- 出演者
- 板倉朋希 松岡修造 徳永有美 大越健介 ヒロド歩美 下村彩里 細川栞
オープニング映像。
少数与党・自民党の次の総裁になる条件として欠かせないのが、野党に協力してもらうための政策の接点を持つこと。それはきょう政策発表に臨んだ高市早苗氏も例外ではない。保守政治家としての持論を展開する一方で、立憲や維新、国民といった野党への配慮がうかがえる会見だった。去年の合言葉は“サナエあれば憂いなし”。今年について前経済政策担当大臣・高市氏は、高市「高い位置」に日本を押し上げるとした。力を込めたのは物価高対策で、メニューはガソリンと軽油の暫定税率廃止、年収の壁引き上げ。野党も唱えていた主張が並ぶ。
前経済政策担当大臣・高市早苗氏は逆転負けの雪辱を果たせるか、3度目の決意を表明。「再び自民党総裁選挙に立候補する」「日本の国力、国の力を強くしなければならない」などと会見。日本国憲法と皇室典範の改正など、去年も主張した保守的な政策を打ち出した。不法に滞在する外国人への対策や海外からの土地取得を規制する司令塔機能の強化も示した。参議院選挙で明らかとなった保守層の支持離れを食い止めるメニューを並べる一方、より力を込めたのは経済政策。物価高対策を急務と位置づけるが、選挙前の5月に唱えた食料品の消費税をゼロにするという主張は封印。具体策はガソリンと軽油の暫定税率廃止、年収の壁引き上げ。ガソリンの暫定税率は石破政権で7月に年内廃止を野党4党と合意。年収の壁は去年、自民、公明、国民民主の3党が178万円への引き上げを目指すことで合意。それぞれの所得に応じて減税や現金給付を行う給付つき税額控除も示したが、7月の参院選でこれを訴えていたのは立憲や国民民主、維新。きょう与党は立憲の野田代表と会談し、給付つき税額控除の制度設計を来週始めると合意。これは高市氏の持論でもある。首都機能のバックアップも維新の唱える副首都構想と重なる。日本維新の会の吉村洋文代表は「副首都の方向性に反対だという自民党の総裁と組むことは絶対にない」などと会見。少数与党の今、総裁についても野党との連携は欠かせない。高市氏は自公の連立に新たな仲間を加える可能性にも言及。去年、票を2分した末に敗れた石破総理の悲願である防災庁にも歩み寄りを見せた。従来の主張から幅を広げた政策発表は1時間半に及んだ。高市氏を支援する自民党の松島みどり衆院議員は「私から見ると良かった」などとコメント。4人が政策発表を済ませ、残る小泉氏はあす記者会見を開く予定。ガソリン暫定税率の速やかな廃止や2030年度までに平均賃金100万円UPを目指すことなどを掲げる。総裁選は来週月曜告示。
物価高対策1つをとっても自民党は野党の協力なしには前へ進めることができないのが現状。糊しろとも言えるのが高市早苗氏が主張している給付つき税額控除。例えば10万円の給付つき税額控除を実施した場合、所得税15万円を納めている人の場合、10万円が減税され、5万円納税することになる。所得税を5万円納めている人の場合、5万円は納税する必要はなく、さらに5万円の現金が支給される。所得税を納めていない人の場合、10万円の現金が給付される。低所得者の方々にとっては現金支給の恩恵がストレートに感じられる制度。海外ではアメリカやドイツなどで導入。低所得者や子育て世代への支援策として効果があるとされている。7月の参院選では立憲民主党など野党が公約に掲げていた。きょう、自民、公明、立憲の党首が会談を行い、給付つき税額控除の制度設計を議論するための協議体を立ち上げるこで合意。これについて石破総理は「速やかに協議を始めたい」、立憲民主党・野田代表は「競技の継続を確約してほしい」などとした。
高市氏は7月の参議院選挙のときに食料品の消費税をゼロにすべきだという主張をしていたが、今回、それを封印。政治部自民党担当の澤井尚子記者に高市氏の狙いを聞いた。少数与党のいま、野党との協力は不可欠。給付つき税額控除のほかに“年収の壁”引き上げ、首都機能のバックアップ体制などを掲げて立憲、国民、維新との連携を意識。“総理になればどの党ともうまくやれる”というアピールではないか。党内に対してもリベラルな立憲の主張に寄り添う姿勢を見せることで保守色を和らげ、総裁選での支持拡大を狙っている。
