に向けて大事な試合が続いているドジャースだが、きょうは山本由伸投手が先発、大谷翔平選手が1番DHで出場。この試合の前に、カーショー投手が現役引退を発表。会見には多くのチームメイトも駆けつけた。カーショー投手は「お互いに尊敬し合う仲間たちと共にプレーしたことを誇りに思う」などとコメント。2008年にメジャーリーガーとしての第一歩を踏み出した。そのフォームは独特で、高く足を上げ沈み込む唯一無二のスタイル。代名詞「カーブ」は魔球とも称され、2011年には投手3冠、自身初となるサイ・ヤング賞を獲得。2014年には自己最多15奪三振をあげ、ノーヒットノーランを達成。この年、史上11人目となる3度目のサイ・ヤング賞にリーグMVPの同時受賞を成し遂げた。2020年、メジャー13年目にして初のワールドシリーズ制覇。エースとして2勝をあげる大活躍。37歳で迎えた今シーズンはけがの影響で出遅れるも、史上20人目となる通算3000奪三振を達成。2ケタ勝利もあげている。18年で積み重ねてきた白星は222。この数字もさることながら、特出しているのは96敗という負けの少なさ。ドジャースに全てを捧げてきたレジェンドのすごさを大谷選手も感じていて、「この集中力を長い年月続けていくのはそれだけでも大変なことで尊敬に値する」などとコメント。カーショー投手は日本人選手との関わりが深い。メジャー1年目から4年間、黒田博樹のキャッチボール相手を務め、プロとしての心得を学んだ。黒田から学んだエース像を体現して、今は大谷投手や山本投手に受け継がれている。
ドジャース2-1ジャイアンツ。先発を託された山本由伸は、エースのカーショーのピッチングを受け継ぐかのような投球を見せた。1回、フォアボールでランナーを2人背負った場面、カーショーも得意とする落差のあるカーブで切り抜けた。6回、フォアボールからランナーを2塁に進められるが、カーショーの代名詞「カーブ」で要所をおさえた。山本はエースらしく無失点でマウンドをおりた。打線はそのウラ、1アウト1塁で大谷が、あと少しでHRとなるツーベースヒットでチャンスを広げる。この回2点を先制、そのまま接戦を制し、マジックを6に減らした。カーショーと共に地区優勝に突き進む。山本は「僕もカーショーのようなエースピッチャーになりたい」などとコメント。
プロレスラー・高山善廣は2000年代初頭、196cmの巨体で多くの団体を渡り歩き数々のベルトを腰に巻いてきた。高山の名を不動のものにしたのが2002年6月23日に行われた世界的格闘家ドン・フライとの戦い。プロレスが冬の時代といわれた中でその窮地を救ってきた。そんな高山が叫び続けた言葉が「ノーフィアー」直訳すると「恐れない」ということ。しかし高山は「正直言って怖がりだった」と明かした。松岡修造が「何が一番怖かったのか?」と聞くと「今の状態になってしまうこと」と答えた。高山は8年前、試合中にリング上で動けなくなるとそのまま意識不明に陥った。一命は取り留めたものの、診断は「頸髄完全損傷」首から下の自由を失う大けがで医師から回復の見込みは限りなくゼロに近いと告げられた。そんな絶望の淵にありながらも、高山は「引退」という2文字を絶対に口にしなかった。高山は「俺はプロレスラーだから、最後の試合は自分の足でリングを降りて終わらせたい」と話していた。
先の見えない闘病生活、高山善廣は寝たきりの状態が続く中で、床ずれや感染症での手術を何度も余儀なくされた。いまも妻の奈津子さんに付き添われ週に一度リハビリへ向かうが、高額なリハビリ費用を自己負担しなければならなかった。リングへの願いをかなえられないまま7年が経過したが、諦めない信念はどこから来るのだろうか。松岡は「もう誰も文句を言わない。リングに立たなくても十分やっているじゃないか」というと、高山は「自分が嫌なんだ。後輩たちが怖がらずにプロレスラーを目指せるようにしたい。諦めなければなんとかなる。その姿勢を貫くことがプロレスラーでありノーフィアーなんだ」と答えた。
プロレスラーとして再びリングへ戻りたいという高山の強い思いが驚きの変化をもたらした。医師からは回復の見込みがないと言われていたが、いまは「ちょっとずつなんだけど戻っているという実感がある」と話していた。そんな高山を支え続ける存在が、鈴木みのる。ともに戦い、一時代を築いた盟友は高山を支援するための団体を設立した。大けがから1年後に開催された「TAKAYAMANIA EMPIRE」の第1回大会。当時、施設から出ることのできない高山へ団体の垣根を越えたレスラーが集まり支援を呼びかけた。鈴木は「偽善でも義理でも何でも良いから、1円でも多くのお金を集めたいのが一番だった」と団体設立の目的について語った。そして昨年、大けがから7年経って初めてファンの前に高山が姿を現した。高山を誰よりも知る鈴木がまさかの行動に出た。いきなり「時間無制限一本勝負」を宣言し、高山に戦いを挑んだのだった。鈴木はその意図について「なにか刺激があったらもっと良くなる気がすると思った」と明かした。ゴングが鳴ると、鈴木は動けない高山に対し口で挑発を続けた。高山はその時「本当は立ち上がってぶん殴ってやりたかった。憎いんじゃなくて、ありがとうと言ってぶん殴りたかった。立ち上がれない自分が不甲斐なかった」と語った。松岡は最後に「今の高山さんにとって一番恐れていることは?」と聞くと高山は「諦めてしまうこと。ちゃんと自分の足でリングでオリられるようになるのを見せてから終わりたい」と答えた。
現役プロレスラー・高山善廣の今についてスタジオトーク。鈴木みのるとの試合で震えながら鈴木が「来いや」と全身で言ったとき、高山は「ありがとう」の気持ちで「本当は立ち上がってぶん殴ってやりたかった」という。松岡修造は「ノーフィアー、恐れるってなんだろう」などとコメント。一番怖いことは思いや目標をなくしてしまうことだと感じたという。高山はノーフィアーであり続けているからこそ、思いが伝わってくると指摘。今年行われたTAKAYAMANIAは、涙というよりも笑顔が多かった。
大越健介は「明日、小泉農水大臣が正式な立候補表明、政策発表。責任の大きな総裁選をしっかり見守りたい」などとコメント。