自民党の総裁選挙では1年前も同じようなことをやっていたと見ている方も多いと思われる。去年は与党が国会の過半数を占めていたので、各候補は野党のことを気にすることなく堂々と持論を展開できたが、今回は環境が変わっている。理想を語る力だけではなくて現実的な妥協によって物事を前に進める力が求められている。場合によっては支持者の失望を買うかもしれない。石破氏が苦労したのもその点。自民党総裁選史上最も過酷な選挙なのかもしれない。
高市の出馬会見で司会を務めた陣営の黄川田仁志衆院議員が会見中、記者を容姿で指名。黄川田議員は「一番奥の机の顔が濃い」などと指名。さらに次の質問者をあてる際にも「顔が白い、濃くない方」と指名し、高市は「すみません」と会見中2度にわたり謝罪。黄川田議員はテレビ朝日の取材に対し「おわび申し上げたい」などとコメント。
テレビ朝日の屋上から全国の気象情報を伝えた。
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中日2-6ヤクルト。今季限りで現役引退の中田翔。現役最後の打席、豪快なフルスイングで最後まで中田らしさを貫き18年間のプロ野球生活を締めくくった。
阪神vsDeNA。阪神は森下翔太が23号HR。阪神4-0DeNA。
巨人vs広島。巨人・岡本和真が2打席連発の13号HR。巨人5-4広島。巨人はDeNAとのゲーム差を1に縮めた。
楽天1-4西武。西武・平良海馬がリーグトップに並ぶ28セーブ目。
地区優勝に向けて大事な試合が続いているドジャースだが、きょうは山本由伸投手が先発、大谷翔平選手が1番DHで出場。この試合の前に、カーショー投手が現役引退を発表。会見には多くのチームメイトも駆けつけた。カーショー投手は「お互いに尊敬し合う仲間たちと共にプレーしたことを誇りに思う」などとコメント。2008年にメジャーリーガーとしての第一歩を踏み出した。そのフォームは独特で、高く足を上げ沈み込む唯一無二のスタイル。代名詞「カーブ」は魔球とも称され、2011年には投手3冠、自身初となるサイ・ヤング賞を獲得。2014年には自己最多15奪三振をあげ、ノーヒットノーランを達成。この年、史上11人目となる3度目のサイ・ヤング賞にリーグMVPの同時受賞を成し遂げた。2020年、メジャー13年目にして初のワールドシリーズ制覇。エースとして2勝をあげる大活躍。37歳で迎えた今シーズンはけがの影響で出遅れるも、史上20人目となる通算3000奪三振を達成。2ケタ勝利もあげている。18年で積み重ねてきた白星は222。この数字もさることながら、特出しているのは96敗という負けの少なさ。ドジャースに全てを捧げてきたレジェンドのすごさを大谷選手も感じていて、「この集中力を長い年月続けていくのはそれだけでも大変なことで尊敬に値する」などとコメント。カーショー投手は日本人選手との関わりが深い。メジャー1年目から4年間、黒田博樹のキャッチボール相手を務め、プロとしての心得を学んだ。黒田から学んだエース像を体現して、今は大谷投手や山本投手に受け継がれている。
ドジャース2-1ジャイアンツ。先発を託された山本由伸は、エースのカーショーのピッチングを受け継ぐかのような投球を見せた。1回、フォアボールでランナーを2人背負った場面、カーショーも得意とする落差のあるカーブで切り抜けた。6回、フォアボールからランナーを2塁に進められるが、カーショーの代名詞「カーブ」で要所をおさえた。山本はエースらしく無失点でマウンドをおりた。打線はそのウラ、1アウト1塁で大谷が、あと少しでHRとなるツーベースヒットでチャンスを広げる。この回2点を先制、そのまま接戦を制し、マジックを6に減らした。カーショーと共に地区優勝に突き進む。山本は「僕もカーショーのようなエースピッチャーになりたい」などとコメント。
プロレスラー・高山善廣は2000年代初頭、196cmの巨体で多くの団体を渡り歩き数々のベルトを腰に巻いてきた。高山の名を不動のものにしたのが2002年6月23日に行われた世界的格闘家ドン・フライとの戦い。プロレスが冬の時代といわれた中でその窮地を救ってきた。そんな高山が叫び続けた言葉が「ノーフィアー」直訳すると「恐れない」ということ。しかし高山は「正直言って怖がりだった」と明かした。松岡修造が「何が一番怖かったのか?」と聞くと「今の状態になってしまうこと」と答えた。高山は8年前、試合中にリング上で動けなくなるとそのまま意識不明に陥った。一命は取り留めたものの、診断は「頸髄完全損傷」首から下の自由を失う大けがで医師から回復の見込みは限りなくゼロに近いと告げられた。そんな絶望の淵にありながらも、高山は「引退」という2文字を絶対に口にしなかった。高山は「俺はプロレスラーだから、最後の試合は自分の足でリングを降りて終わらせたい」と話していた。
先の見えない闘病生活、高山善廣は寝たきりの状態が続く中で、床ずれや感染症での手術を何度も余儀なくされた。いまも妻の奈津子さんに付き添われ週に一度リハビリへ向かうが、高額なリハビリ費用を自己負担しなければならなかった。リングへの願いをかなえられないまま7年が経過したが、諦めない信念はどこから来るのだろうか。松岡は「もう誰も文句を言わない。リングに立たなくても十分やっているじゃないか」というと、高山は「自分が嫌なんだ。後輩たちが怖がらずにプロレスラーを目指せるようにしたい。諦めなければなんとかなる。その姿勢を貫くことがプロレスラーでありノーフィアーなんだ」と答えた。
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- 高山善廣高山善廣 オフィシャルブログ
プロレスラーとして再びリングへ戻りたいという高山の強い思いが驚きの変化をもたらした。医師からは回復の見込みがないと言われていたが、いまは「ちょっとずつなんだけど戻っているという実感がある」と話していた。そんな高山を支え続ける存在が、鈴木みのる。ともに戦い、一時代を築いた盟友は高山を支援するための団体を設立した。大けがから1年後に開催された「TAKAYAMANIA EMPIRE」の第1回大会。当時、施設から出ることのできない高山へ団体の垣根を越えたレスラーが集まり支援を呼びかけた。鈴木は「偽善でも義理でも何でも良いから、1円でも多くのお金を集めたいのが一番だった」と団体設立の目的について語った。そして昨年、大けがから7年経って初めてファンの前に高山が姿を現した。高山を誰よりも知る鈴木がまさかの行動に出た。いきなり「時間無制限一本勝負」を宣言し、高山に戦いを挑んだのだった。鈴木はその意図について「なにか刺激があったらもっと良くなる気がすると思った」と明かした。ゴングが鳴ると、鈴木は動けない高山に対し口で挑発を続けた。高山はその時「本当は立ち上がってぶん殴ってやりたかった。憎いんじゃなくて、ありがとうと言ってぶん殴りたかった。立ち上がれない自分が不甲斐なかった」と語った。松岡は最後に「今の高山さんにとって一番恐れていることは?」と聞くと高山は「諦めてしまうこと。ちゃんと自分の足でリングでオリられるようになるのを見せてから終わりたい」と答えた。
現役プロレスラー・高山善廣の今についてスタジオトーク。鈴木みのるとの試合で震えながら鈴木が「来いや」と全身で言ったとき、高山は「ありがとう」の気持ちで「本当は立ち上がってぶん殴ってやりたかった」という。松岡修造は「ノーフィアー、恐れるってなんだろう」などとコメント。一番怖いことは思いや目標をなくしてしまうことだと感じたという。高山はノーフィアーであり続けているからこそ、思いが伝わってくると指摘。今年行われたTAKAYAMANIAは、涙というよりも笑顔が多かった。
